今回(9月7日)の「未来マップの受験相談会」に不登校情報センターは協賛して取り組みました。不登校生を受け入れている通信制高校とサポート校もブース出席をしました。日本航空高等学校東京サテライト、代々木アニメーション学院高等部、代々木高等学校です。
一般参加者は約200名とはいえ、家族単位では100家族強でしょう。聞く限りでは不登校生はそのなかに5名いたそうです。多いか少ないかの判断はできませんが、ブース出席3校に相談にきた人は少なかったと聞いています。これはいろいろなことを考えさせてくれます。
不登校経験の生徒(と親)の多くに、一般の中学生として高校進学に向かいたいという気持ちがあることは確かです。この気持ちは悪いことではありません。ただ自分の不登校体験を否定的に考えてほしくはないです。それはもっと多くの時間をかけて(時には十年以上)納得していくものですから指摘するだけにしておきます。
相談者が少なかった理由のほかの要素も考えなくてはなりません。
たとえば通信制高校が広がっている理由を考えてみます。不登校生を受け入れる通信制高校が社会的に評価されてきているのは何でしょうか。不登校生が増えてきてその受け皿になったのです。この通信制高校は従来型の通信制高校とは異なる点があります。
それは「全日型」の通信制高校といえるかもしれません(通学型というところもあります)。週5日登校可能な学校です。不登校生であるなしにかかわらず生徒には可能ならば毎日勉強する機会や友人と会いたい気持ちがあるのです。不登校生の場合はそこに一つ奥があって自分のペースを維持しながら(そのペースが維持できないのが苦しくなっていくのですが…)勉強や友達関係をつくろうとするのです。
また通信制高校(今回出席の学校がどの程度であるのかは確認できませんが)、小規模の学習塾に近いサポート校(サテライト教室)ができています。マンモス校とか大規模校と対極の状況です。これは不登校生に対応するなかで誕生したものです。一般生徒にも好意的に受けとめられていく可能性があります。このあたりを通信制高校がどうアピールするのか。
このような点は通信制高校が不登校生を受け入れることによって切り開いてきた新しいタイプの学校です。
高校の特色を、たとえば有名大学へ進学する生徒の多い進学校、甲子園によく出場する高校野球や国立競技場で全国一を争う高校サッカーなどスポーツ校の面も一つの視点です。
正直な感想として、それらは“できる生徒・スポーツエリート”に依存した宣伝による学校つくりです。学校は生徒がいなければ成り立ちませんからそれら全部を否定する気にはなりません。しかし、“普通の生徒”に視点をおいて考えると、新たなタイプの通信制高校が切り開いてきた学校にはより大きな可能性を感じます。
通信制高校のこのような面、役割についてまだ知られていない、よく評価を受けてはいないことを知らされた思いがします。