『ひきコミ』発行のこと

会報『ひきコミ』1月号の発行がされていません。『ひきコミ』は今後どうなるのか、購読料の残りはどうするのか問い合わせがあります。
1月ほど前に「そろそろ潮時」として発行をやめるつもりと書きました。それはまずいという意見があって「その意見ももっとも」としました。結局1月号は発行していないのですから、当然の問い合わせです。

月刊の発行の役割が下がっている理由は、投稿が少ない(1月に発行するとすれば5ページ程度ですし、会報の体をなさない)、読者が少ない(100人以下になりました)、作成に時間がかかる、多くのお知らせはネット上の「センター便り」に載せている、「センター便り」を届けていく方法が発展的と思えることです。

どうするのかは考え中です。
『ひきコミ』を不定期発行にする。あと4号で100号になりますので、1年かけて100号に到達し、そこで終了する。またはその後もときどき発行する。購読料があるかぎりは発行します。
会員には簡易郵便により親の会など毎月の連絡をします。
連絡にはメール連絡「OYA・OYAネット」も利用します。
ネット上に投稿ページを設定します。文通希望はそこに書けます。希望者間で直接の文通の開始はできないので、文通仲介は継続します。「ひきコミWEB版」は変更(?)。
当事者が連載しているページは、各自のブログをつくり、そこに掲載していく。

1月末にDMを発送するので、間に合うように「まとめ」をつくりDMに同封します。会員、読者でこのDMの発送先に該当しない人には独自に「まとめ」を送ります。
以上のように対処できると見込んでいます。しかし最終結論ではありません。

『ひきコミ』廃刊に異議申し立てあり

先日、そろそろ『ひきコミ』の発行を続けるのは潮時で、中止を考えていると書きました。それについていぶかる声もありましたが、今日は明確にその結論は正しくないという主旨の手紙をもらいました。それを紹介しておきます。

《 「文通の掲載がまったくなく、ひきコミの廃刊も考えている」とのことですが、そのような結論は正しくないと思います。
 「ひきコミ」に文通希望の掲載がなくても、ひきこもり当事者が寄稿できる場所として、「ひきコミ」は極めて貴重な場所だと思います。デジタルが普及すればするほど、紙の媒体は貴重さが増していき、重要になるのです。
 「ひきコミ」は、単に文通希望者たちの交流の場ではありません。情報センターの活動報告を発信する場所であり、主催者の理念を公表する場所であります。そして、「どんなに文章が破綻していても、基本的には全ての文章が掲載される」という、とても貴重な「ひきこもりの発信基地」でもあります。
 デジタル化は世の中の流れですが、時流に従うだけが正解ではありません。当事者の親御さんと交流していれば分かりますが、ひきこもりの親世代は、パソコンも携帯も持っていないことがあります。六十代以上になると、やはり紙の媒体を信頼する人がとても多くなるのです。
 パソコンの画面に映っているものと、紙に書いてあるものでは、その「信頼性」が違います。正直な話、パソコンや携帯の画面に映っているものは、どんなに正しいことが書いてあっても、嘘くさく感じられるのです。インターネットの情報の中には、正しくない情報も山のように混ざっています。そのような中では、紙の媒体の信頼性がとても貴重になってくるのです。手間がかかるからこそ、信頼性が増すこともあるのです。
 私は、紙でできた「ひきコミ」が読みたくて、センターの会員になりました。デジタル版の「ひきコミ」だったら、私は会員にならなかったと思います。
 日本には数え切れないほどのNPOがありますが、これだけデジタルが普及しても、ほとんどの団体は、紙の会報を発行し続けています。デジタルではなく、紙だからこそ伝えられる「温かさ」がそこにあるからです。
 文通希望の投稿がなくなっても、「ひきコミ」の価値がなくなった訳ではありません。本音を口にすることが滅多にないひきこもり当事者の、率直な胸の内が聞ける、極めて貴重な場所であることは、代わりがありません。
 「ひきコミ」の廃刊を考え直して頂きたく、こうしてお手紙しました。》

