色覚異常(色弱)と斜視に関する手紙が出てきました

正月休み期間に何も出来なかった書類整理をしました。
箱に収めた書類の間に手紙がはさまっていました。2種類の全部で4通あります。
1995年12月に書いた「眼科的な検査依頼」という日本弱視斜視学会への依頼と同学会からの事務的な文書、1997年に「斜弱視の会」を呼びかけたYさんへの手紙と返事です。
また1997年10月に開かれる色覚問題研究グループの交流会案内の新聞記事も一緒にありました。
いまでは発達障害と何らかの関係があると考えるようになっていますが、当時はまだ発達障害に関する知識はなく、自分にアスペルガー気質があるという自覚はありませんでした。しかし、色覚異常(色弱)と斜視は子ども時代から自覚していましたので、これらの関心からこういうやり取りをしていたのです。この時期にこれらに具体的に関わっていたらまた違った広がりがあったかもしれません。
「眼科的な検査依頼」と「斜弱視の会」Yさんとの手紙を「ザインタビュー」ページに転載しました。自己紹介の一部になるでしょう。

子どもに表われる貧困生活に対応する人たち

江戸川区には中三勉強会という有名な自主勉強会があります。
同様な取り組みは葛飾区でも始まっています。
高校受験が近くなるこの時期には生徒がいっぱいで、先生役が足りません。
おそらく会場の問題などもあるでしょう。
運営側にいる人が言っていたのは勉強の遅れとか、貧困への対応ではありません。
生徒か抱える問題がいろいろな形で出てくるのです。
ほとんど食べていない、親が帰ってこない、…など。
家出や虐待という子どももいるように思います。
こういう問題の対応策に定式的なことはなく、そのつど出来ることを考えます。
生活の土台をつくる社会的な取り組みがなくてはしっかりしたものにはなりません。
それを生徒の日々の状態、訴えに応えながらするのです。
学生のボランテイアの応援が少ないと言っていました。
これは江戸川中三勉強会でも聞かれたことです。
少なくとも東京都の東部区域には、このような状況が広がっています。
全国各地にもこういう状況があると予測できます。
かつしか子ども・若者応援ネットワークの場で聞いたことです(20日)。
生徒のこのような状況に取り組んでいる人たちがいます。

「小康をえた状態」とはもと通りとは違います

「椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」は「小康をえた状態」と2日前に書きました。
確かにほとんど以前と同じように動くようにしていますが、実は同じではありません。
左脚の膝から下の部分に軽いしびれ感があります。
痛くはありませんが、触ると違和感があります。
要注意なのです。急性期の状態が再発するおそれは高いです。
外出は杖をついて歩くようにしています。
バランスを取るだけではなく、周囲の人が気を使ってくれますので、ぶつかる心配が減ります。
それだけでも助かります。

23日はゲーム交流会をします

ゲーム交流会の日が近づいてきました。
1月23日(金)午後4時~2時間ほど。
ゲーム交流会は、主にアナログゲームをやりながら、ふだん会えない人と出会ったりゲームを通して他愛ない話をしたりする場です。
自分語りをしてもいいですし、逆に話さなくても結構です。
話題もゲームが提供してくれるので間が持たないことはないと思います。
どなたでも参加OKですので気軽にご参加ください。
やりたいゲームの要望などあれば対応します。
持ち込みも大歓迎です。

場所:不登校情報センター(JR総武線「平井」駅南口・徒歩5分)
東京都江戸川区平井3-23-5桜コーポ101
参加費:初参加の方は無料 2回目以降はお茶代として100円頂戴いたします。
問い合わせは、
TEL:03-5875-3730(松田)=留守電のときはお名前を。
メール:open@futoko.info

