相談室とサポステの案内物を以前の相談者に送る

1月31日、一つの実験的な試みをしました。
葛飾区と江戸川区に在住の相談者など200名あまりに、8つの相談室と2つのサポートステーションの案内を送りました。
これらの相談者は20代、30代が中心で10代から40代に広がる不登校経験者、ひきこもり経験者と家族です。以前はフリースクールやサポート校などの案内を送っていたこともありますが、全般に年齢が上がっています。そこで同封する案内物を変えてみたのです。送付するまでは上手くできました。成否は今後の様子にかかっています。
送付作業を終えた時点で協力いただいた団体へのお礼とお願いの連絡の要点です。

(1)受けとった方から何らかの問合せ等がありましたら、ご一報ください。
好意的でないものであってもお知らせいただけると、これからの参考になります。
* それを必要とする理由。
今回は全部で321名(不登校情報センターの会員を含む)に送りました。同時に会員外の相談者等で江戸川区と葛飾区に住んでいる方にも送りました。この会員外の方には恒常的なつながりはありません。そういう方がどういう状況にあるのかの一端を知る機会にしたいと思うからです。
手元にはこの2つの区以外に在住する相談者等の名簿が大量にあります。今回の取り組みが有効と考えられれば、他の区市町の方にも同じ趣旨の働きかけが可能になると考えられます。

(2)今回、この取り組みにご協力いただいた相談室やサポートステーションにとり、送付先の方とつながる機会にできれば、これからの紹介方法にできるかもしれません。
* 送っていただいたリーフレットの表紙は、不登校情報センターのHP内の相談室・サポートステーションの個別ページに掲載します。
* 日時・会場が指定されイベントの形の案内は「イベント紹介」ページに掲載します。

◎(1)項は相談者など当事者・家族に役立つことになります。(2)項は、支援者側に役立つことになります。両方を通して不登校情報センターは、支援団体の情報提供だけではなく、より直接的な仲介の役割をすることになります。これまでの相談者等の名簿を「個人情報を守りながら」活用する道ができます。

(3)案内書等送付に協力の相談室とサポートステーション(略)
* 送料および封筒代をほぼカバーできるカンパをいただきました。ありがとうございます。

会報『ポラリス通信』2月号を作成し発送

会報『ポラリス通信』25号(2月号)を作成し発送しました(1月31日)。
不登校情報センターの取り組み、パステルアート教室、ゲーム交流会、トカネットの会という2月のスケジュールのお知らせが中心です。松田武己のエッセイ「子どもの自立と親子の依存関係(1)」を書いて載せました。これに葛飾区民大学の講座「子どもがピンチ!」のチラシを加えて全体を会報扱いにしました。
このチラシを会員以外に葛飾区と江戸川区にいるこれまでの相談者など200名あまりにも会報『ポラリス通信』とともに送りました。この講座への参加者を募るためですが、いくつかの実験的な内容を盛り込んだ取り組みにしました。それについては別の記事にします。

相談室などに応援を頼み送料負担に対応

1月23日に「葛飾区民大学でいじめや引きこもりを話し合いませんか」のお知らせをしました。私の手元には相談者等の名簿(門外不出!)が7500名以上あります。このうちの葛飾区・江戸川区あわせて200名以上います。その人たちに会報『ポラリス通信』と区民大学案内を一緒に送るつもりです。
しかし、送料負担が大変です。対応策として都内と千葉県の相談室などにリーフレット・チラシの同封とカンパをお願いしました。11か所から参加いただくことになり、送料負担をカバーできる見込みです。
以前に相談に来られた方にもその後の取り組み情報もお知らせできます。相談室などの応援にもなります。これからもこの方法を機動的に試みようと思います。いい機会ができました。

東部6区のガイドマップ編集が進行中

『不登校親子応援ガイドマップ(東京都東部6区版)』の編集制作がいよいよ制作場面に入りました。不登校情報センターは全部で8つの分野のページ原稿を提出したのですが、バランス上縮小することになりました。
(1)相談室:不登校・ひきこもりサポート相談室。
(2)親の会:不登校セミナーと大人の引きこもりを考える教室を1ページに収める。
(3)居場所:不登校校情報センターの居場所と若者生き方くらぶを1ページに収める。
(4)訪問サポート・トカネット。
別に藤原宏美さんが訪問サポート活動についてのエッセイを書きました。これも圧縮して1ページになります。これらを中心になっている親の会のHさんがうまくまとめてくれました。本当にお世話になります。
3月末(年度内)の完成をめざしています。

