『ポラリス通信』2月号は、これというものはなく、いつものとおりの会報ができました。
2月のスケジュールでは、パステルアート教室、セルフサービスカフェ、ゲーム交流会が並びます。不登校・ひきこもりの親の会、大人のひきこもりを考える教室、訪問サポートの説明会も毎月のこと、
体験手記「大学生のときの引きこもりを卒業して」は連載4回目。
Q&A「メンタルフレンド・力」は11回目。
私の書いたエッセイは「戸惑いの時代を抜けて自分を生かす時代が近づく」。
しめて8ページです。発送も一通り終わりました。
月別アーカイブ: 2016年1月
ごみの出し方と英会話の打診-2階のオージー青年
夜の10時前に戻ると、ごみ置き場付近に怪しい人影(?)。いえいえ、全然怪しくないです。2階のオーストラリアの青年がごみ出しの準備をしています。明日金曜日は、この地域の“資源ごみ”の日です。2階から下げてきた袋から、燃えない資源ごみ、缶、ビン、紙をより分けしながら缶、ビンを収める容れ物を用意しています。
声をかけます。「ごみ置き場に出すのは朝になってから…!」。
彼(まだ名前は聞いていなかった)は何のことかわからないようです。
先日も“燃やさない”ごみの日に“燃えるごみ”が出されていたので、注意書きをしたところです。
<20日水曜日は、普通ごみの日ではありません。指定されたごみでないと収集されません。ごみが収集されないで放置されていると、ごみ捨て場のようにごみを捨てる人が出ますので、指定日以外の日には捨てないでください。松>
この時は彼と予想はついていましたが、きょうは現行犯(⁉)です。
先日の注意書きで少しはわかったのですが、前日の夜ならよかろうと判断していたようです。なぜ夜はダメなのか。ホウカをされやすいからです。「ホウカが火事原因の第1位」というホウカが、わからなかったようで、放火を「火をつけて火事を起こす犯罪」と説明するのがちょっと悲しかったです。
そのあと思うところがあって彼と少し話しました。「金曜日に早く帰れるなら英会話を習いたい」と言うと、金曜日は残業で10時ぐらいになるといいます。彼はIT関係の仕事についています。他の日もそう早くはないのですが、月1回ぐらいならできるかもということです。
可能性はゼロではないので、(土日や曜日変則で)呼びかけてみることにします。
御前崎市社協のひきこもり不登校支援相談室
27日、北海道内の社会福祉協議会に「ひきこもり・ニート・無業者に対応する事業」の情報提供を依頼しました。道内には自治体数が178市町村あり、北海道庁の支庁、札幌市の区を含めてFAX送信件数は200件になります。
1月20日から送信作業をはじめました。ようやく山形県、長野県、静岡県など10道県に向けこの送信作業を終えたところです。他方で送信先のFAX番号の調査も西日本地域で残っていてこちらも進行中です。調査は7割ぐらい終えたころです。
27日、その最初の情報提供がありました。静岡県御前崎市社会福祉協議会からです。内容を見ながら、情報提供の依頼内容が大筋でずれていないと確認できました。しかし1件だけでは油断できません。これも蓄積がないと深くはつかめないようです。
〔御前崎市社会福祉協議会〕
http://www.futoko.info/…/%E5%BE%A1%E5%89%8D%E5%B4%8E%E5%B8%…
ウサギを飼うために必要な材料を教えてください
“ペットと暮らす”をテーマに必要な材料を並べるページをつくっています。
ペットごとに分けて紹介するのは、材料が多くなりすぎるからです。「ねこ」・「いぬ」の項を終えて、「特別派」としてハムスター、インコなどを掲載中です。
先日の会合ではウサギを飼っているらしいという話が出ました。親からの話ですが本当にウサギかどうかは未確認です。ということはこの人は親との接触もほとんどありません。そこでこの人に手紙を出して聞くことにしました。…
「ウサギを飼うのに必要な材料を教えてください。飼っている中でのエピソードはありませんか」
返事をもらえる確率は低いと予測していますが、ダメでもともとですし、返事が来れば、予測外の出来事です。“興味関心・していること”を手掛かりにつながる方法になるかもしれません。これは「ヒッキー生活充実展示場」ページを使う試みの一つです。
〔ペットと暮らす(特別派)〕
http://www.futoko.info/…/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%…
平井駅が商業施設のある2階建てに変わります
JR総武線平井駅の改良計画があることを知りました。
最寄りの駅であり、沿線では千葉県西部まで含めて、乗降客が一番少ないと聞いたことがあります。それだけ地味で静かなつくりです。これまで特別の改良を加えることなく存続してきたともいえるでしょう。改良されても最寄りの駅の役割に影響はないでしょう。
改良計画によると高層の駅ビルではなく、2階の商業施設が北口・南口の両方に設けられます。駅周辺に小さいですが商店街があります。うまく共存してもらいたいです。
来月2月から工事が始まり、来年の秋には商業施設も開店の予定です。隣の新小岩駅もしばらく前から改良工事が続いています。これらは2020年のオリンピックを見すえた対応策にもなっているのでしょう。
小物商品の直販型のサイトも作るつもりです
数カ月前からYくんを訪ねています。Yくんはホビー品を多数持ち、販売したいのですが方法に手詰まりがあるようです。Yくんがしていることは現代版の“セドリ”です。
“セドリ”とは、古本のブックオフで高値になる本を安く買い、市場価格が高くなるところに転売する方法です。セドリとカタカナで書きますが、もとは“背取り”であって、本の背にある書名を古本店などで見て高価な本を探す方法です。この判断力、見極めが必要です。
