複数の全日制高校に「現状打破に関する提案」を送る

不登校・中退者を積極的に受け入れる全日制高校があります。かつては大いに注目されましたが、このところ低迷しています。生徒数が10年前に比べて半数以下の学校もあります。
いろいろな事情を調べて、僭越とは思いましたが数校に「現状打破に関する提案」を送りました。私には時代のパラダイムシフトが生じたと判断できるからです。
この提案の全体を公表するのは適当ではないですが、ポイントは次の3点です。
(1)通信制課程をつくり、都市域で全日型・通学型の学習センターをつくる。
(2)発達障害の生徒に少人数の特別クラスを設けて対応する。
(3)3年卒業後に不安を持つ生徒に、2年制の専科をつくり、対処する。

不登校情報センターは情報提供するNPOですが、同時に相談・支援をしています。とくに困難をもつ子どもと青年に対応できる学校をめざしていたのですから、低迷が続けば退場を迫られるでしょう。
不登校生への対応において、サポート校から始まる通信制高校が教育全体に大きな変化を切り開いたのに対して、宿泊型の全日制高校は対称的な状況です。
私が情報として集めた学校や支援団体の状況は時代の重要な変化を告げています。そのときどきに気付いたことは紹介していますが、複数の学校に対して直接に提案をしたのは初めてです。

ひきこもり気質のまま社会参加をめざす

あるお母さんから連絡をいただきました。24歳になる息子さんは、通信制大学に入り、バイトも始めました。もう大丈夫と思ったところ人との交流を持たなくなりました。「(対人関係の)下地ができていないので、これからも様子を見続けたい」といいます。
ひきこもり・不登校の経験者は気質や性格の面で、20代、30代、40代になっても“生きづらさ”を感じやすいのです。この息子さんもそうです。
15年ぐらい前のことです。「ひきこもったまま社会参加をしたいです」と言った人がいます。そのときは肯定も否定もできませんでした。難しいけれども情報社会では可能かもしれないと漠然と感じたからです。
それからいろいろな状態を見ました。いま言えることはこうです。
不登校や引きこもりの気質を肯定しながら社会参加をめざしたほうがいい。気質とは持って生まれた体の精神的な側面です。これを意図的に変えることはできません。
「性格を変える」はありだと思いますが、それがうまくいかないのは、性格ではなくて先天的な気質や体質を変えようとして、自分を壊そうとするからです。「性格を変える」のは日常生活、周囲の環境を変えるなかで少しずつ進めるもので時間がいります。意志の力で短時間にやるのは無理なことで、しばしば自己破壊に進みます。
どうなるかといえば「ひきこもったまま社会参加をする」のと少し違います。ひきこもり気質のままの社会参加をめざすのです。ひきこもり気質とは、音や動きをキャッチする感覚が敏感で、周囲の人の感情や気分を深くとらえる体の能力があること、繊細な感覚能力があることです。
その体の能力を変えることは感覚を破壊することにつながります。このすぐれた感覚能力を使いこなす、自身の運転能力を高める、これが「性格を変える」ことです。自分の意志とともに、自分の置かれている環境、とくに周囲の人環境を変えることです。
しかし、周囲の人環境を指図して変えることはできません。ストレスが少ない人を探し求めて自分から動くしかありません。それは初めのうちはいばら道です。何かを得たあとも、いばら道状態が完全になくなることはありません。すぐれた感覚能力を持つこととはそういうものだからです。
それを積み重ねるにしたがい、いばら道の進み方がわかるようになります。自分の運転能力が高くなるからです。“生きづらさ”を感じやすくても、生きていけます。
〔『ポラリス通信』6月号から転載〕

大家さんと管理する不動産会社が代わりました

6月から大家さんが代わりました。仲介・管理する不動産会社も交代しました。借家の事務所兼自宅が売却されたためです。借家は以前のまま継続します。
しばらく前から、建築関係などの数人がときどき建物を見に来ていました。1月ほど前に2階の人が引っ越されたのでその室内改装を準備していると思っていたのですが、それ以上のことが進んでいたのです。
大家さんや不動産会社が交代しても、基本的な事態に大きな変化はありません。しかし変化は微妙なところに表われます。大家さんと不動産会社の所在地が遠くになります。家賃は銀行振込みですし、大家さんと不動産会社の所に行くことはないでしょう。
1階に住む者として、ごみの収集に直接に手を貸す機会が増えそうです。新しい大家さんが1日に来ました。ごみの収集場所が変わり、部屋の窓側の植込みに組立式ごみ保管箱が置かれました。むき出しなので不調和感があります。ごみ収集日を想定し1m四方の板を探し出しました。この板の上に並べるとそのまま路上にごみを並べるよりも意図性がみえます。通行者には一般のごみ捨て場ではないとわかるでしょう。
ごみ捨て場の管理者ではありませんが、目を向けている人程度です。しかし、ごみ収集場が乱れたら否応なく1階在住者の負担になります。オーケストラに例えれば指揮者ではなく、コンサートマスターみたいのものです。
引っ越した部屋の後にどんな新住人が入るのかはわからないこととあわせて、大家さと管理不動産会社が近くにいないことによる1階在住者の目に見えない役割が浮上です。

