中国で政治的内戦が顕在化しています。現状は軍部上層部における闘争みたいですが、経済社会のきわめて厳しい状態をベースにしており、広がりやすい局面にあります。政権指導部間の争いや国民が広く参加する条件も予測できますが、いまは戦闘をともなう内戦ではないと見えます。
事態の詳細は知りませんし、政治的内戦の直接の端緒も明確ではありません。それでも中華人民共和国の建国以来の大きな変化になる予感さえします。それは政治指導部の大きな分裂を感じる、言い変えれば中国共産党体制の揺らぎを思わせるからです。
孫文が中国近代化で求めた三民主義(民族主義・民権主義・民生主義)の課題が今回の動きのなかで大きくなることを願います。これらを今日の状態で表わすなら、国内諸民族の自治権、国民の民主主義、社会経済生活の安定、そして東アジア地域における平和への貢献でしょう。「社会主義」中華人民共和国はこれらに肯定的とは言えず、自ら強権国家の仲間になっているからです。