文科省的方法では対応できず、江戸川中三勉強会式が広がる?

事務作業グループの作業が予想外に早く進み、終わりの20分近く雑談になりました。最初は夜間中学と自主夜間中学の情報をどう集めるのかでした。完全ではないでしょうが、不登校情報センターのサイト内「夜間中学校・通信制中学校」が件数ではいちばん集めています。必要なのは各校の内容をどう紹介するかです。

次は江戸川区に以前から続いている中三勉強会のような動きについてです。
最近入手したあるボランティアセンター発行の記事があります。板橋区の社会教育会館で「中高生勉強会」の学習サポーターを募集しています。この記事を見てすぐに江戸川区の中三勉強会を思い出しました。同じような動きは葛飾区でもあります。
これらは公立学校の動きではありません。江戸川区と葛飾区では区の福祉部門に働く人の業務を離れた“自主的な”動きです。子どもの学習の遅れは、学校が生徒に対してどう学習指導をすればいいのかを超えた状態にあると感じさせてくれます。
家庭の貧困が背景にあります。家庭・家族がバラバラになっている状況があります。家庭が子どもの居場所としてよく機能していない現実が広がっています。ひどい場合は家庭内で暴力や虐待が発生しています。そういうことを抜きにして子どもの低学力を嘆いてみてもナンセンスです。背景は家庭・家族の状況だけではないかもしれません。少なくとも文部科学省の進める方法では手が届かないみたいです。
このような福祉的なニュアンスを持った子どもの学習支援をする動きをとらえていきたいと、事務作業グループは問題を明確にする企画会議になりました。

『不登校の応援ガイド』作成にかかわった人の交流会

東京都東部エリアの『不登校の親子応援ガイドブック』作成にかかわった人の交流会が開かれました(15日)。
参加者は20名弱ですが、錚々たるメンバーであったと思います。私の横に座られたのは見城慶和先生でした。若い人もいましたが、すでに何かをめざす活動基盤をつくっている人のようです。公務員もいましたが、「個人の意志と資格で」参加しています。2名はメディアの記者さんです。
一通りの活動紹介をかねた自己紹介だけでも、問題の所在というか、社会状況をよく映し出していました。
作成した『不登校の親子応援ガイドブック』をどう広げていくのかという後半の話しも具体的で地についたものです。
私は、『不登校の親子応援ガイドブック』に紹介された団体の了解を得て、これを参考に不登校情報センターのサイトに反映しようと考えています。ほとんどすべての人と名刺交換しましたので接点はできたと思います。