ひきこもり体験者として話す場に『ひきこもり国語辞典』

自作本『ひきこもり国語辞典』を少し増刷しました。
Zくんが体験を話す機会があり、その場でひきこもりを理解してもらうのに役立つと考えるからです。
Zくんが話す場は100名ぐらいの参加者がいそうなところです。
そこで専門家といわれる人に混ざって、当事者の話をするわけです。30分と言っていました。周りの雰囲気に合わせる内容ではなく“こびないで”話したいと言っていました。
二条淳也くんの『中年ひきこもり』も一緒に持っていってもらいました。

〔追記:28日〕
Zくんが昨日の話しをしてくれました。かなり聞く耳を持って聞いてくれたようだと言います。親の会とは違い民生委員などもいますので不安もあったのですが受けとめてもらえた感触はあったようです。それでも3割わかってもらえれば上々のようです。『ひきこもり国語辞典』も『中年ひきこもり』もそれぞれ売れました。二条さんのがこういう形で売れたことも成果です。

地方在住者から夜間中学校について問い合わせ

西国の中核都市に住む方からの問い合わせです。
17歳になる息子は小学校・中学校と不登校気味であまり勉強をしていません。中学校を出ると(形式卒業といいます)そのまま働いています。
先日、NHKで夜間中学校の紹介がされたのを見て、夜間中学校に行きたいと言い始めています。どうやら車の免許を取りたいのですが学科試験に自信がなく、夜間中学校ならと考えたようなのです。
いくつか問題があり、どうするかを話しました。
(1)夜間中学校、および自主夜間中学校はきわめて数が少ないです。電話をいただいた方の町にはありません。
現存する夜間中学校に行くには新幹線で30分以上はかかります。しかし、中学校を卒業していますのでここには通学できず、1時間以上はかかるとみられる町の自主夜間中学が対象になります。
自主夜間中学は、民間のボランティアが運営しているもので、中学校の卒業生も受入れています。夜間中学は公立学校ですが、中学校の卒業生は入学できません。
(2)夜間中学の運動は、自主夜間中学の公設夜間中学化と、夜間中学に中学卒業生にも開放する働きかけをしています。中学校を卒業はしているけれども中学校の勉強はしていない(形式卒業生)への対応はある程度は社会問題になる程度のレベルに達しています。自治体の教育委員会での対応が求められる事態です。
*なお、不登校生の中学校卒業を認めない方法を導入することは、「子どもにとっての最善の利益」とは言い難いものです。形式卒業生への対応として考えるべきものです。
(3)相談をしてきた方には、市の教育委員会に働きかけること(すでにそういう取り組みをしているグループがあると予想されますので)、そういう問い合わせから始めるのがいいと伝えました。
また、可能ならば学習塾に相談に行く方法、家庭教師を頼む方法もあり得ると思います。

NHKが夜間中学校の様子を紹介した意味はかなり大きいと思います。
私の手元には、2月7日から13日まで「夜間中学映画祭」案内チラシが届いています。3本の映画を交換して上映しながらトークやイベントが計画されています。会場は「ポレポレ東中野」(JR中央線「中野」北口1分)です。

葛飾区民大学でいじめや引きこもりを話し合いませんか

葛飾区民大学の2月7日の講座は「子どもがピンチ!」と題して、グループに分かれて話しあうことにしています。かつしか子ども・若者応援ネットワークの取り組みです。
テーマグループは、いじめ、発達障害、不登校、引きこもり、ニート、学校、家庭を考えています。ところが参加申込が少ないことがわかりました。
そこで私は近辺在住者にチラシ「子どもがピンチ!」を配布するために持ち帰りました。NPOの会報『ポラリス通信』と一緒に送ります。
チラシはなくとも関心のある人はどなたでも、どこに住んでいても参加できます。特に親、当事者、教師、相談活動をしている人の参加をお願いします。
会場は「かつしかエコプラザ」(京成線立石駅から5分)、午後2時~4時です。
参加費は無料。
問合せは、不登校情報センター(TEL:03-5875-3730、FAX:03-5875-3731、メール:opem@futoko.info)まで。