どうも私はこのような意見に弱いところがあります。私の感覚に近いからです。
そういう思いでこれまでは『ひきコミ』を発行し続けてきました。それも潮時だ、というつもりで書いたものです。ですが考え直すしかなさそうです。応援をお願いいたします。応援の仕方は投稿と購読が直接的です。

不登校情報センターを再定義してみる

キュレーションに関する本を読みました。「多様な情報があふれる中で、立ち位置を設定し事態を編集しなおしてみる」のがキュレーションであるとしておきます。
このテーマに関する他の本も読みたいと思いますが、とりあえずこの1冊で仮のまとめをします。
(1)不登校情報センターを次のように再定義します。
不登校情報センターとは「引きこもりに結びつく当事者と支援者の情報交流ステーション」です。
*これはNPO法人の定款等にも何らかの反映をしなくてはならないでしょう。
(2)主な活動内容を次の2点とします。
①引きこもり、不登校経験者を対象にして、孤立から抜け出し社会参加につないでいく活動。
②不登校、引きこもり、発達障害を受入れる学校と支援団体の情報提供サイトの制作と運営。
*この活動の重点に基づくサイト制作をすすめます。近い将来、トップページを変えます。

*既にできているウェブサイトは多方面に広がっています。それらを生かすためにサイト内部のリンク系統は外せません。メリハリをつけるアクセントとつける表示方法と考えます。

『ひきコミ』12月号ができました

『ひきコミ』12月号(第96号)ができました。明日発送します。
内容は、連載がAT君「随筆文」、二条淳也「高齢ひきこもり」、きのことりおじさん「北の国から」、ライオン丸「身近にある史跡と名所」。
松田武己のエッセイは2本に分けました。「双方型ウェブサイトの追求」と「試作レベルの仕事づくりの展望」です。少ししてから「五十田猛・論文とエッセイ」に載せます。
今月号も文通投稿はありません。どうやら文通投稿の終了の時期になったようです。それとともに『ひきコミ』も終了でしょう。最終結論はもう少し先に送りますが、そう長く続けることはないでしょう。手書き文字による文通は代えがたいものがありますがやむを得ません。
それに代わる方法は、どうしてもメールやネットを使うことになります。果たしてどんな形がいいのかを考えていきます。SNSとなるはずですが、まだ形は未成立としておきます。

NPO法人の会報『ひきコミ』の発行

会報『ひきコミ』第95号(2011年10月号)の印刷。製本を終えました。
連載になったのは、スター☆チャイルド「ランダム投稿」の『もうこの自分でいいと世界に宣言する』、AT君『随筆文』、ライオン丸「身近にある史跡と名所」の『相模原市橋本の周辺』、二条淳也「高齢ひきこもり」の『失敗は許されない』『私が出会った職場⑤』。
松田武己「ウェブサイト制作の前進、評価、見通し」。
イベント案内として10月16日「引きこもりを抜ける仕事づくり・体験発表会」、10月9日「新小岩親の会」、10月15日「セシオネット親の会」、10月8日「全国合同・不登校克服体験発表会」など。
B5版20ページ、定価300円、送料80円です。

*メディア・リサーチ・センターから『雑誌・新聞総かたろぐ』というが年報が出ています。国内で発行される新聞・雑誌のデータ本です。2012年版を発行するのにデータ問合せがありました。『ひきコミ』をほぼ前年どおりとする「変更なし」回答を返しました。

『ひきコミ』第94号=9月号完成

忙しいなかでしたが会報『ひきコミ』9月号が出来ました。
内容は、 (1)〔ランダム通信〕「生きていれば、なんだってできる。」(スター☆チャイルド)。
 (2)〔随筆文42〕「今でも僕は、あの頃のままに」(AT君)。
 (3)〔僕はひねくれている〕「体験者の声?」、(4)「いっしょに」(ツイスト・ブルース)。
 (5)〔身近にある史跡と名所42〕「7月24日、原宿から上野に」(ライオン丸)。
 (6)〔高齢ひきこもり〕「私が出会った職場④」、(7)「男のいじめ」(二条淳也)。
 (8)「フルタイムでなくとも働ける条件づくり」(松田武己)
 (9)「事務のしごとの練習2か月のレッスン」、(10)「事務作業の内容と説明」。
他にイベント案内など。
B5版22ページ、380円(送料を含む)。
明日発送します。

