エネルギーを補充するとは?!

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - エネルギーを補充するとは?!
Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]
[`yahoo` not found]
[`livedoor` not found]
[`friendfeed` not found]

「ひきこもり高年齢化の対応をひきこもり体験者と一緒に考える親会」の反省会で話したもう一点、エネルギーの補充(チャージ)についてのまとめです。
エネルギーが高めることは引きこもり状態から動き出すときの重要な要素です。たびたび言うように、このときは「これまではこれまで、今後は自分なりにがんばります」というような殊勝な言葉で引きこもりから抜け出した人を知りません。何らかの親への「No!」から始まることが多いものです。
この「No!」といえるのがエネルギーの元になるのではないでしょうか。少なくとも自主性をはらんだ気分があります。

さて思い出すのは、いつの年であったか春の花見のときです。久しぶりにやってきた人が「とても楽しかった」と言いあっているのです。私にはこの程度のことでそこまで嬉しいことなのか意外でした。しかし嬉しそうな表情は大げさなものではなく、「よほど嬉しい体験をしていないのかな」と感じたものです。このような意外なことで喜ぶ姿はときどき目にします。嬉しいことはエネルギーを引き出します。顔色を見ればすぐにわかるほどです。
この例を考えたときの意見は、自分がそこに違和感がなく自然にいられたこと、存在意義を感じたのではないかというものです。当事者が何かと不安げに来るときはそれとは逆のことです。ここに居ていいのか、あそこに入って行っていいのか、自分がいると盛り下げないか、迷惑をかけていないか…などです。それとの対比で見るならば、嬉しいときとは自分が自然にいられる時間を持ったことなのでしょう。
楽しい、嬉しいというのは大笑いをしたり、すごく熱中をするときだけではないのです。引きこもりになる人たちの気質・性格的なことを考慮するならば、嬉しさの表現も自ずと控えめであり、だからといって無理やりに嬉しがっているのではないことが了解できそうです。
引きこもり経験者への訪問活動の目標にエネルギーの補充を加えるということは、このような内容を含むものとなります。個人差があるでしょうが、自己肯定感といってもいいのかもしれません。
エネルギーを補充する、存在意義を感じる、自己肯定感を強める、それができる関係になれば訪問活動はその人との継続的な人間関係につながりそうです。逆に継続的な人間関係をつくるにはそのような内容がないとできないのかもしれません。
これらは実際にはこれまで取り組んできたことです。それを意識化し、目標設定にできれば一歩前進です。

7月15日に「ひきこもり高年齢化の対応をひきこもり体験者と一緒に考える親会」というミーティング。参加者は親1人、引きこもり経験者2名、それにトカネットの藤原さんの4名です。
私はその間寝ていました。終わったところで様子を聞き、次のステップを考えてみようと思いました。
高年齢の引きこもりへの取り組み、特に訪問活動から始まる取り組みに何らかの定式化、目標の設定を一緒に考えたいと思ったからです。そのためには親会に私がいない方がいいと思いました。その場での問題をそれぞれが意識して考えてほしいからです。反省会では重要な点がつかめましたし、共通する一般目標の設定にまで進めそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください