不登校生が学校を相対化し徐々に変えてきた

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 不登校生が学校を相対化し徐々に変えてきた
Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]
[`yahoo` not found]
[`livedoor` not found]
[`friendfeed` not found]

9月4日に「中高受験相談会」(東京都足立区)がありました。多数の学校から学校の案内パンフを預かりこの会場で配布しました。その各校に報告をしましたが、状況報告として次の感想を書きました。

今回の進路相談会は主に一般生徒のためですが、そういう生徒のなかにも通信制高校やサポート校に関心を寄せる人がいました。「通信制高校と不登校の関係がわずかずつ下がっている」―これが感想です。不登校傾向はさらに広がり一般生と重なる部分が多くなり、「不登校」とは別の言葉で表した方がいい生徒も出ています。
学校の集団の中で勉強するよりも一人の方がしやすい、という生徒もいました。この生徒は不登校というよりも“選択登校”とでもいったらいいかもしれません。進級や卒業に最低限の登校をすればいい、本当はそれだってしたくない程度の気持ちでしょうが、そういう生徒もいました。きわめてまれな例だとは思いますが、象徴的です。
私はかなり昔に「不登校生が新しい教育と教育制度をひらく」という意味のことを書いたことがあります。
今回目の前にしたことには、これに相当するものがあります。初めは例外として、形のはっきりしない不安定なものとして生まれ、それが徐々に制度としても確立していくのです。人間に必要な教育において、これまでの学校制度が相対化されてきたのです。まだ端緒的なところですがさらに進んでいくでしょう。
一般生徒が参加するこういう場では、不登校生中心の進路相談会とは違ってこういう体感もします。社会の大きな変動はまずは子どものところで表面化し、不登校とはその現象であったといえるのです。

〔登校拒否は教育と社会をゆるがす=1993年〕
http://www.futoko.info/…/Center:1993%E5%B9%B42%E6%9C%88%E3%…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください