気持ちの上げ下げを繰り返しつつ徐々に対応力を高めています

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会報『ポラリス通信』を毎月発行し、送っています。
固定読者は不登校情報センターの会員ですが、ほかにも相談に来た人、親の会の参加者、当事者で以前に通ってきた人などにも送っています。
そうすると会員以外にも多くに送ることになります。無制限に送るのもどうかと思い、昨年あたりから“最近の状況”などを聞くアンケートを同封し、そこで『ポラリス通信』送付の可否を問うことにしました。「いらないのに送ってくるし、あえて断るのも気が向かない」という人が断りの連絡をしやすくする方法です。
先日、9月号を送りました。この時も数十人にこの趣旨のアンケートを同封しました。
さっそく連絡がありました。30代の子どものいる人で、最近の様子が書かれています。そしてこれからは『ポラリス通信』の送信は不要とありました。これは事務的に処理していきます。
かなりの時間が経ってからその方から電話連絡がありました。これからもときどきでいいから『ポラリス通信』を送ってほしいという訂正の電話でした。その理由を話してくれました。
子どもはいまのところ落ち着いていて、もう『ポラリス通信』はいいと思って連絡をした。送った後に逆に不安が出てきた。これまでを振り返るといい時期もあったし落ち込んで引きこもってしまう時期もあった。はっきりしたものではないが周期的に繰り返しているのではないか。いまの時点だけでは判断しないのがいいのではないか、だから『ポラリス通信』の送信は不要というのは取り消してください。そういう趣旨です。
私が相談を受けている引きこもりの経験者たちもそうです。そういう繰り返しの中で長期的に見ると対人関係や社会生活への“なじみ”というか対応力が少しずつ上向いているように思います。年齢的なこと、社会経験や知識が重なってそうなるのです。孤立状態ではうまくいかないかもしれませんが…。

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