いまは本に限らずいろんな商品に広がっています。特殊な商業活動で、社会状況の変化の一面です。商業取引による価格の付加よりも、プレミアム(貴重性、記念性、購入者の興味・嗜好)が特別に価格に反映し高くなるのです。芸術品の価格に似ていますが、その変形したものだと思います。
情報センターには以前にヤフオク用として集めた物がいくらかあるので、これをサイトに上げようと考えました。実現してYくんに見せればこれに参加するかもしれません。
情報センターのサイト上では、アマゾンの本、商品のアフィリエイト(ヒッキー生活充実展示場)を制作中です。セドリを加えれば、ここに小物商品の直販型ページがプラスされます。
ゲーム攻略本をつくり売って収入にする人
20代の男性でかなりひきこもり的な生活が続けている人です。家族と一緒なら食事などに出かけることができます。しかし、1人では外出できない、不安感があって出られないといいます。
「毎月の小遣いはどうしていますか?」と聞いたら、「全然渡しません」という親の答えです。そのあと「ゲームの攻略法をつくり、売っています。前に7万円売ったと言っていました。それで生活できるほどではありませんし、継続的にそれくらいあるのかどうかはわからないです。ですが小遣いは渡さなくてもいいと思います」
この親の話を聞いて納得しました。働いている人は昼間にゲームができません。ひきこもっていると昼間もゲームをしていて、攻略本ができるレベルになります。昼間に働いている人にはそれを欲しがる人がいるのです。こういうひきこもりながらネットにより収入を得る人が増えます。“ひきこもりながら社会参加するタイプの1つ”になるかもしれません。
こういうのはなお例外的なことです。また現れるパターンはもっと多様でしょう。しかし、時代の変化は徐々にこれを例外としない方向に動いています。特別に専門的な知識や技術はなくとも、興味や集中力があり、継続できれば可能な分野は広がります。やがてこういう状況があちこちに生まれ、起業のよくあるタイプになり、ひきこもりからの起業にもなると予感します。
LINEスタンプをつくり起業した人もいますし、ユーチュ―バーにもそういう人が混ざっていると思います。もちろんほんの数人と理解してください。小遣いぐらいの稼ぎが出る人もだんだん増えるでしょう。
23日の不登校・ひきこもり親の会で話されたことです。
生活困窮者自立支援法の実施状況を調べるつもり
昨日はある市役所にいきました。このところ頻繁に電話のあるZくんが相談するのに同行です。Zくんは生活保護を受けています。そして昨年12月から勧められてある作業所で働いているのですが、精神状態が不安定になってきた。そこでどうしようかという対応策のためです。
いきさつを聞くと、作業所に行くようになったのは、福祉の担当者から直接言われたわけではありません。仲介者を通して勧められた結果です。しかし、その背景には昨年施行された生活困窮者自立支援法の影響を感じます。この法の施行は自治体によってかなりバラつきがあると感じています。この市ではどう運用されているか知る機会になりそうです。
相談に行ったのは市役所の担当者ではなく、ある市議会議員です。事情を話し相談するうちに方向が見えました。Zくんに係わる人はいろいろいて、議員さんはこのうちの数人から様子を聞くことになりました。事実が明らかになるにしたがい、この市における生活困窮者自立支援法の実施の様子も伝わってくるでしょう。中心目標はZくんの生活条件の安定確保になります。
「当事者の書いた本・読んだ本」を並べると“いい味でてる”
しばらく前から情報センターにきている当事者に、これまで読んだ本を書いてもらっています。いずれはアマゾン本ページに「当事者の書いた本・読んだ本」として紹介する予定です。ざっと40冊ぐらい出てきたのですが、“いい味出てる”と思います。
アマゾン本のアフィリエイトができる前に書名を著者順に並べてみました。
当事者の皆さんから「自分が読んだ本・自分が書いた本」を、できれば短い書評(ごく短くてOK)をつけて送っていただければ、本を選ぶ参考になりそうです。女性からの本が少ないので女性からの申し出を特に歓迎します。
〔当事者の書いた本・読んだ本〕
http://www.futoko.info/…/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%…
ウィッツ青山高校の事件を契機に「関係団体のニュース」を置く
昨年12月に「ウィッツ青山学園高等学校の就学支援金不正事件」が明るみに出ました。
通信制高校の情報を積極的に提供している不登校情報センターにしてもよそ事とは言えません。可能な範囲で情報を集めました。
事件に直接に関わる学習センター「四谷LETS」とは連絡が取れませんでしたが、本部校(三重県伊賀市)と3つの学習センターからそれぞれ見解を受け取りました。これらを合わせて「ウィッツ青山学園高等学校の就学支援金不正事件の関連」ページにしました。
他にも不登校・ひきこもりにかかわる学校・施設において事件がありました。それらに関して何らかの意見や対応をしたことがあります。まとめて「関係団体のニュース」ページにしました。Wikiシステムは、こういうことはしやすいものです(インターネットは全体にですが)。
非難して削除して終わる立場ではなく、それを教訓にいいものにつくり上げるスタンスです。不登校情報センターには、事件が発生したことによるサイトからの情報の削除はこれまでも、今回もありません。社会的に重大なものは消滅すべきでしょうが、今回の事件が通信制高校、サポート校、就学支援金などの運用の改善につながることがいいのです。