28日の絹再利用の手芸教室に2、3人が参加しそうです。
これを講師役の明尾さんに伝えたところ、「うれしいメッセージです」と返事がありました。
(1)再利用する絹の着物は「小さなスーツケースがありますのでそれに入れていきます」⇒保管場所はできました。
(2)道具は、針、糸、はさみ、リッパ―などですが、「100円ショップがお近くにあればいつでも買いに行ける」⇒情報センター内にも少しはありますので、買うのは当日の状況を見てからでもいいと思います。
ただし、アイロンはありません。どなたかが持ってきてくれると…重いかな?
(3)作品作りについて⇒「作品づくりは簡単な物から始めたらいかがでしょうか。袋物、スカーフなど。手縫いで出来るものがいいでしょうか?」
私には判断できませんし参加者の要望によるでしょう。見本とかデザインがあれば持ってきてください。
(4)手芸教室を開くサイクルはこれからですが、「持ち帰ってやりたい人は大歓迎です」とのことです。
(5)参加したい方は連絡ください。友人・知人・家族と一緒でもいいです。老若男女を問いません。
月別アーカイブ: 2017年1月
二条淳也さんが「友達をやめる方法が拙かった」の質問に答える
質問コーナーにある「友達をやめる方法が拙かった」という20代の女性の質問に、二条淳也さんがご自分の経験に基づいて回答しました。
回答は「拙かったと反省したが時間が経てばなるようになったと思える」のタイトルをつけて掲載しました。この質問には4人目の会とになります。
質問コーナーには140件以上の質問があります。…
内容でご自分の経験と重なりそうなことがありましたら、回答をお願いします。
聞いてみたいことがありましたら、質問として問い合わせてください。
〔二条さんの回答〕
http://www.futoko.info/…/%E6%8B%99%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%…
サイトの案内文を変えました
1週間ほど前にサイトのトップページ(http://www.futoko.info)の案内文を変えました。気づかない人もいるでしょうし、将来は消えるのでブログに残しておきます。
<このサイトは、不登校、引きこもり、発達障害などに対応する学校や支援団体とそれを取り巻く社会状況を紹介します。サイトと不登校情報センターの特色を3点紹介します。
第1は、このサイトは引きこもり等の経験者という素人グループが制作しています。PC超初心者を含む引きこもり経験者の参加を歓迎します。
第2は、不登校情報センターは引きこもり等の当事者の居場所がある広義の支援団体です。相談活動、訪問サポート、親の学習会、進路相談会などの取り組みも続けています。
第3は、不登校、引きこもり、発達障害につながる社会状況を新聞記事紹介の形で広く行っています。引きこもり経験者の協力をお願いします。在宅作業でできることもあります。
不登校情報センターは、全国にある対応・支援団体の情報を集める過程で22年前にできました。当事者が集まり始めたのはその翌年の1996年からです。
このサイトは当事者がつくる当事者と家族のための情報提供サイトです。
2017年1月 不登校情報センター理事長 松田武己 >
1月28日(土)に絹再利用の手芸教室を開きます
絹製の着物をほどき、再利用・再生の手芸品を作ります。1月28日(土)午後1時から2時間のリサイクル・リメーク・プロジェクトの教室を開きます。
レクチャーと実技をする教室です。
私が思い描く対象者はそう多くはありません。1名でも来てほしいし、でも3名も来てくれたら手一杯になるかもしれません。
15日の夕方、滝沢康子さん(元区議)と一緒に染め・織りをしている染色家の明尾雅子さんが来ました。いろいろお話を聞いているうちに、まずはレクチャーを聞きながら実際にやってみるのがいいと思い、その場で日程・時間を決めました。
どう展開するのかは明尾さんも手探りのところです。再生品が有料販売にできればきわめていいのですが…まだ何とも言えません。
手芸教室の参加費は無料です。不登校情報センターが会場です。できれば事前に連絡して参加してください。当日までに誰かが聞きに来るかもしれないので、着物を預かりました。お見せします。これをリッパ―でほどくところがスタート。
