不登校・中退者を積極的に受け入れる全日制高校があります。かつては大いに注目されましたが、このところ低迷しています。生徒数が10年前に比べて半数以下の学校もあります。
いろいろな事情を調べて、僭越とは思いましたが数校に「現状打破に関する提案」を送りました。私には時代のパラダイムシフトが生じたと判断できるからです。
この提案の全体を公表するのは適当ではないですが、ポイントは次の3点です。
(1)通信制課程をつくり、都市域で全日型・通学型の学習センターをつくる。
(2)発達障害の生徒に少人数の特別クラスを設けて対応する。
(3)3年卒業後に不安を持つ生徒に、2年制の専科をつくり、対処する。
不登校情報センターは情報提供するNPOですが、同時に相談・支援をしています。とくに困難をもつ子どもと青年に対応できる学校をめざしていたのですから、低迷が続けば退場を迫られるでしょう。
不登校生への対応において、サポート校から始まる通信制高校が教育全体に大きな変化を切り開いたのに対して、宿泊型の全日制高校は対称的な状況です。
私が情報として集めた学校や支援団体の状況は時代の重要な変化を告げています。そのときどきに気付いたことは紹介していますが、複数の学校に対して直接に提案をしたのは初めてです。