「MeetAgainの会」の中でゲームもします

「MeetAgainの会」(2月1日)の参加申込みは、ただいま2名です。
日曜日なのでかえって出にくい人もいるようです。
それはやむをえませんが5~10名の参加を予定(?)しています。
今日(23日)にゲーム交流会をしたのですが、参加は3名でした。その主宰者である三田くんに「2月はどうしようか」と聞きました。いろいろあって、2月1日の「MeetAgainの会」のときにも出来る人がいればゲームタイムというかゲームグループがあってもいいということにしました。だから2月のゲーム交流会は2月1日午後とします。
*ゲームはパソコン型ではなくカードを使うものなどです。

ヤマトの「メール便」廃止は影響が出そうです

クロネコヤマトの「メール便」が3月末で終了することになりました。
月刊の会報『ポラリス通信』をこれまでメール便で送っていました。何らかの影響を受けます。
会報『ポラリス通信』はA4版(A3版を2つ折りしたもの)で、4ページや8ページにして発行しています。
次の2月1日号には、葛飾区民大学のチラシ「子どもがピンチ!」や「夜間中学映画祭」の案内チラシを同封する予定です。
これらを同封して量的には少し厚くなっても「メール便」で送れる範囲のものでした。
クロネコヤマトでは代替として「クロネコDM便」を準備していますが、内容はこれからの発表によります。
言い換えますと4月以降は信書とはいえないこのような案内チラシを同封するには通常の郵便物を使うことになるかもしれません。
通常の郵便になりますと、場合によっては料金が2倍になります。
今回の措置は、信書の送付に抵触する可能性があることを理由に信書以外の送付を閉めだす流れになるものです。
クロネコヤマトの対応は2003年成立の郵便法の信書に関わるものです。
封書の外形では信書であるか信書でないかはわかりません。
“おかみ”は、ここを厳格に取り締まろうと追い詰めた結果が今回の事態になったわけです。
通信販売などに大きな影響が出るようですが、こんなミニNPOさえ影響を受けてしまうものです。

引きこもり最中の当事者から電話がありました

引きこもっている本人から電話で相談があるのはかなり珍しいことです。
この日は20代前半の男性からでした。
4年ほど前に勤め先で「人づきあい、人間関係に悩む」ちょっとしたトラブルがありそれがきっかけでした。
それからすぐに引きこもり状態になったのではなく徐々に、そして1年前からは“真性”引きこもりです。
外出は父に同伴してもらい月1回ほど精神科クリニックに行くときだけ。
「何がいちばん苦しいですか」と聞くと、「孤独です」とすぐに返ってきました。
3階の自宅から飛び降りたい衝動(本人は“自傷”といいます)、精神的に追い込まれるとパニックになってしまいます。
自宅のあちこちの壁に穴が開いています。これがパニックになったときの表われです。
3年ほど前に、これが原因で兄が家を出たといいます。
対人恐怖もあります。そのためにクリニックへ行く時などでは逆に強がっていると自覚しています。
ネットを通して知り合いができ、携帯でほとんど毎日のように話しています。
相手は働いている、やさしいタイプの人だと言います。
引きこもっている人がこのような形の電話で話し相手ができるというのは初めて聞きました。
これから増えてくるように思います。
不登校情報センターの電話番号はこの人から聞いたものでしょう。
母はすでにいなくて、父は「外に出れば治る」と外出を勧めるばかりです。
本人は「父は理解がない」といいます。
ここは本人の外出ではなく、外から来てもらう形が考えられます。

電話をしていた時間は40分ほどで、不自然な沈黙時間はほとんどありません。
この人は、ある程度エネルギーが出てきていると見受けしました。
もしかしたら発達障害の何かがあるかもしれません。
引きこもりとはいえ停滞しているばかりではない兆候をいくつか見ることができます。

引きこもりのみなさんに申し上げます
この方のようにぜひ連絡をください。
はじめに「ひきこもり当事者です」と言っていただくと私・松田にもわかりやすいです。
電話は、03-5875-3730(なかなかつながらないとクレームはあるのですが…)
FAXは、03-5875-3731
メールは、open@futoko.info