定期的な手芸教室にできればいいと思います。
「個人ワーカー」と呼ぶことにした背景
ひきこもり等の経験者で自分の趣味・能力などを生かした生き方をしだした人を新聞記事でも見かけるようになりました。身近なところにもいます。こういう人達をどのように呼べばいいのかを考えることになりました。
これは「ひきこもり周辺ニュース」の記事を分類保存するときに出てきたことです。結局、個人ワーカーということに落ち着いたのですが、その事情を詳しく書きました。詳しく見れば該当者はさらに多くなりそうです。
〔個人ワーカーに向かう〕
http://www.futoko.info/…/%E5%80%8B%E4%BA%BA%E3%83%AF%E3%83%…
「ポスト真実」時代の新聞記事の役割を生かす
昨年DeNAが健康問題ではっきりしないことを巧みな文章表現でサイト検索の上位にしたことで注目されました。要は偽情報で儲けようとしたのです。このDeNAのやり方は「ポスト真実」(post-truth)の日本での代表例といいます。
「ポスト真実」とはオックスフォード辞書によると「世論を形成する際に、客観的な事実よりも、むしろ感情や個人的信条へのアピールがより影響力があるような状況」を指す言葉です。これはインターネットによる情報伝達の弱点になるかもしれません。
それに対して事実確認の作業を重視しながら、より分かりやすく書こうとするのが新聞記事だと思います。「ひきこもり周辺ニュース」は新聞記事から不登校情報センターがめざす情報を系統的に集めようとする試みです。
しかし、それなりの苦労もあります。業界紙からの関連記事探しをHくんに頼んだのですが、苦心していると思います。作業進行の過程で私が気付いたことをH君に渡そうと考えました。その一部を紹介します。
<業界紙の状況を考えると、全体にわたるまとめサイトは見つかりません。先日渡した新聞リストを1件1件調べることから進みます。すでに30紙ぐらいを調べました。感触は悪くはないと思います。1度に全部調べるのではなく、少しずつ調べてその記録を蓄積していきます。1紙を調べる期間も適当に開けるのがいいと思います。
業界紙の記事はかなり古いものが残っています。2014年、2013年はまだいいほうです。2006年というのもありました。今のところ2016年以降の記事を集めるつもりです。
業界紙は渡したリスト以外にも多数あるはずです。その中から関係記事が比較的よく載る新聞をチェックする方法がいいと思います。機関紙も同様にするつもりです。
調べ作業のポイントを上げると、①検索窓がないと探しにくいので検索窓の有無、②コピーできる・できないも関係、③検索語をいくつか試すこと、④元業界紙への転載の連絡です。
これらを探して「ない」新聞は事実上削除します。しかし、各業界紙はサイト制作方針を変えるかもしれないので、長い周期で巡回して調べる作業は続けたいと思います。>
狂気、死、長期入院の希望を聞く
狂気、死、長期入院の希望について聞いたり考える機会がありました。よくこんなことが書けるようになったなあと自分でもあきれるほどです。ただ予想するほど重いことでもありません。
専門的に研究されている方からの評価はわかりませんが、実践者としての実感を書きます。カウンセラー希望の方には参考になるかもしれません。
狂気になりそうだと聞いたことがあります。これまでに数人がその様子を話してくれました。その最中からの電話もありました。ことばに表現するのが難しいのでうまく表現できた人はいません。切迫した感情・感覚の場面をことばにするのは誰にとっても非常に難しいものです。以前に比べると私も少しは落ち着いて聞けるようになったはずです。
今回のPさんは間近に迫った自分の誕生日を越せるかどうかが心配だったようです。連日の電話の話で2週間をこえました。誕生日を超えたあたりからだんだんと落ち着いたようです。
断片的なことばや単語やトーンをつなぎ合わせてみました。「狂気になりそう」な感覚をあえてことばにまとめるとこのようなものです。十分に言い表すことはできていないでしょうが参考にはなるかもしれません。
