母と娘がお互いに不安材料になる場合の対応

あるお母さんからの手紙です。少し省略して紹介します。
<25歳になる娘はいま独り暮らしをしています。独り暮らしのきっかけは、私が家をある期間空け、兄弟みんな家を出て独立すると言い渡し、自分で住まいを探すように伝えました。
相談してきた保健センターの担当職員とグループホームを探そうと決めたら自然に方向が定まりました。そこからは私は何もタッチせず流れに任せました。
保健センターとグループホームの担当職員さんと主治医、そこのデイケアと娘本人、両親との話し合いも保健センター中心で世話をして下さり、持つことができました。その後の娘との連絡は人をはさんで主人が対応しました。
娘は1年弱グループホームにいて、アパートに独り暮らしに移りました。金銭的な独立はできていませんが、作業場へ週3日通っているようです。
いまは私も自宅へ戻り、娘もこれは知っています。気分の波は治まってはいなく、ときおり泣きながら電話を掛けてきたり、嫌なメールが届いたりします。こちらも受け止めきれないので、いまは連絡できないようにしています。
娘が世話になっている方からもきょくりょく会わないように言われています。とても冷たい親子関係のように思えますが、お互いの存在が、お互いに不安材料です。
さらに時間をかけて改善(決して仲良しになるという意味ではありません)、不安でなくなることを目指していこうと思います。会わずに改善なので、自分をどうにか変えることになるのかと思います。いろいろ手探りをしていますが、どれもこれも、良い方法が見つかっていません。娘もそうだと思います。>

これが参考になる人を何人か思い浮かびます。このような物理的に距離をおけない状態のなかで親子関係を改善するのは難しいです。

ミニ冊子『不登校・中退生の高校』の試作品をつくる

ミニ冊子『不登校・中退生を受け入れる高等学校』の試作品を作りました。
8月1日に「かつしか進路フェア2015」という大規模な進路相談会があります。その相談コーナーに関心をもつ人に配るつもりです。
試作品はB6版8ページです。内容の中心は不登校・中退生を受け入れる高等学校で、50校程度を予定しています。不登校情報センターで各校の学校案内パンフを扱うので、その申し込み校が約30校、もう少し追加したいと考えています。
紹介は主に高校ですが、学習センターやサポート校もありますので「高卒同等資格取得校」をサブテーマにしました。これらが合計5ページ分です。
「高校教育の用語説明」を2ページ。全日制高校、通信制高校学習センター、通信制高校
サポート校、単位制高校、高卒認定試験、高校留学などの概略を説明します。たぶん学習センターとサポート校の違いを区別できる人は少ないはずです。
発行する不登校情報センターの概略と連絡先を、表紙の下段に書きました。発行者を明示するためです。
試作品をつくり完成版の検討がつきました。少し安心です。