「社会参加の準備施設」の該当施設を検索しています

事務作業グループは「社会参加の準備施設」ページを充実するために、ネット上で該当しそうな施設を検索しています。
個別の団体施設と共に、その集合的なミニポータルサイトのいくつかにたどりつきました。
ミニポータルサイトは大きく分ければ地域単位と種類別の2種類あります。
(1)地域単位のミニポータルサイト(数字は掲載事業所数)
札幌市内就労移行支援事業所(56)、神奈川県の支援団体一覧(82)、愛知県精神保健福祉センター、名古屋ひきこもり支援ガイドマップ、静岡県若者就労支援マップ(16)、三重県ひきこもり支援ガイドブック(13)、京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト(35)、奈良県支援機関ガイド(34)、しまね子ども・若者支援マップ(?)、福岡県ひきこもり支援等関係団体ガイドブック(69)、かごしま子ども・若者支援機関マップ(14)。
*愛知県・名古屋市から次の作業を進めるために整理しています。
(2)種類別のミニポータルサイト
ひきこもり地域支援センター(厚労省)、ニート等の支援に関わるNPOの施設一覧(日本生産性本部)、ニートサポートナビ(旧・若者自立塾)、各地のジョブカフェ(経済産業省)、ニートサポートネット(サポートステーション)、京都府登録職親(事業所一覧)。

サポートステーション等を予期していた施設とするなら、地域によってはそれ以外の予期せざる施設等も含まれていました。
社会福祉協議会、NPO、フリースクール、親の会、当事者の会、カウンセリングルーム、障害者福祉施設、障害者就業・生活支援センター、適応指導教室、保健所などです。
不登校情報センターのサイトはこのうち、フリースクール、親の会、当事者の会、カウンセリングルーム、適応指導教室、保健所を別ページにまとめています。
このうち「しまね子ども・若者支援マップ」を見て「子ども・若者育成支援推進法」を思いだしました。島根県ではこの法に基づき2012年に子ども・若者育成支援地域協議会を設置しています。この趣旨による学校や支援団体は相当に広く多くなります。
検索作業ではこれらのミニポータルサイトとは別の個別の団体施設をカード化しています(重複を除くと67件)。
この作業をもう一日繰り返して、2月からはこれらの団体・施設に本格的な紹介情報の依頼を始めます。
なおサポートステーションにはすでに依頼作業をしていて、12か所から回答をいただきました。

「メンタル相談」が掲載する施設や職種

「メンタル相談」ページの内容に質問を受けました。
不登校情報センターのサイトなので、不登校関係の相談でないといけないでしょうか。これは以前からときどきあった質問です。不登校相談に限定しません。なぜなら、不登校の原因や背景はいろいろあるからです。家族関係、引きこもり、発達障害、友人関係、学校の雰囲気、性格や気質など多くのことが関係しています。

今回は法律的な問題を扱うところからの質問でした。
不登校や子どもの問題には多くのことが関係しています。
出席日数、単位数、進級、あるいはいじめや暴力に関係して法律面から相談することもあります(弁護士、司法書士、行政書士など)。
自治体の制度、医療保険制度などを活用する面からの相談もあると思います。これまでMSW(医療ソーシャルワーカー)や社会福祉士が担当してきたことです。
職業として、カウンセラー以外にもソーシャルワーカー、コンサルタント、教員なども関わっています。これらの人が専門職として関わることに「メンタル相談」と重なるものもあるのです。
これらを含めて「メンタル相談」ページで紹介する団体・施設の対象です。

今日は自転車に乗ってみました

3日前(金)に久しぶりに外に出て歩きました。大丈夫そうなので、夜は亀戸で開くミーティングに参加しました。
土曜日は、たてつづけに人に会い、クリニックにも行き、歩いても大丈夫であることを実地で確かめました。
今日は2日に救急車で行った救急病院に出かけ、料金精算をしてきました。比較的近いところにある病院ですが、バスに乗り、そこからしばらく歩くところにあります。面倒なので初めから自転車に乗ってみようと決めたわけです。急停車しなくていいように、ぶつからないように細心の試行運転です。片道20分弱の所です。
というわけで、いろいろご心配をかけましたが、「椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛」は、小康をえた状態です。
パソコン作業に伴う姿勢が主な原因だと思いますので、日常生活の改善と健康法や低いイスさがしなどで再発防止に努めたいと思います。
とはいえ、いずれにしても年が年ですから再発防止だけでは長期的には対応できません。そこを心配してくれる人もいます。対策も考えていますが、一存でどうなるものでもありません。そのうちできる範囲で説明するつもりです。