<精神が壊れる不安があった。正気を失って収容される感じです。それは魂が飛んでいく感じ、飛び立つ感じがした。違う世界に行くのではないかと焦り怖かった。フッとなって飛んでいき、そのまま戻ってこられず、そのまま発狂するような気分に襲われました。>これが中心点です。
そうなった背景は、常に周囲から見られている困惑した状態があり、覚られ妄想が強くなっている。自分のしていることが周りにつつぬけになっている。自分のポルノが漏れる。そういう追い詰められた状況になっていました。
それに加えて、父が死ぬところを見た。これが大きくショックを受け、不安定になった。そのあとの母親の認知症的な振る舞いや家族がずるくてどうしようもないのがわかった、それらが重なった…。
こんな切迫した状態から落ち着いてきた過程を振り返ります。
これまでは誰にも話せなかった覚られ恐怖を、さえぎられたり否定されたりすることなく、落ち着いて聞いてもらえた。受けとめられた感じがした。若いころに話そうとしたこともあったが、バカなことを! ありえないでしょ! …ということでそれ以上を聞いてもらえたことがなかった。
もう話すことはないと思ったが、せっぱつまって話したところ当たり前のように聞いてもらえたし、繰り返し話すことができた。これまで話せなかったのはそれがきっかけで嫌われるのではないかと恐れていたが、その余裕もなくしていた。
もう一つは自分なりに落ち着いたときに身辺整理をした。発狂しないかとおそれて、身辺整理のつもりで片づける作業を続けてきた。処分するものをまとめたり、ネット上に書いたいやなものを消した。
これらがよくなってきた理由だと思う。
以前に別の人から聞いた狂気の不安感を、あるところに書きました。
<狂気 この世に生きているという存在感覚がうすれ(なくなり)、あるときに異次元に入っていった瞬間がありました。もしかしたら倒れていたのかもしれません。気持ちのいいものではありませんが、正気と狂気の境目は、それほど厚くない実感がしました。>
存在感覚=意識が薄れるというのと「魂が飛んでいく」というのは同じことで、人それぞれの表現の違いのように思います。
Pさんも、狂気への恐怖と死の恐怖が重なっています。両者の入り口は隣り合わせになっています。
Pさんが安全の場として思い浮かべたもう一つが入院です。それを永遠のサナトリウムといいました。このサナトリウムという表現は別の人も使いましたし、シェルターといった人もいます。これらは「人間世界からの撤退願望」を指しています。
しかし、これは人間世界のサービスを受けなくてはならないので完全撤退にはなりません。
狂気は精神的な人間世界からの撤退、死は物理的な人間世界からの撤退、長期入院は社会的な人間世界からの撤退といえると思います。入り口が隣り合っているので、同時に思い出しやすいのでしょう。
これらのことばを聞いたときには、落ち着いて聞くことです。「死んだらダメ!」とか「正気になって!」「バカなことを言うな!」とか、意図してもできないことを求めない、話していることばを遮断しないことです。ゆっくり聞けば長くて1時間、落ち着いてきた時期になると10分ほどで安定を取り戻します。
女性の場合は、派生する物語が長くなることがあります。ある程度話を聞いたところで、この日の予定時間を告げて、近い時期の次回を知らせることです。続けられるのがはっきりすれば継続していけます。継続のなかで安定していきます。
早口で次々にいろいろなことを話す人もいます。話したいこと、避けたいこと、イやなことがいろいろあると、すぐに全部を話してしまいたくなるのでしょう。この場合は聞き分けながら理解することができません。話す側が“パニック”になっているのですから、落ち着くまで待つしかありません。
なにも反応しないで聞いていると「聞いていないのでは?」と思い、「聞いてる?」と確認を求めてくることもあります。聞いている反応をします。
何も聞かないうちから「今日はダメ…」的なことが続くと、連絡はなくなります。当てにされなくなったということです。自分にも事情があるのは確かですが、いつもそうでは「聞く気はない」という意思表示になります。
自分には継続が無理ならその旨を告げるしかありません。自分ができない事情を話すのであって、話してくる人を責めたり、さえぎるのはよくありません。
