仕事についたときに感じる対人関係

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大人の引きこもりを考える教室 第5回に話す主旨です。仕事についたとき、引きこもり経験がある人が感じる不安感やショックは大きくは2つの傾向があります。
1つは、職場の同僚や上司というべき人との関係からくるものです。
もう一つは、自分のからだが思うように動かないに類することです。

職場の同僚や上司との関係では、
① 失敗しないこと、
② 怒られないようにすること、
③ 自分のことを詮索されないこと、
このようなことに細心の注意を払うことになります。
さしあたり自分の状態を維持しようとする気持ちが大きいからです。そのためにはわずかな隙も与えないでおこうとするところから生まれます。
このような感情は理屈や意識しても消すことはできません。わかっていてもいつの間にか反応してしまいます。期待感と不安感が混じっていても不安感が圧倒するためです。
時間と慣れがそれを緩和します。
失敗しないこと、怒られないようにすることを優先するあまり、不自然になることがあります。
確認のくり返し、誰かが自分のすることを支持している・責任を持ってくれるようにすること、わずかな違いが過大にみえて自分の失敗と受け止め、打ちのめされたように感じること。
気持ちが落ち着いて先輩や同僚がするのを見ると、同じ程度の違いはあるのに誰も気にしていないことがわかりますが、自分では取り返しのつかないことをしているように思えるのです。
詮索を避ける気持ちと振る舞い。親しくなると自然にお互いの個人的なことを話していきます。家族、学校時代、趣味などです。
そういう個人的な事情に話が及ぶのを避けようとします。
なるべく業務以外の話はしない、休憩時間等は離れている…などです。感覚としては話についていけない、意味のない話に付き合う気がしない、芸能話や恋愛話は苦手…などです。その延長に人間のつまらなさ、醜さを感じてしまうこともあります。
期間がたってだんだん親しい関係ができ、そろそろ自分も何かを話さないと逆に不自然になるころ、その仕事・会社のやめる潮時に思えてきます。
仕事を一緒にする人にどう思われるのかは何もできません。自分のスタンスを確立することです。マイペース人間、頑固なところはあるけれども人間としては当たり前、俗事に惑わされず仕事に集中するタイプ…などそれぞれのできる状態を周囲の人に受け入れてもらうスタンスがお勧めのやり方ではないかと思います。
忍耐が要ります。一般人が長い時間をかけて、それと意識せずに身につけてきた自分なりの処し方を、短時間で意識的に追求し身につけようとする負担です。
このこころの負担を下げるためには、それを話せる人がいると助かります。男性は友達的な人、女性はカウンセリング的に聞いてくれる人(カウンセラーに限りません)ですが、個人差はあります。
この状態は、相当に長期間続いていくものと思います。

もう一つのテーマ「自分のからだが思うように動かないに類すること」は、次回にします。

日時:2012年9月16日、午後1時から3時*今月は第3日曜日! 注意。
場所:不登校情報センター
参加費:500円

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