漢字を教えるボランティアの打ち合わせ会

3日に「アジア系の小学生低学年に漢字を教えるボランティア募集」を呼びかけました。さいわい応えてくれる方がいて今日はその打ち合わせ会をしました。子ども本人とお父さん、教える側が2人、照会者など総勢7人になりました。
漢字を教えるとしていたのですが国語(日本語)以外の教科も、内容がわかっていても言葉が違うと理解ができないこともあるようです。子どもは8歳です。ゆっくりと進めたいものです。漢字以外の対応も予測しながら春休み期間の学習状況をみて考えることにしました。
時間帯調節がかなり難しいと予想していたのですが何とかできそうです。45分を1単位として予定通りであれば12単位(12回)になります。
今回のことでいちばんの収穫は、呼びかけてから5日目でこういう打ち合わせが実現できたことです。こういう経験が少しずつ増えていきそうです。

国語文法・か行五段活用の導入になりそう

先日来、中学2年生が「宿題をするために」夜になってから来ます。
この日は、国語をするつもりでしたが問題集を忘れてきました。漢字に書き直しをしたのですが、「文章題をしたい」と言い出しました。
困ったところですが、即席でこんな提案をしました(文章題ではありません)。

●「行く」を書き直してみよう。「―」のところに続けられる言葉はなにか?
行か―
行き―
行く―
行け―
行こ―
●いろいろ考えて出てきました。(回答には間違いもありました)
行か― ⇒行かない
行き― ⇒行きます
行く― ⇒行くとき
行け― ⇒行けない
行こ― ⇒行こう
●これを広げると、か行五段活用の導入になりそうです。
行か― ⇒行かない(否定)、行かねばならない(義務)
行き― ⇒行きます(意思)、行きたい(願望)
行く― ⇒行くとき(時間)、行くなら(条件)、行く(意思)
行け― ⇒行けない(不可能)、行けそう(可能・推量)
行こ― ⇒行こう(意思・促進)

私の中学校時代の文法授業は退屈でわかりにくかった記憶があります。生徒が日常生活で使う言葉をだして、そこから規則性を知る形の導入方法がなかったためだと思います。
この中学生のおかげでこんな方法を思いつきました。詳しく追求すれば体系的な教材になるかもしれません。もしかしたら既にある……でしょうね。

夜間中学映画祭の報告―現状とこれからを知る

2月7日から1週間開かれました「夜間中学映画祭」のお礼と報告が送られてきました。
会場のポレポレ東中野(客席数96)に7日間で840名が入場されたそうです。1日120名ですから立ち席もあったことになります。「満席のため入場できない場合もあり、お詫び申し上げます」と報告されています。
最近の動向として「全国の夜間中学関係者でつくる全国夜間中学校研究会を中心に国会や政府に働きかける中、2014年4月に超党派の「夜間中学等義務教育拡充議員連盟」が結成されました」。夜間中学設置促進、自治体で開設促進をめざすことになっています。
全国夜間中学校研究会の調査によると、昨年9月時点で、生徒数1951名です。多国籍化が進み30国・地域です。日本人は319名(16.4 %)です。
この報告にはありませんが、自主夜間中学や中学校を卒業しながら中学教育を必要とする「形式卒業生」の存在がこの外側にあります。「義務教育拡充」の面で期待します。
全国夜間中学校研究会のホームページがあります。自主夜間中学の所在情報もあります。参考にしてください。
http://zenyachu.sakura.ne.jp/public_html/default.html