Sくんと一緒にカウンセラーさんが来まして、引きこもり支援をしたいがどうすればいいのか話しました。
引きこもり当事者が自分から動くことを期待することができません。そういう状況でどこからはじめたらいいのか、方法や可能性を話しました。
拠点が大事です。しかし事務所を借りる方法は支出が確実に増えて長続きしません。
いまはネットがありますから、それを利用するのはごく自然です。ただそれで何かが始まるものでもありません。どんな方法があるのか…。いくつかを提案したので、ランダムに箇条書きをしてみました。
(1)地域の社会福祉協議会が開くイベントに参加し、つながりをつける。
(2)不登校情報センターの引きこもり親の会などに参加して、引きこもりの人の実際の様子を聞いてみる。参加可能な親の会は他にもいくつかありそうです。
(3)引きこもり体験者の話を聞く場を設ける=Sくんなど体験者で話せる人はいます。居住地の公民館や社会福祉協議会に持ちかけ小集会の形がいいようです。
(4)個人名ではなく、相談室名などの名称が必要です。
(5)当事者よりも家族が動くことが多いです。そこを意識して取り組みます。
(6)ネット利用といっても、固定的なホームページでは見る人は増えません。ブログやFacebookなどの書き込みを増やしていくものがいいでしょう。
参考になれば……。
「支援者・援助者」カテゴリーアーカイブ
情報センターでボランティアを希望する方に
カウンセラーの方で、週1度のお休みにボランティアを希望される方から連絡がありました。40代の女性です。その方へのお返事です。
メールを受け取りました。ありがとうございました。
どういうことをしていただくのがいいのか、具体的には見当がつかないのですが、思いつくことは2つあります。
(1)居場所に座って本を読むとか手芸をするなどしながら、隣に座る人がいれば話しかけてみる、というのが一つ。
(2)外出の機会がない人にご家族の要請があれば出かけて接触を試みる。
たぶんこのあたりではないかと思います。
少し前から(1)タイプの試みをはじめた方がいます。毎月第2火曜日の午後となっていますので、他の火曜日が候補日になりそうです。
そのあたりを相談に来られるとか、第2日曜日の引きこもりの親の会(大人の引きこもりを考える教室)をしていますので、そこに参加して見られるのもいいのかもしれません。1月は12日です。
Facebookによる「メンタル相談」情報集めの結果報告
8月にFacebook内で検索ワード「心理相談室」「カウンセリングルーム」などで探した方にFacebookのメッセージを送り、不登校情報センターのサイトに相談室等の紹介情報の提供を依頼しました。
かなり無理筋の取り組みでありましたが、それなりに成果と状況把握ができました。メッセージの文面はほぼ同じで次のとおりです。
「このような形では失礼かもしれませんが、取り組みやすいのでお願いいたします。
不登校情報センターは不登校、引きこもり、発達障害とその周辺状況の子ども・青年(摂食障害、AC、情緒障害、対人恐怖、いじめ・虐待後遺症状など)を相談支援する機関の情報をサイト上で提供するNPO法人です。このサイトで貴相談室等を紹介させていただくための情報提供をお願いいたします。
サイトには学校関係を中心に2000以上の団体紹介をしています。対象は心理相談室、心理療法施設、身体療法施設などで不登校、引きこもり、発達障害と周辺状況の子ども・青年に関わる心理相談・身体療法機関が対象です。可能なときはFAX番号をお知らせいただければ所定用紙を送信いたします。
NPO法人不登校情報センター 松田武己 」
送り先は総合計67人になります。その内訳は次のようになります。
返事なし―――――42人(63%)
FAXで用紙送信――7人(情報紹介の回答なし)
メールで用紙送信―4人(情報紹介の回答なし)
紹介情報の提供――4人(6%の回答)
相談組織を廃止――1人
条件により情報提供できず―9人
*(公共機関の取り組み、相談機関に所属しながらFacebookは個人、分野が違う、特定の 相談場所はない、不特定の人対象に自信がない、電話で話してから、見送る)
これまでまったく知らない人にいきなりのお願いですから、多くは期待できません。それでも4件(6%)の紹介情報を得たことは、これまでの取り組みから見て低くはなく、平均以上です。電話で話してから考えたいという人が3名いました。これはネットの信頼性の現状からすれば当然かもしれません。「返事なし」の人にはこういう信頼性の問題を感じた人が少なからずいたはずです。
また想像・推測の範囲ですが、カウンセリングをする自身・力量のない人がカウンセリングの何らかの資格等を持ち肩書きにしているように感じました。それはたぶんいいことです。
運動音痴でいじめられたが元気づける手助けをしたい
「自分も昔、学校で嫌な思いをしたのでそういう方のために少しでもお役に立ちたくて」と連絡を取ってきた方がいます。
20代の静岡県在住の技術系の会社員です。こう自己紹介しています
「私は、学生時代、口がどもる事を何回もばかにされて性格が暗くなり、口がどもり後、運動音痴で対人関係がうまくいかなくなり幼稚園、小学校時代の友人から見放されました。
中学校1年の時は、落ち込んでひきこもっていましたが、2年ごろから部活でテニスをやりました。運動音痴で上達しなくみんなからバカにされました。高校時代も弓道をやりましたが、これも駄目でした。
一時は、自分は駄目だと思っていたこともありました。
私と同じようにいじめらて本来のいい自分を見失った人が元の魅力ある人にもどれるように、うまくは言えませんが輝けるように手助けをしたいと思います。受け入れて元気づけたりおもいっきり笑わせたりと…。」
この方に何かを聞いてみたい、頼んでみたいという方はいませんでしょうか。
支援活動を始めたのはなぜ?