過食が止まらないと言いながら25Kgの体重減を報告

過食が止まらない、どうしたらいいのでしょう、といういきなり返事に困る相談を受けました。
食べてはその後で吐いている。明日は何を作って食べようかとつい想像してしまう。もはやちょっとした依存ではなくて深くはまった状態の中毒です。
何か深刻な相談になるのか…と予想して、ストレスの解消法にどんなことをしているのかを聞いてみました。話題を転換したわけです。
過食というのはストレスの解消になっていることが多いから、ストレスの解消法を聞いてみたのです。鬱うつした気分になると何かを食べる、無意識にそうしていることがあります。
ストレス解消法として答えられたのが、早朝の散歩。かなり長く続けてきたそうです。
2、30分ぐらい状況を聞いていたのですが、最後になって「松田さんと最後に会った時から25Kgやせました」。何Kgから25Kgやせたのかはあえて書きません。今日はこれを言いたかったのかもしれません。最後に会ったのは3年ぐらい前でしたか…。「誉めてとらす!」というと「コンニャク食べまくり!」との答えです。

深夜から早朝にかかってくる“ワン切り”電話

このところ“ワン切り”がときどきあります。
私がめざめるころか、その前の時間です。早くて4時ごろ、遅ければ6時くらいだと思います。私の起床時間はそれほど一定しませんが、コールを聞けば気付く時間だと勝手に思っています。
留守電にして3回コールしたら録音になる形にしていますが、1回コールが多いです。しかし、いつも1回ではないので複数の人がコールをしているのかもしれません。
その時間の私の動きは鈍いわけで、それに電話をとる意欲も少なくて、それっきりになります。
かつては枕元に電話をおいていました。数人が交互に深夜から早朝に電話をする時期がありました。グリーフワークなどの貴重な実地勉強の時間でしたが、7、8年前に携帯電話を持つこと自体をやめました。行き場のない人がいたと思うと申し訳ないし、少し惜しい気持ちもあります。しかし体力と精神力の温存を図らなくては続かないと考えました。
掛け値なしの本心が聞けますから貴重な実地勉強というのは本当です。体力と精神力と生活の他の事情が許す人は試みてみてはどうでしょうか。
このところのときどきある“ワン切り”が気になります。

「通信制高校と連携校の平易な説明」ページを作成

原書房『全国学校総覧』2015年版の高等学校を調べました。また保管していた2014年版(所定ページのコピー)とも対比してみました。
その結果、高等学校の分類、とくに通信制高校をより正確に分類する基準がはっきりしました。
さっそく「通信制高校と連携校の平易な説明」ページの準備草稿をつくりました。
[http://www.futoko.info/…/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E9%AB%…]
書いたのは通信制高校、通信制高校分校、通信制高校学習センター、通信制高校協力校、技能連携校、通信制高校サポート校、通信制高校サテライト教室です。
広域通信制高校、狭域通信制高校、全日型通信制高校、通学型通信制高校および単位制高校などはこれからです。
書いたものも未完成版ですので、これからかなり改変しますが、参考になるでしょう。
この結果は都道府県別の「通信制高校と連携校」の表に反映させていきます。

吉井淳一先生、事故で意識不明に、そのあと死亡

以前にお世話になった吉井淳一さん(堺英数学院)が事故に遭われたようです。
朝日新聞はこう伝えています。
「31日午後0時35分ごろ、滋賀県東近江市のふれあい運動公園であった「東近江大凧(おおだこ)まつり」で、縦13メートル、横12メートル、重さ約700キロのたこが、見物客の集まる会場に墜落した。この事故で堺市西区の吉井淳一さん(73)が頭を打ち、意識不明の重体に」。他にも2名が負傷されたようです。
吉井先生は、生活の発見会(森田正馬の神経症療法を実践する会)の理事を務めたこともあり、学習塾に来る不登校の子どもたちに対応していました。
数年前に不登校情報センターのサイトから堺英数学院の紹介を外されました。そのときの詳しい事情はわかりませんが学習塾の縮小を図ってきたためと思います。
先生は意識不明ということですが「テレビニュースで事故を知り驚いています。回復されることをお祈りいたします」の主旨を送りました。

〔続報・6月2日〕大凧落下事故、重体の男性死亡「TBS系(JNN) 6月2日(火)7時16分配信
先月31日、滋賀県東近江市の祭りで重さ700キロの大凧が観客席に落下した事故で、意識不明の重体だった男性が2日未明に死亡しました。
先月31日に行われた滋賀県東近江市の伝統行事「大凧まつり」では、重さ700キロの大凧が観客席に落下し、大阪府堺市の吉井淳一さん(73)が頭を強く打って意識不明の重体、3人が重軽傷を負いました。
滋賀県警によりますと、吉井さんは事故後、病院に搬送されて治療を受けていましたが、意識が回復せず、2日午前2時前、死亡が確認されました。
事故当時、上空の風が強く、凧はバランスを崩し、観客がいたエリアに落下した可能性があるということですが、吉井さんがどこにいたのかははっきりせず、死因もわかっていないため、警察は、3日、4日に司法解剖を行って死因などを特定するとしています。(02日06:01)」

吉井先生のご冥福を祈ります。

会報『ポラリス通信』6月号を発行

月末の土日曜日、『ポラリス通信』を作成しました。
6月のスケジュールなどの今回の内容は、
Q&A「メンタルフレンド力」(藤原宏美)、エッセイ「ひきこもり気質のまま社会参加をめざす」(松田武己)。予定している大人のひきこもりを考える教室とゲーム交流会(14日)、統合失調症と発達障害の親が交流会する場(21日)、パステルアート教室(13日)、トカネットの会(7日・16日)。東京新聞5月15日に掲載されたガイドブック紹介の記事(コピー)などです。13日に皇居マラソンを開きます。詳細はホームページに載せます。
http://www.futoko.info/tokanet/
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