親の話しを息子がよく聞くようになる秘訣

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11月号の会報「寄り添って、話を聞いて、尊重する」の投稿文を読みながら、感じたことを2点書いてみました。
その1:
成人した息子はひきこもり生活を続けているがちっとも親である私の話をきこうとしない。そこで「どうすれば息子が話をきくようになりますか?」という率直な相談電話を寄せてくれた母親がいました。
家族会に参加するなどして親としてどうすればいいのか学んでいる。カウンセラーさんの話も聞いている。特に外出するようになった人の親の話は役にたちそうだ。その話を息子が聞けば何かの糸口になるのに違いない。それなのに息子はちっとも私の話をきこうとしない。それで「どうすればいいんでしょうか? どうして息子は私の役に立つはずの話を聞こうとしないんでしょうか?」と聞いてこられたのです。
私はこのお母さんの話が一段落したところで、答えました。「お母さんは息子さんの話をよく聞いてきたのですか?」。一瞬間が空きました。お母さんは何を言われたのかがわからなかったのではないかと思います。
自分は「息子が話をきくようにするにはどうすればいいのか」と聞いているのに「お母さんは息子さんの話をよく聞いてきたのですか」と問いかけられたのです。私の答えの意味がつかめず、一瞬の間は戸惑ったかもしれません。
この原則はきわめてシンプルです。「自分の話をよく聞いてくれる人に対して
その人の話も聞こうとする気になる」のです。とくに親子の間で子ども時代からそのような関係があれば、「どうすれば子どもは親の話を聞くのか」という問いは(例外はあるとしても)発生しないのです。
そうは言いながら私が常にそうできているわけではありません。次の予定がある、電話の場合は何かの作業途中である場合もあるのでやむを得ません。それでも条件があるときは2時間ぐらいの話になることはよくあります。
同じ家に住む親子の間では(いつもというわけにはいかないでしょうが)、こういう子ども側の話をよく聞くスタンスを続けていけば、いい話し合いになると思います。親の話も聞いてもらえますし、子どもの話もよく聞いてくれると思います。
短時間で「親が持ってきたいい話を息子がよく聞いてくれる」と思うところに無理があるのではないでしょうか。

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