引きこもり等の支援団体へのアンケート調査項目に「どうして支援活動を始めましたか?」を加えます。その質問の仕方を考えました(7月3日の記事の具体化)。
私(松田)自身がこれに書きやすいかどうかも考えながら…。
主宰者・代表者はどういう経過や目的で引きこもりの支援に関わり始めましたか。該当項目を○で囲んだうえ(複数に○もあり得ます)、さらに説明してください。
①、自分が不登校・引きこもり・発達障害の経験者
②、自分の子どもが不登校・引きこもり・発達障害の経験者
③、教師、家庭教師、心理士、福祉の仕事をする中で当事者と出会った
④、大学等の学びの中で当事者と出会った(心理学・社会福祉・教育学など)
⑤、親の仕事(家業?)を引き継いだ
⑥、就業先の業務で経験し、引き継いだ・発展させた・独立した(出版やマスコミ)
⑦、ボランティア活動の中で当事者と出会った
⑧、その他( )
*さらに経過を説明してください(30字から200字ぐらい)。
〔 〕
ひきこもりサポーター事業に注目
厚生労働省はひきこもりの人や家族を支援する「ひきこもりサポーター」を養成、派遣する事業を始めるといいます。
私がこの事業に注目するのは、ひきこもりサポーターに経験者が入っている点です。「経験者のほか、民生委員や地域の福祉活動に携わっている人にもサポーターになってもらい…」としていますが、ひきこもりの経験者をサポーターの候補にしている点が重要です。
支援者と被支援者を隔絶する引きこもりへの対応には、引きこもり状態にある人の前途を閉ざしながら前に進めようとする内容があると感じていました。この点は評価したいと思います。
また都道府県、政令指定都市のひきこもり地域支援センターの役割も明瞭になりそうです。他の点を含めて全体像というか詳細は不明であり、今後に注目しています。
(東京新聞2013年3月18日による)
支援者になりたい人を募集
支援者募集欄に「◎ボランティアカウンセラー募集 不登校やひきこもりの子供の親と関わって、社会参加にむけて一緒に考えていきます。希望年齢は40代、50代くらい。資格:心理学、カウンセリングを学んだ方」を掲載しています。30代や20代でもOKです。
これを見た方と話しました。いろいろな経験や状況を聞かせていただきました。出来そうなことやするための条件にも内容は及びました。
(1)情報センター側からお願いしたいことは、引きこもりへの訪問サポートができないか(資格や経験を問うのではなく、意欲や関心が大事です)。
それに加えて(2)情報収集の事務作業メンバー(引きこもり等の経験者)を数名募集し、見習い作業を始めつつあります。その一員となり、応援していただけないか。
この2点を提案しました。
いずれも安定的な収入とするにはほど遠い内容です。その意味でボランティアとなります。訪問サポートは最大で週1回程度、訪問先が複数になっても収入という面では不十分です。事務作業は1日2時間の週2日ですからこれも収入面で不十分です。
どちらも当事者と直接にかかわる時間を継続してもつことができます。その意味で貴重な機会になるでしょう。相談者・カウンセラーまたは支援者としての経験を重ねる機会にはなると思います。このような話をさせていただきました。
このような条件でも、意味があり役に立つという方の応援を必要としています。可能性や提案のある方は声をかけてください。
利用者と支援者の隔絶扱い
引きこもりへの対応・支援者の集まる会合に行くと、利用者さんという言葉をときたま聞きます。相談機関・受入施設・支援団体には相談員、スタッフ、支援者がいて、引きこもりの当事者やその家族が相談や利用にきます。その様子を話すために生まれた言葉が、利用者さんです。
ですが私にはそれ以上のニュアンスを感じてしまうのです。それは利用者さんと支援者の間には橋がかかっていないのです。断絶した溝が設けられています。数日前の東京都の引きこもり支援の事業においては、当事者スタッフは認められていないと公式に説明を受けました。
別の会合ではそこまで明瞭な説明はありません。しかし、暗黙の隔絶が前提に話されている、そのニュアンスを感じてしまうのです。
引きこもり経験者にとって、適合性の高い職業に私はカウンセラー、身体療法師、訪問サポートなどの対個人サービス業があると思います。むろん全員にその該当者というのではありません。心身の微妙な状態をことば以外の表情・表現から理解する当事者は少なからずいます。理論学習から引きこもりの心理を理解しようとしてきた人が及ばないところです。
