不登校生が学校を相対化し徐々に変えてきた

9月4日に「中高受験相談会」(東京都足立区)がありました。多数の学校から学校の案内パンフを預かりこの会場で配布しました。その各校に報告をしましたが、状況報告として次の感想を書きました。

今回の進路相談会は主に一般生徒のためですが、そういう生徒のなかにも通信制高校やサポート校に関心を寄せる人がいました。「通信制高校と不登校の関係がわずかずつ下がっている」―これが感想です。不登校傾向はさらに広がり一般生と重なる部分が多くなり、「不登校」とは別の言葉で表した方がいい生徒も出ています。
学校の集団の中で勉強するよりも一人の方がしやすい、という生徒もいました。この生徒は不登校というよりも“選択登校”とでもいったらいいかもしれません。進級や卒業に最低限の登校をすればいい、本当はそれだってしたくない程度の気持ちでしょうが、そういう生徒もいました。きわめてまれな例だとは思いますが、象徴的です。
私はかなり昔に「不登校生が新しい教育と教育制度をひらく」という意味のことを書いたことがあります。
今回目の前にしたことには、これに相当するものがあります。初めは例外として、形のはっきりしない不安定なものとして生まれ、それが徐々に制度としても確立していくのです。人間に必要な教育において、これまでの学校制度が相対化されてきたのです。まだ端緒的なところですがさらに進んでいくでしょう。
一般生徒が参加するこういう場では、不登校生中心の進路相談会とは違ってこういう体感もします。社会の大きな変動はまずは子どものところで表面化し、不登校とはその現象であったといえるのです。

〔登校拒否は教育と社会をゆるがす=1993年〕
http://www.futoko.info/…/Center:1993%E5%B9%B42%E6%9C%88%E3%…

「未来マップの受験相談会」で学校案内パンフを配布

あす9月4日は「未来マップ 中高受験相談会」の日です。
主催は未来マップ事務局で、不登校情報センターは「不登校などの相談コーナー」担当として参加します。松田武己と訪問部トカネットの藤原宏美さんが相談員になります。会場は足立区北千住のマルイ11階、午前11時から午後4時までです。
私が準備したのは2点です。
1つは不登校生や中退生を積極的に受け入れる学校の案内パンフを配布できるように多数集めました。正式には20校の案内パンフが集まりまいたが、以前から預かっている学校もありますので50校以上になります。
もう一つは、会場で配布する相談コーナーの案内資料をつくりました。これは8月の葛飾区の進路相談会でも配布したものの改訂版です。なぜ通信制高校が不登校生を受け入れられるのか。これは昨年のこの相談会で改めて説明する意味があると感じたところです。見開き2ページのなかに11項目の用語説明を短く正確に書き改めたつもりです。昨年版よりはよくなったと思います。

〔高校はこんな学校・教育制度が関係します〕
http://www.futoko.info/…/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E9%AB%…

秋の不登校・生活・進路相談会

2学期が始まりました。
来春の高校進学が近くなり、高校も動き始めました。
特に不登校の中学3年生の高校探し、不登校状態の高校生の転校先探しなど、親子ともに選択の時期に入ります。
状況には多くの面がありますが、それらを含めて「秋の不登校・生活・進路相談会」とします。
9月18日(日)13:00~15:00
10月10日(祝日)13:00~15:00
11月は未定
場所:不登校情報センター(JR総武線平井駅南口から5分)
東京都江戸川区平井3-23-5-101(普通の民家です)
TEL:03-5875-3730
FAX:03-5875-3731
メール:open@futoko.info
相談は、松田武己(情報センター代表)、藤原宏美(訪問サポートトカネット)など。
定員:5名(1人だけでも行います)。
参加費:500円。

