チラシ「1月21日 ひきこもりから<できそうな>仕事探しの説明会」を送る作業をしていました。
突然そこにTさんに案内されて弁護士さんが来られました。
目ざとくこのチラシをみつけて「ひきこもりの方も仕事につけるといいんですよね」と言われました。
一瞬何か違う感じがしたのです。
「働ける状態というか、そういう気持ちになるまでの活動…」みたいな答えをしてしまいました。
外出時間が迫っていたので10分ほど話したのですが、うまく伝えられず残念感があります。
「仕事がしたくなった人はハローワークへどうぞ」とどう違うのかの説明が必要だったのです。
仕事をしようとか、何ができそうな仕事を探す状態になっている人が対象とは言えません。
ひきこもり当事者の多くはそうではないし、それだけの背景理由があります。
対人関係における不全感というか不信感、自信のなさ、普通に働いている人と接触することへの気後れ、怖さ…が少なくならないと「仕事探し」は難しいのです。
生活の困窮が迫っているときは、そうも言っておれないのですが、精神的にそこまで追い詰められてはいない人も多いです。
どちらかといえばその人たちを対象にする仕事探しです。
<できそうな>仕事探しをテーマにして、話してみる、聞いてみる、人と交流してみる。
それを積み重ねるうちに対人関係における不全感を徐々に下げていく取り組みです。
それを達成するためには時間が必要です。対人関係を含むいろいろな経験を重ねなくてはなりません。
これは年齢が低いほどいいのですが、30代や40代になるとそう早くに目的は達成できません。
自分で<仕事についてみよう>と意識できる状態にならないのです。
こういう場に参加して、仕事について語る、職場についてイメージできるようになる、そういう社会経験の助走の場です。
そのつもりで参加するように呼び掛けていきます。
いろいろ質問を受ければそれぞれのところで答えられるのに、今回の即席案内は、私の中にまだそれが熟していないことが露見したようです。
文章化したのですが、十分な説明とは自分でもまだ納得できていないです。