せんじつ聞いた話です。これまでも類することを聞いた記憶はあります。
引きこもって家にいる人が、何かの都合で郵便や宅配の受け取りに玄関先に出ることがあります。偶然にその様子を見かけた親は、「なんだ、ちゃんと対応できるじゃないか」と認めるときです。
家族とはこのところまともに話をしていなかったので、ましてや他人とうまくコミュニケーションなんてとれないと漠然と考えてきたのです。それがそうではないとわかったのです。
このような例はよくあります。家族以外の人との接触が引きこもり状態の人の自立に向けての過程で大事になるのはここです。家族との接触ではなかなか経験できなくても、何らかの理由で他者と関われるといい実体験になります。周りから見るとたいしたことではないように見えても、本人にとっては大きな挑戦になっています。
緻密な計算された引きこもり対応よりも、ハプニングであれ、自然な成り行きであれ、関わりができることが大きな効果になる背景です。
もっともそういう例はまぐれあたり、レアケースになりやすいものです。着実な対応策を準備しながら、本人とは少し距離をおいて見ているのがいいと思います。
家族とうまくいかなくても他人ならできる体験もある
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