家族内で意見の違いがあるとき親はどうすればいいのか

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進路相談会を開きました。
出席した親からは「不登校はいけないこと」という立場は崩せない。「子どもが学校へ行かないことは理解できないし、とうてい認められない」のです。
子どもが不登校になったときの親の考え方、特に父親にはこういう意見は多いです。不登校の親の会などでも参加される親にこう考える方は少なからずいます。親の会に参加し続けるとそれが子どものどういう状態なのかを徐々に理解していきます。ただ親の会に参加していて納得できず、孤立状態になると参加しなくなります。
理解できないまま孤立するのはいいことではありません。理解するには時間がかかるのです。しかし、親の会などで孤立状態にならないようにしたいです。
その打開のヒントは家庭という現場にあります。家庭内では日常的に子どもの様子を見ています。怒るに怒れず、理解もできない…親としては葛藤し苦しいものです。
こういう時の一つの対処方針は、親としての意見をわけもわからず変えることではありません。
同じことは不登校の子どもにもあります。親の言うことはもっともかもしれないが、しかし体は動かない。考え方を変えれば学校に行けるかといえばそんなものではない。自分でも理解できない、自分でもいいこととは思っていない。しかし、学校には行けない。こういう葛藤です。
こんな状態が「家族内で意見の違いがあるとき親はどうすればいいのか」です。親として理解できないまま意見を変えなくてもいい。子どもに対しても親の意見を押し付けるのではなく子どもの状態や考え方を侵害しない。この2つの面をつづけます。そして「不登校というその問題」には触れずに、それ以外の家族としての日常生活のやり取りは欠かさない。これが「家族内で意見の違いがあるとき」にとりうる方法ではないでしょうか。
進路相談会では参加していた元不登校の体験者から自分の場合を話しました。出席した親はその話は納得されたと思います。しかし、自分の子どもの場合はまだよく理解できません。いつも都合よくそういう人がいるわけではないのでこのような「共存しながら前に進む」方法を話しました。

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