長期の引きこもり経験者のなかに、週5日のフルタイム就業が困難と訴える人がある割合でいることを何度か書いてきました。それに関して対人関係・社会性の停滞だけではなく身体的な成長の停滞を招いているためではないかと推測を書きました(10月11日の「身体的成長も停滞してはいないか」)。
その続きです。
個人の状態像として「集中力がない、継続力がない」のが一般的なものと思います。作業をしていると「神経が衰弱するような感覚」と表現できるようです。
その疲労感を表現するのは難しいようで「勉強した後や運動した後の疲れとは違うもの」といいます。
10分や20分の横になる休息では回復せず、ある程度の仮眠をしてようやく作業を回復できる気分になるとのことです。
思春期や青年期前期において身体的成長が停滞する中心点は、神経系の成長に関わるのではないかと感じています。これが長期の引きこもり経験によるものではないかと観察します。
もちろんなこれは推測の域を超えるものではありません。その上さらに不明な点があります。私は、引きこもり経験者の多くが可能な就労状態をハーフタイム労働と名づけてきました。それは主に3つのパターンがあります。
(1)1日2~4時間、週5日の就労をつづける。
(2)1日7時間、週2~3日の就労をつづける。
(3)数か月間のフルタイム就労とその後の数か月間の無就労状態をくり返す。
この3つのパターンとの整合性が必ずしもうまくありません。特に(3)項がそうです。
原因と結果がまったく合わないとは思えませんが、十分に説明できないと考えられるのです。
この3パターン以外にはないのか、このようなパターンわけが適しているのかを含めて検討すべきものがあります。
そんなわけで調査し、より真実に近づきたいと希望しています。協力者が現れるのを期待するゆえんです。