5月の「大人の引きこもりを考える教室」はSTくんをゲストにして、彼の豊富で具体的な話を聞きました(10日)。
話しの中で(思わず?)出てきた、「引きこもるために働く」というのが、極端ではあるけれどもSTくんの一面を示しています。
「引きこもり状態からの立ち直りのステップ」という8段階の要項を用意して、それに沿って話してくれました(下欄に掲載)。
電話相談はどこどこ、カウンセリングはどこどこ、自助グループはどこどこ、短期アルバイトはどこどこ、定期アルバイトはどこどこ、…という具合に紹介されますから、メモをするのが追いつきません。公表できる範囲でSTくんの実経験による情報ページをつくるのがよさそうです。これは準備をしてから公表になります。
もうひとつは、STくんの相談コーナー的なことを定例的に開きたいと話してみました。
毎月の「大人の引きこもりを考える教室」(第2日曜日)の後がいいと思ったのですが、STくんの別の事情もあり、2か月ごとになりそうです。
要項「引きこもり状態からの立ち直りのステップ」
(1)、電話相談、インターネット(スカイプ・カウンセリング・仲間・メール友達…)。
(2)、面接・面談(1対1)カウンセリング、傾聴、…。
(3)、AC(アダルトチルドレン)ミーティング、〈言いっぱなし、聞きっぱなし〉…。
(4)、自助グループ、デイケア(病院、地域生活支援センターなど)、作業所…。
(5)、単発アルバイト(日雇い・不定期)、ボラバイト、リゾートバイト…。
(6)、定期アルバイト(曜日固定、週1~3回)・(時間〔短〕→〔長〕)…。
(7)、フルタイムアルバイト・派遣社員など。・居場所を少しずつ増やしていく。
(8)、正社員・自営業…。自分の好きなこと・得意なことを生かし、苦手なこと・マイナス面を改善する工夫。
*STくんは相談コーナー的な提案に、この(8)「好きなこと・得意なこと」の企画交流的なことをしたいと答えています。
会の終了後も、出席された親同士、当時者を交えての雑談が続いたのもよかったです。私は終了後、間もなく外出になりましたが、終了後の雑談はこれからも続けばいいと思いました。