11月の会は親の参加が3人、ひきこもり経験者2名に松村さんと松田の7名でした。世のいろんな事情とともに親の会らしい内容でした。その感想を「人材派遣会社と清掃作業」と「家族介護援助サービスという視点」として書きました。
ひきこもり経験者が参加する親の会にするには「なお自然な流れに従う」のが必要だと思います。しかし、11月の会合はちょっとした糸口になったと思います。基本的には親側とひきこもり経験者に共通するテーマが求められています。予定してはいませんでしたが、11月から取り組み始めた「アンケート」がその材料になりそうな気配がします。
回答のなかに《ひきこもり支援というよりも、どのような社会(国)にしたいか、という課題になる》という言葉があります。私の考えと重なります。これが全体の姿を表しているとすれば、個別の要望も書かれていました。《ACT(重度精神障害者に対して、24時間・365日体制で訪問医療)を普及してほしい》とか《公的な家賃補助の制度があれば助かる》です。これからもアンケートの中にいろいろな状態とそれに即した要望が書かれてくると推測できます。
今の時点でその全体像を描くのはいささか無謀とも言えますが、ある程度は推測できます。エッセンシャルワーク(人間の日常生活を維持するために不可欠な仕事)に関係することが優先。個人・家族が関係する衣食住(家族ケアや水光熱)、その次に公共交通など地域の要件も公益的なエッセンシャルワークを構成しています。これは地域環境に関係することで自治体や国の課題になります。
順番としては「ひきこもり」に関係する場を考えた要望がまずあります。それを「社会(自治体と国)」の場に進めていきます。そういうことを期待して次項に紹介するアンケートを多くの方から送られるのを待っています。あわせてこのまとめを一緒に考える人がいれば嬉しいのですがどうでしょうか。少なくともセシオネット親の会で親とひきこもり経験者が一緒に話し合うテーマにして行けたら…。急ぎませんがそういうテーマを意識のどこかに置いた親の会になればいいのですが。
☆12月のセシオネット親の会
セシオネット親の会の定例会は毎月第3土曜日、午後2時~4時です。12月20日(土)14:00~16:00 ★曜日・時間に注意場所は助走の場・雲:新宿区下落合2-2-2 高田馬場住宅220号室参加等の連絡は、松田(open@futoko.info/03-5875-3730)までお願いします。