「MeetAgainの会」を呼びかけた後の様子報告

不登校情報センターに来たことのある当事者に「MeetAgainの会」を呼びかけました。
会報『ポラリス通信』1月号には内容を詳しく書き、130名ぐらいに送りました。
送り先がわからなくなった人もかなりいます(知り合いに連絡してほしいのはそのため)。
19日までに送った『ポラリス通信』が宛先不明等で11通が戻ってきました。
少なくとも10%以上は届かないと思っていましたので予想よりは少ないです。
転居等の傾向も、動向を知る1つです。

「MeetAgainの会」の登録は5名になりました。
やや詳しい自己紹介文を書いて登録してきた人が2名います。
文通希望の「ひきコミWEB版」に1名を、「体験手記」にもう1名を載せました。
十数年前に文通誌を始めたころの様子がこれと似ていたことを思いだしました。

2月1日(日)に最初の交流会を開こうと予定しています。
ここに参加しようとはっきり言ってきた人はいません。
10日の「大人の引きこもりを考える教室」(親の会)に2人が参加してくれたのは前ぶれだと思います。
2月1日には食事会を企画する人がいればいいと期待しています。

3学期の不登校生徒の問題をどう生かすのか

正月明けのこの時期は、学校の3学期の始まりです。
不登校の高校生にとっては出席日数が問題になり、進級や卒業が関わる時期になります。学校側からは“催促”やら“提案”やら、ときには“脅しめいた”ことも言われ、登校を促されることがあります。
先日も高校2年生のお母さんからまさにこの例にあたる相談がありました。
こういうとき親は惑います。今何とかしなければ…という気持ちにさせられるわけです。親のほうもどこかに今何とかしなければ…、ここは親の責任として…という気持ちがあるので、学校の言い分にうなずき、何かの約束をしがちです。
(1)子どもにとって最善の利益を考える
中心はなによりも、子どもにとって最善の利益になる方法を考えていただきたいです。学校の言い分ではなく子どもにとっての最善の利益です。
これは子どもの状態によりますから、唯一の正しい答えはなく、子どもの数ほど回答はあります。
すぐにでも学校へ登校できる人もいるかもしれません。そうして登校をした結果、先になってしっぺ返しになることもあります。もっと十分に休ませたいと判断して、きっかけをとらえ損ねることもあります。こうみると何がなんだかわからないかもしれません。子どもの性格とその時の様子から子どもの気持ちを見ながら判断することです。この見きわめの当否は時間がたってみなくてはわからないものです。
どういう場合でも当てはまるのは、親が相談相手を見つけることです。正しい結論を出すこととは別に、相談できる人ができるのは長期的には重要です。

(2)子どもとのコミュニケーションが取れる関係をつくる
親にとってさらに大事なことは、子どもとのコミュニケーションが取れるようになることです。これは、子どものほうから親にいろんな事情を話してくるような関係でないと、コミュニケーションとはいえません。親が言いたいことを子どもに伝えて、子どもが聞いているのでは逆コミュニケーションです。コミュニケーションではなく、たんなる指示や圧迫になることもあります。
先日のお母さんとの話では、コミュニケーションにする言い方が難しいと言われました。
「学校からは、理科の出席日数が足りないので…と言ってるけど、どうする?」と、事実を伝え、子どもの意見を聞く話し方がいいでしょう。子どもはすぐには答えられないかもしれません。答えをすぐに出せないのも、子どもの状態の一部です。
「この前、通信制に移りたいといっていたけれど、いまも同じ?」と確かめながら、子どもの意見や気持ちを引き出すのがいいと思います。
子どもの答えは意外と短いことが多いです。「わかった」「通信制はいい(選ばないという意味)」などです。
特に時間を置いてから返ってくる言葉は重要です。考えた末の言葉が多いからです。そのときは言葉の多さが大事ではなく、親は短くても答えている内容をちゃんと受け取ることです。言葉数が少なくてもそれがいまの子どもの気持ちです。
子どもの意見を聞き、引き出し、その答えを尊重する。それを重ねていけば、子どもは親に何かを伝えてくるようになります。それが親子の間のコミュニケーションになるのです。

