先日来、中学2年生が「宿題をするために」夜になってから来ます。
この日は、国語をするつもりでしたが問題集を忘れてきました。漢字に書き直しをしたのですが、「文章題をしたい」と言い出しました。
困ったところですが、即席でこんな提案をしました(文章題ではありません)。
●「行く」を書き直してみよう。「―」のところに続けられる言葉はなにか?
行か―
行き―
行く―
行け―
行こ―
●いろいろ考えて出てきました。(回答には間違いもありました)
行か― ⇒行かない
行き― ⇒行きます
行く― ⇒行くとき
行け― ⇒行けない
行こ― ⇒行こう
●これを広げると、か行五段活用の導入になりそうです。
行か― ⇒行かない(否定)、行かねばならない(義務)
行き― ⇒行きます(意思)、行きたい(願望)
行く― ⇒行くとき(時間)、行くなら(条件)、行く(意思)
行け― ⇒行けない(不可能)、行けそう(可能・推量)
行こ― ⇒行こう(意思・促進)
私の中学校時代の文法授業は退屈でわかりにくかった記憶があります。生徒が日常生活で使う言葉をだして、そこから規則性を知る形の導入方法がなかったためだと思います。
この中学生のおかげでこんな方法を思いつきました。詳しく追求すれば体系的な教材になるかもしれません。もしかしたら既にある……でしょうね。