自立支援におけるセンス(感覚)の問題とは何か

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「引きこもりからの自立と支援方法はどう関係するか」(4月13日)の続きです。
支援方法がその当事者の状態にあっているかどうかは不登校情報センターにも、すなわち私にも関係します。その支援方法が引きこもり経験者の個々の状態に適合するのかどうかの判断はそう簡単にはできません。
支援者に何かの資格があればできるものでもありません。センス(感覚)の問題があります。センスの問題とは、相手の情動を感覚的に受けとめ理性的に判断にする、すなわち情動と理性のバランスになると思います。資格は「相手の情動を感覚的に受けとめる」面を含まないし、バランスがとれる・とれないは判断対象にしづらいはずです。
目の前にいる相手の発する情動を察知し、感情的でなく対応できることです。たぶんセンスの問題とはこういうことです。感情的でなく対応する前提は、相手の情動を現象として評価し判断できなくてはなりません。
*感情(feeling)、情動(emotion)、感覚(sense)の意味・使い分けは省きます。
13日のブログは、この判断基準は怒りの表現をできるかどうかにしています。それは中心点を指しています。実際はいろいろなことが関係します。以前の説明が明瞭でないのは、そこが未整理であったからです。特に表現を自己表現としたのでは中心点がぼやけてしまいます。中心は怒りとするのがよい、多少は行き過ぎているかもしれませんがそれがわかりやすいと思います。
そういう点を考えると2006年8月に書いた「社会へのアプローチの時期ー脱引きこもり期(その1)」は十分に参考になると思います。
当時はブログではなく、もう少し長いエッセイにしていました。
これは引きこもりの経験者に向けて書いたものです。専門職のなかにはわかりづらいと思う人もいると思います。引きこもりの経験者には、自分の経験と照らし合わせるなら納得できるものと思います。

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