『ひきコミ』第92号(7月号)送りました

『ひきコミ』第92号(7月号)ができました。
昨日、発送は終えました。
内容は、文通投稿3通、連載「宗教の古典を読む」「高齢ひきこもり」「僕はひねくれている」「北の国から」「身近にある史跡と名所」「近代スピリチュアリズムから人生を考える」「引きこもり経験者による引きこもりについての考察」の7本。
「葛飾区長への引きこもり支援事業への要請」とその付属文書「『引きこもり』の認定者を実情に合わせて設定」。論文「通信制高校の広がりと意味(素描)」。就業トレーニングの見学案内、新小岩親の会、セシオネット親の会、引きこもり後を考える会と創作展準備会のお知らせなど。

サイト制作ボランティアの人

「サイト制作の指導員を求む」を見て、できるかもという方が来ました。
元はプログラマーであり、Word Pressを使ったことはないがわかるでしょうとのことです。
不登校情報センターではどんな感じでサイト制作作業をしているか話しました。それでおおよその雰囲気は伝わったものと思います。
主に土曜日に来てもらいます。
来たとき自分でも何かを担当したほうがいいので、私からSNSをつくり、運営を提案しました。技術的なことは任せるとして、私からおおよその企画の提案し、技術的な面を意見交換して設定にこぎつけたいと思います。以下はその一次案です。
〔SNS企画案〕
(1-名称案)引きこもり・不登校…を入れる。
(2-参加期待の対象者)当事者、教員・教育関係者、相談員・支援者、学生(教育、医療、心理、福祉)および行政部門の担当者。
(3-内容)内容に制約をあまり持ち込まない。各専門分野のところで話題になっていること、課題などが率直に語られるようになるのがベスト。
*2009年1-2月に『ひきコミ』投稿者等へのアンケート(10)「文通の方法についての感想・提案」の回答にSNSへの要望があった点も考慮したい。
(4-管理・運営)数名が担当できるように設定後、SNS学習会を開く。
*松田はこれまでSNSに実際に加わったことがありません。

『ひきコミ』6月号の目次内容

『ひきコミ』弟91号=6月号ができました。
今回は簡素な感じがします。
連載は二条淳也「高齢ひきこもり」のなかの2本ー「ひきこもりから抜け出すとき」と「私が出会った職場」。
きのことりおじさん「北の国から」という新連載で、初回は「北海道 真夏の夢」。
ライオン丸「身近にある史跡と名所」は39回になり「曹洞宗大本山総持寺の特別展」。
加倉井亮央は連載を3本平行しています。連載名は省略し今回のタイトルは「働く意味を考える(4)」「悪業を素直に認む」「『老子』(2)」。
松田武己は「親と子の会話」=6月5日に横浜で講演する下書き原稿です。
文通投稿がないのが寂しいです。連載が中断になっている人もいます。
他に親の会やカウンセリングなどの日程をお知らせしています。

会報『ひきコミ』5月号・第90号ができ

会報『ひきコミ』5月号・第90号ができました。B5版24ページの手づくり本です。
今月は、連載している人の投稿が少ないのが残念です。
思うところがある人もいて、ステップの前のスランプかと勝手に判断しています。
文通投稿は3件ーそのうち「ひきコミWEB版」に掲載します。
連載は「高齢ひきこもり」
「身近にある史跡と名所」
「引きこもり経験者による引きこもりについての考察
」「近代スピリチュアリズムから人生を考える
」「宗教の古典を読む」ー最後のは新連載。
活動状況報告は2本=「「フリースペース」掲載を実務面から検討する」「ウェブサイト制作の到達点と収入源化の可能性」。
定価300円+送料80円です。

新小岩親の会が5月8日なので、その連絡もあり、明日には発送します。