「傷害事件の現場の通報者」のつづきです。どちらかというとこれからがメインテーマです。
警察車両に乗せられて3人の警察官と一緒に小松川警察署に向かいました。刑事課です。課内は立て込んでいるらしく、入り口前の廊下にあるベンチ状の椅子に座るように言われました。はじめに数名の人たち、いずれも刑事のようですが様子を見に来ました。
私は目撃者ではなく通報者です。どうやらそれがこの人たちが必要とする要件からすると価値が低いものなのか、値踏みをする刑事たちの眼を感じました。穏やかに言えば彼らとって必要なことを知っているのかどうか、それを探ろうとする眼です。
せっかく来てもらったのだから状況を聞いて調書にするのもよかろうと判断されたのでしょう。取調室ではない個室に1人の刑事と一緒に入りました。
現場の様子を知る限りのことを話すつもりでしたが、それは要するに参考人の供述調書をつくる場面でした。
後で自宅に戻るときにこの刑事さんが車の中で教えてくれたことは、通報者でも目撃者でも参考人の供述調書になるそうです。
その供述調書がどう書かれるのか、私の話したことのうち何が供述調書に採用されるのか、出来上がった供述調書を見せてもらって意味するところがわかった感じがします。
この事件の裸で相手をたたいた男性は傷害事件の現行犯で逮捕されました。裁判においてどの程度の判決になるのかはわかりません。救急車で運ばれた男性のけがの程度や被害者としての供述がより重要になるでしょう。私の証言はそれを補充する証拠の1つになりそうです。
そう考えると参考人としての供述調書は、加害者である男性には一方的に不利になるもののように思えました。刑事に必要なことは、公平な状況証言というよりは、加害者を起訴できる証拠になるものがあるかどうかのような気がしたのです。
彼の逃げ隠れはしない、なぜおれが悪者にされるのかという気持ちを示すことがどこにも書かれていません。たたいている最中に「警察を呼んでくれ」とか、私がどうしてこんなことになったのかを聞いたのに対して「これはケンカです」と答えました。そういう背景は聞き出されていません。これは加害者としての供述にかかるのでしょう。
1時間ばかりかかるといわれていたのですが、調書はパソコン入力であり、その文書作成の時間がかかって、私が話す時間はほんのときどきです。私には待ち時間が多くなり、2時くらいになると眠たくなります。2時半くらいになってようやく一応完成したようで、たぶん上司の了解を取るためにその文案を持って部屋から出て行きました。その間、椅子が3つ並んでいるのをさいわいにそこで寝て待つことにしました。しばらくして私の供述調書を見せてもらったのですが、その印象は上の通りです。
書いてあることは間違いありませんが、書かれていないことにも意味があります。そう言うと「追加しますか?」といいます。YESといえばもう2時間ぐらいは覚悟をしなくてはならないでしょう。あきらめてブログでこの事情を書こうと決めました。そして供述調書に署名と押捺しました。
自宅に戻ってすぐ寝たのですが、3時15分でした。
まだ何かを書き忘れている気がしますが、ひとまずはここまで。