小学校を卒業しても中学校に籍がない例

外国人に関係することです。小学校はその外国人学校を卒業したのですが、中学校に進むときうまくいかずに中学校に進学しないままになった生徒がいます。地域の人に相談したらしいのですが、要領を得ないまま中学校に籍を持たないまま半年以上が過ぎました。
外国人小学校のクラス内でいじめがあり、同じ生徒の行く中学校に進むのを躊躇したのです。公立中学校に進学するのは転校のようなものですが、どうするのかわからなかったようです。
ある本を読んだら「いじめのひどい学校には行かないでもいい」というのがあって、それにしたがいここまで来たのです。しかし、子どもが学校に行かないとしても、家にずーっといるわけにはいきません。そんなときはどうするのか。この本にはそこが書かかれていません。それでどうしようかと相談に来ました。
中学校を卒業していないケースはいくつかあり、ずいぶん以前にいくつかを書いたことがあります(下記に紹介)。外国人や外国が関係するのはその一つです。
外国人小学校から教育委員会への連絡、自治体の住民登録による確認などができていればこのような事態は生まれなかったと思います。
今回の場合は、東京シューレ葛飾中学校を紹介しました。

〔私は中学校を卒業してないの?〕[http://www.futoko.info/…/Center:2000%E5%B9%B49%E6%9C%88%E3%…]

教育委員会あての情報提供につき企画会議

10月29日に投稿した「教育委員会あてに情報提供依頼を準備しています」の項目について、事務作業グループで企画会議をしました(30日)。
第9項目は「これ以外の動き」としていたのですが、情報提供依頼の追加項目がいろいろ出てきました。中学校に関することが多いのですが、小学校に関することもあります。
(1)課外活動・奉仕活動(ボランティア)の推進状況。
(2)スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーの導入・活用状況。
(3)ITの活用。検討している、どれだけ進んでいるのか、課題は何か。
*学校内での生徒のスマートフォンの扱い。
*犯罪に巻き込まれない主旨でのGPSの利用(防犯ブザーも)。
(4)校則・制服を緩和する動き(制服の廃止・私服の推奨、生徒手帳の扱いなど)。
(5)英語教育のための外国人教師の採用は進んでいるのか。
*在日外国人(子ども)のための教育機会、必要な人への日本語教育の推進。
(6)学校統廃合の状況、閉校した校舎の再利用の方法。
(7)学童保育施設の普及状況。子どもの遊べる公園などの普及状況。

先に提案した分と合わせるとたいへんな依頼項目数です。どう考えても一度には無理です。しかも、どういう形にしてお願いすればいいのかも難題です。
これらの項目は、相談活動のなかで出てきたこと、当事者の経験を反映しているものが中心です。情報集めのなかで学校や支援団体は子どもの状況に対応しているので、そこで集めた情報も加わります。これらを元に、教育委員会と自治体の対応の全体を知ることになります。しかし系統的な研究テーマから明確にしていくものとは違います。
例えば保健所に対して引きこもりへの対応(2012年)、発達障害への対応(2014年)という情報提供依頼をしました。そのようにテーマを限定して対応状況を依頼した方法が参考になります。
同時にこれはテーマを数回に分けて調べていく性格を超えていると思います。小学生・中学生の多数(就学前や高校生年代にも一部は重なる)の条件を行政部門で担当しているのは教育委員会です。そこに継続して状況提供を求める活動です。それが不登校情報センターのサイト制作の到達状況からできる状態になったといえるわけです。
これは情報提供依頼を続けてきた不登校情報センターの新段階にあたるでしょう。

〔保健所の引きこもり対応〕[http://www.futoko.info/…/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%…]