答えは話してくる人の内に潜んでいます。話していくうちに奥に潜んでいるものを表面に浮上させ、ことばにしていくものでしょう。聞いているほうからアドバイス的なことを語るのは、この過程の邪魔になります。よく聞くこと、聞き出すための受け答えに終始すればいいと思います。
Pさんに、「勉強になりました」と答えたら、気が抜けたというか切迫感がうすれたようです。私はカウンセリングをしているつもりなどはなく、教えてもらう、学ぶつもりで聞いていたのです。それが「勉強になりました」の答えです。
最適なひきこもり生活に入り、サイト制作に集中を考える
おそくなりましたが、新年の所感です。
昨年はサイト制作に大きな前進と変化がありました。
(1)新聞記事から関連する情報を選択し「ひきこもり周辺ニュース」に集め、分類し保存を始めました。「イベント情報」ページもこの余波で情報量が増大しています。…
(2)“ひきこもり生活”を見直すつもりで、Amazonを活用して商品・本の紹介を始めました。
(3)紹介している学校・相談室・支援団体に活動の継続、活動内容の再確認など系統的に照会をしてきました。これによりひきこもりに関係する“業界団体”の盛衰を見ながら、より正確な情報提供をめざしています。
不登校情報センターのトップページ(http://www.futoko.info)はこの変化とらえを表紙の模様替えに着手しました。裏玄関というべき「WIKI FUTOKO」も、これにならい更新します(アクセス100万件を突破)。サイト1日のページビューは1万ページを超えています。内容もよくなったし規模も大きくなりました。
個人的には年齢は71歳です。外回りはひかえて最適なひきこもり生活に入り、このサイト制作に集中したいと考える昨今です。やることは多くて時間がたりないほどですから…。
産業廃棄物収集会社に出向き業界状況を知る
都内の産業廃棄物収集の最大手、要興業にうかがいました(11日)。絶妙なつながりができ、この会社の現場で働ける人ができたのでお礼のためです。管理部長さんから業界をめぐるいろいろな事情も聞きました。都内には類似の会社が600社ぐらいあります。競争もあるなかで近代化がすすみ、現場の役割がサービス業化しつつある状況を教えていただきました。
ひきこもり経験者にとって働きやすい場になるのか、そういう私の関心に感触を得ることができました。業界は廃棄物収集からリサイクル業に、資源産業に向かうのではないかと感じましたがどうでしょうか。
メール相談をする島田邦子さんからメール
相談室として多くの質問や相談を受けています。それらは時間をおいて「質問コーナー」にも紹介しました。その「質問コーナー」を見直しながら気づいたことです。
ひきこもり経験のある二条淳也さんと島田邦子さんの返事は具体的で、経験者ならではの細やかな内容があることです(ネットで紹介するのは一部で、プライバシーの関係で載せる場合も詳しくはしていません)。
そこで2人にもっと相談活動をするように勧めました。2人とも乗り気になってくれました。*相談料は1000円(郵便為替など)。
そんななかで島田邦子さんから、次のメールが送られてきました。悩まないのではなく悩みながら進むのが参考になります。メール文は詳しく長いので一部を紹介します。
<「ごめんなさい」の感情では、仕事も長期的に続けられません。最近ようやく「ありがとう」に代えてみました。
「できない所もいっぱいあるのに、一緒にいてくれて、ありがとう」
「こんな未熟な自分だけど、今生きていることに、ありがとうだなぁ」
自分を許すことは、とっても怖くて難しいことでもあります。同じように人様にはご迷惑をかけるのなら、「懺悔の人生」から「感謝の人生」に捉え直してみようと思っています。
自分が産まれてきたのは、社会にご迷惑をかけるためではなく、人々に支えてもらえて生きていけているんだと、感謝を他の人よりも強く感じる、ありがたい人生だと気がつくためだったのかもしれません。>
二条淳也さんと島田邦子さんへの相談を待っています。
相談メールは、open@futoko.info 〔相談メール:二条or島田としてください〕
〔ひきこもり手紙&メール相談〕
http://www.futoko.info/…/%E3%81%B2%E3%81%8D%E3%81%93%E3%82%…