感覚器を考える――呼吸感覚から排尿・排便感覚へ

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病気になってみると健康の大切さがわかります。
それとわからぬ大事なものも失くしてから役割に気づくことはよくあります。
いまはもうよくなったのですが風邪気味でした。喉に炎症があり呼吸が苦しいです。
「呼吸感覚」という言葉が浮かびました。呼吸感なんて普通は感じないものです。苦しくなって感じる感覚です。
排尿感や排便感は合図でしょう。空腹感もそう。これら全ては体性感覚といわれるはずです。
人体の呼吸器系と消化器系に関係します。
体性感覚にはこれとは別に皮膚に関係するものがあります。
圧迫感、寒さ・熱さを感じるもの、痛い・痒いを感じる触覚などでこれは皮膚感覚と称します。
皮膚感覚も体性感覚の1つです。
「空気感」という言葉も聞いたことがあります。
大気としての空気ではなく、周囲にいる人の思いがどの辺にあるのかを感知する感覚といっていいか…。
おそらくこれは皮膚感覚+αです。+αの部分は主に腸に関係するはずです。
先ほどの呼吸器系と消化器系に腸に関係するものなどを加えて内臓感覚という言葉がありそれにまとまります。
そうすると体性感覚というのは皮膚感覚と内臓感覚を含むものです。
これは生物が発生した早い時期から作られ始めたようです。
生物は個体として存在するためにまとまりが必要であり、それが皮膚になります。
アメーバあたりだとそれはまだありませんが。栄養を補給するために体内に消化機能を持ちます。
アメーバでもこれはあるので捕食し栄養補給する機能は皮膚機能よりも先なのでしょう。
さて体性感覚は一般感覚とも言われます。それとは別に特殊感覚があるから「一般」として区別されます。
人間が感覚の存在に気づいたのは特殊感覚が先でしょう。
見ること=視覚、聞くこと=聴覚、嗅ぐこと=嗅覚、味わうこと=味覚、それに平衡感覚が加わります。
それぞれ特別の感覚器があり、視覚は目、聴覚は耳…となるのはご存知の通りです。
ところが例えば皮膚にも聴覚があるらしいです。
耳でとらえる音域(波長の長さ)を超えたところの音を皮膚はキャッチするというのを聞きました。
インドネシアの民族舞踊ガメランを例に、その舞台で発する低音域部分を感知するのは皮膚であるという話を読んだことがあります。
人の目、あるいは特定の動物の特殊感覚器には特徴があります。
いずれもある範囲の波長の長さをとらえるのですが、それを超える部分は生物の初期に形づくられた体性感覚でとらえようとしているわけです。
生物の発生からすると、手持ちの体性感覚ではうまくとらえられなくて、それ専門の感覚器をつくりだし特殊感覚にしたらしいです。
その生物の通常の生活のなかではその感覚器の機能で十分です。
特殊感覚が生まれるときに役立ったのが神経系です。神経系の発生はかなり後のことです。

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