(3)変化のタイミングをどう見きわめるか
変化のタイミングを見つけることはなかなか言葉にしづらい面があります。
それでもわかりやすい例はあります。子どもから何かを言ってきたときです。多くの親はそれを望んでいますが、そんな機会はめったにありません。
誤解が多いのは、子どもが反発してきたときです。親に対して攻撃的に表現することもあります。実はこれも子どもの意思表示の仕方です。
攻撃のしかたにとらわれて、親は子どもが何を言っているのかを聞いていないことがあります。言い方や表現がむちゃくちゃなように見えてもそこに込められている意味を読み取れば、改善の糸口になると思います。
タイミングをとらえるときの兆候は他にもあるのですが、私レベルでは言葉では表現できないものです。子どもをよく理解しようとすれば、特に母親には伝わるものがあると思っています。これはマニュアル(またはプログラム)ではなく、センス(感覚)や感受性の問題だからです。
学校に行く・行かないことをテーマにしながら、親子のコミュニケーションをつくり、相談できる人間関係を広げる。こういうことが基本的にも、長期的にも子どもを成長させる「いま必要なこと」と考えていいのです。子どもは育てるもの、子どもは育つものであって、操作する対象ではありません。生きて成長している人間なのですから。

40代の男性から女性との付き合うのに迷うと相談

ある計画のために将来に向けて毎月少しずつお金をためている40代の男性からの相談です。
気になっている女性がいますが、どういうスタンスでつきあっていければいいのか迷っています。年が年ですから、可能ならば結婚も考えていますが、まだそこまで付き合いがあるわけではありません。
しかし、いい加減な気持ちで付き合い始める気にはなりません。
あるとき「どこか行きたいところはありますか?」と聞いたら、
「海が見えるところがいい」という返事があったそうです。
ちょっとどこかに行くにしても万円単位の出費になります。
そうすると、本気で付き合い始めるのに躊躇してしまいます。
付き合いがうまくいくほど毎月貯めているお金を崩すことになりかねないからです。
あまり詳しい事情を話してもらってないのですが、こういう状態の人は他にもいると思えます。

私が答えた要点は、自分の計画を失くしてしまうのはよくないのではないか。
相手に自分の将来計画を話し理解してもらえるかどうかが1つのポイント。
浪費型の女性とは思えないので、誠実に話せば伝わるものはあるのではないか。
お金を使わないで付き合いを続けていく形を相手と一緒に考えることになります。
そこを信じて、リスクを超えて行くつもりであれば進んでもいいと思う。
中途半端なスタンスで付き合い始めると、相手に申し訳ないし、自分の将来計画を壊すことになりかねません。
男性として相手を幸せにする義務が一方的に生じるのではなく、苦労をともにするつもりで…。

こういうことは高年齢になった引きこもり経験者で、低収入ながら定期的な収入がある人にありがちな状況ではないでしょうか。
多くの人が、この状態になると退いてしまう結論を出している気がします。
責任感や確実性を考えたものでしょうが、それで自分の人生はいいのだろうか。
女性側もそこまで一方的にして欲しくはないと思っているのではないか。
私はこの手の相談を得意としていないし、避けたいくらいですが正直に答えたつもりです。
状態や考え方には個人差があることですが、女性側の意見を聞いてみたいです。