ACTを求めるIchさんのばあい

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彼とは10年ぐらい顔を会わせていません(Ichさんとします)。駅改札口で待ち合わせをし、お互いすぐにわかりました。近くのファストフードで1時間余り話しました。

元気そうに見え、仕事は人手不足もあって残業が多く週5日1日9時間ぐらいと聞きました。知る範囲では最長時間レベルです。外回りが多い仕事で20年以上は非正規職員として働いています。不安症状があり、確かめると障害者枠の雇用であり、服薬も続けています。元気にみえたし労働条件で特別の差別的待遇はなさそうなので私から確かめるまでは障害者枠の雇用を自分からは話しませんでした。父母は10年前の相次いで亡くなり、姉一人が家族ですが長期入院中です。Ichさんも姉も50代です。週1回ぐらいで姉に面会に行っています。姉の元彼とはいい関係といいます。

今後をきくと、あまり明確ではありません。ACT(重度精神障害者に対する1日24時間体制の訪問医療)の普及が彼のアンケート回答にありました。姉が退院できる条件を考えているのです。姉は服薬効果が低い「治療抵抗性の統合失調症」であり、他にも手術経験をした内臓系の疾患があります。

ACTをネット上で調べると、地方のある医療機関のHPにこうありました。「ACT(Assertive Community Treatment):積極的地域医療や包括的地域生活のプログラム。重い精神障害を抱えた人が住みなれた場所で安心して暮らしていけるようなさまざまな職種からなる医療チームにより提供される支援プログラム」。国立精神・神経医療研究センター(千葉県市川市)が近隣自治体で実施しているとのことです。ACTが全国的に展開されている状況はありません。基本的には入院対応になっているのでしょう。医療機関が想定している取り組みであり、私の知る範囲では患者団体(当事者側)での提起も知りません。

今の状態は入院対応しかできないので、退院して対応できる条件づくりの運動になりそうです。医療機関側も大変でしょうし、患者(国民)の健康対応策としてできる部分的なところから手をつけることになりそうです。「どういう社会にするのか」というテーマにつながります。Ichさんの住所、姉の入院先も東京都内ですから、東京都に対して何らかの形にして要望を提出する、患者団体/障害者支援団体に訴える。この辺からになると考えました。

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