私は利用者が支援者になる道があると認めて支援を展開しようとしています。利用者と支援者を隔絶していくやり方は、利用者の進む道をふさぎながら前に進もうとする方法に見えるのです。
むかし「私つくる人、あなた食べる人」というコマーシャルがありました。つくる人が食べる人であっていいのです。つくりながら食べる、食べながらつくる人でいいじゃないですか。同様に利用者の進む道には支援者になる道があっていいのです。全員が支援者になるとは思いませんが、その道を閉ざさないでおきたいものです。不登校情報センターというか私の取り組みの一面はそれに関係するように思います。
就職支援から仕事づくりへ
引きこもりの就労支援について、不登校情報センターは組織として就職をめざすものから転換しています。そうした理由はすでに他の団体からも出されたように就職状態の継続が困難な人が多いからです。
これまでにも就職した人はいますが個人的な到達と努力によります。それにもかかわらず継続は困難であり、継続しているのは30歳以上では特例になります。
就職に代わって不登校情報センターは「引きこもり経験者の社会参加支援」に取り組んでいます。
体験発表の出前サービスに数人が登録しています。1回3000円で、これまでは親の会や保健所などで発表の機会がありました。
サイト内に個人でブログを運営している人がいます。4、5か月で数千円の収入です。
今日はSさんが一緒に参加しました。居場所コーディネーターとして紹介するためです。ここに参加しているのは異例かも知れませんが違反ではないでしょう。自己紹介する時間がないのが残念です。彼の活動も「引きこもり経験者の社会参加支援」の一つです。
「引きこもり経験者の社会参加支援」は仕事づくりと集団的自立の2つの面があり、これらは個人での仕事づくりの例です。
2月22日、杉並区社会教育センター主催で開かれた不登校・ひきこもり等相談・支援団体意見交換会の今回のテーマはひきこもりの就労支援でした。出席者は杉並区の不登校・引きこもりに関係する福祉・保健・教育・障害などの各課の人と、区内外の民間団体の合計30名あまりです。
メイン報告は昨年12月にオープンした杉並区就労支援センターの取り組みでした。それに続いて参加各課・団体の自己紹介の機会がありました。多くの発言のなかで引きこもりからの就職の困難な現実が報告されました。
それは不登校情報センターにおいても経験し、数年前から意識したことです。多くの団体からもそこが報告され、共通認識になってきたと確認ができました。参加していない支援団体に“就職させた人数”を実績にするところがあります。数字を見ても実情は見ていないのではないかと懸念します。
問題は、困難な状態の打開方向です。どんな代案があるのか。私は不登校情報センターの取り組みを就職中心から「引きこもり経験者の社会参加支援」という仕事づくりになると発言したのです。到達レベルはほんの初歩的なものですが、支援対象の当事者がわずかながら自ら収入を得ている点をアピールしたかったわけです。即席の短い発言時間ではうまく言えなかったという思いが残ります。
不登校情報センターに通所する引きこもり経験者に共通するのが「不登校・引きこもり対応の学校・支援団体の情報提供」です。独自のサイト上に約2500の学校・団体を紹介しています。ようやく収入に結び付くサイトになったでしょう。完成すれば量的に2倍にはなります。
今回の意見交換会の場に用意された『不登校・ひきこもり支援 関係各課・団体紹介資料』に掲載の各団体紹介は、このサイトに加えていきます。会場にいた出席者に頼んで6団体からは口頭で了解を得ました。正式には文書で全ての団体にお願いします。
この情報収集による情報のサイト制作が不登校情報センターに集まる当事者の作業になります。全国の学校と支援団体を対象に情報収集します。それがワークスペースをつくり、集団的な自立のベースです。サイト制作を収入にする取り組み、それがもう一面の就労支援、仕事づくりです。
求人コーナーに募集案内
三鷹市(東京都)に本部のあるNPO法人文化学習協同ネットワークがスタッフを募集しています。
詳しくは「支援者の求人コーナー」をご覧ください。
メールや電話での問い合わせはできません。
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