相談予約のキャンセル

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相談の予約がキャンセルになり少し時間が空きました。
予約のキャンセルはさほど珍しいことではありません。先日の島田さんのセラピーも1人がキャンセルになりました。昨日の成人学習教室もキャンセルがありました。この予約キャンセルについて少々思うことを書きましょう。
電話相談などで来ませんか、というと「行けたら行く」という返事をよくいただきます。そのときの体調や家族の状況によって行けたら行くというのを省略しているのでしょう。そこには天候も関係していて、雨であれば体調にも影響するなどもあるようです。
要するにある程度の引きこもり経験のある人には、このような状況は“ありがちなこと”であって、決して珍しいこと、自分だけに起こっていることではありません。それを理解しておくといいでしょう。決して不誠実なのではありません。
そして、行動予約を控えるのではなく、そういう自分でも行動を促すように心がけていただきたいと思います。そうしないと「行けたら行く」と同じことでも「行けないかもしないから行こうと言わない」傾向が強まります。それは行動しないことにつながり、お勧めではありません。

これに関して調べたことがあります。かなり前のことです。
2000年4月29日、引きこもり経験者の参加を呼びかけ、ある集会をしたことがあります。そのときの参加者は20名だったのですが、予約者の多数は参加できず、予約者以外の参加者が多数を占めました。このことはある雑誌に投稿しました。
「この日の会合に参加を申し込んできた人は全部で26人いたが、このうち実際に参加したのは7人で、予約なしの参加者は13人いた」。
この傾向は現在でも多かれ少なかれ続いていることです。不思議なことに集会になると予約参加者は来られなくても、予約者の総数ぐらいの人は集まるものなのです。

相談予約のキャンセル」への1件のフィードバック

  1. これに関して「自由人」さんから、次のツイッターが寄せられました。
    「@matsuda_futoko でも、「普通の人と同じように働く練習」をしてる人にとって、キャンセルは自分自身が許せない行動かな…と思います。」
    自由人さんは、現状から抜け出そうとする上昇志向があるのです。そういう自分にとってキャンセルは自分自身が許せない行動に感じるのです。
    私は上昇志向の気持ちを肯定的であると認めます。
    それとともに、もう一つ認めなくてはならないことがあります。現実の自分です。現実の自分の状況とこうありたいと思う自分は同じではありません。自由人さんはこうありたい自分からキャンセルを許せないのです。他方、現実の自分は思い通りにはいきません。その思い通りにいかない自分もまた肯定的に考えていいのです。

    人は、そして私もまた人として、現実の自分とこうありたいという自分を持っています。それがあるから前に進めるし、生きていけるのです。こうありたい自分を見て現実のそうはなっていない自分を見るのです。そのときに必要なのはそうありたい自分、それは現実のそうなっていない自分ですが、それを肯定していいと思います。
    私が26歳のときに「こんな未完成な人間ですが、これからもよろしく」という居直り宣言をしました。現実の自分は自分から見ても不十分なものです。それを肯定していいのです。そのうえでこれからもよろしくです。こうありたい自分は、いまの不十分な自分から始まり向かう先にいるのです。到達していない先にたっていまの自分を見ると、否定したくなるのです。それは架空人物からの評価です。

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