9月4日(日)北千住マルイで「未来マップ 中高受験相談会」

日本インターネットスクール協会主催の「未来マップin 北千住 中高受験相談会」が9月4日に開かれます。会場は足立区北千住のマルイ10階シアターテンです。時間は午前11時~午後の4時(10時30分開場)。
不登校情報センターはこの取り組みの協賛団体であり、また「不登校生等の相談コーナー」担当としてこの会に出席します。訪問活動をするトカネットの藤原宏美さんも一緒に相談(兼会場案内役?)を担当します。
都内の公私立の高校を中心に多数の学校が説明・相談のブースを開きます。昨年の参加者は500名という大規模なものになりました。今年も同規模のものになりそうです。
不登校情報センターは、個別相談のかたわら、学校案内パンフを展示します。不登校の中学生・高校生や高校中退生を受け入れる学校紹介パンフを持ち帰ってもらうためです。昨年はこれがかなり好評でした。不登校生の行ける高校情報はまだよく知られていません。案内パンフの展示希望は不登校情報センターに至急連絡お願いします。TEL:03-5875-3731,メール:open@futoko.info (未来マップの件としてください)。
その準備として案内パンフのない学校に連絡をとるこの数日です。学習の遅れ、発達障害、メンタルフレンドの相談もあると思います。
会場で配布する相談コーナーのチラシには「通信制高校と連携校の平易な説明」を書きました。“全日型通信制高校”、“通学型通信制高校” というのが重要な不登校生の受け入れなのですが、なぜそれが可能なのかを簡略に説明しています。

〔未来マップin 北千住〕はこちら
http://miraimap.asia/

国内にいる外国人と外国人学校の不利益解消を提起

日本国内にある韓国学校初等科(小学校)を卒業したのに、中学校に進学できず学籍のない生徒がいます。この小学校の卒業生はほとんどが韓国学校の中等科(中学校)に進学するのですが、この生徒は6年生の途中から不登校状態になり、そのまま卒業しました。しかし韓国学校中等科への進学を希望しませんでした。
そのまま新年度の4月を迎えました。親はある本で「いじめで学校にいけない状態なら学校に行かなくてもよい」というのを見て、中学校への進学は子どもの状態がよくなるまで待とうと考えたのです。
秋になって子どもの方が、学校にいけないでいる状態に耐えられなくなりました。韓国学校中等科ではなく、日本の中学校に進学を考えました。ところが日本の中学校では、韓国学校初等科卒業の生徒は小学校卒業と認められず、中学校への入学ができないと言われます。
確かめたところ、韓国学校初等科から日本の中学校に進学するときは、特別のやり方ができていました。6年生の3学期までに日本の小学校に転校し(初等科と小学校の転校は可能)、日本の小学校を卒業した状態で中学校への進学をする、というものです。
この生徒が中学校に進学するには、日本の小学校(6年生)に入りなおすところからやり直さなくてはならないのです。これは子どもにとっては別の高いハードルであり、中学校に入学できる道は閉ざされたままです。

問題の所在を広くとらえると、次のように考えることができそうです。
①、韓国学校を含め中国・朝鮮系の学校は民族学校と称され、欧米系のインターナショナルスクールとは別に扱われてきました。最近はアメラジアンスクール(アメリカ系アジア人)や南アジア系のインターナショナルスクールができて複雑になっています。
これらの中等科(中学校)と日本の中学校への転校や入学が“イレギュラー状態”になっているようです(小学校・初等科の間では転校などは可能なはずです)。学校により状態も違うので、一律にはできないようですが…。
②、この“イレギュラー状態”を改善しても、両親の片方が日本人で子どもが日本籍になる場合もあります。日本籍の子どもだから日本の小学校を卒業していないと中学校に進学できないかもしれません。韓国籍なら“イレギュラー状態”をなくせば可能になるとしても。両親とも外国籍で子どもが日本籍などいくつかのケースが想定できます。
③、入学できる私立中学校はあるのでしょうか。学校制度の違いをカバーする仕組みができればその中学校には制度的に入学可能なのでしょうか。それは違法でしょうか。
④、中学校卒業の時はどうでしょうか。民族学校中等科、インターナショナルスクール中等科に相当する課程の卒業生は日本の高等学校への入学資格はあるのでしょうか。日本の中学校に途中で転校しておかなくてはならないのでしょうか。
⑤、高校に相当する課程の卒業生は、以前は大検(現在の高卒認定)資格をとるのが大学入学資格を得る条件でした。現在は改善されて民族学校高等科、インターナショナルスクール高等科に相当する課程の卒業生は大学入学資格があると理解していますが、いいのでしょうか。

これらは子どもが選んだものではありません。「子どもにとっての最善の利益」から考えることです。上に書いた状態は、国籍やそれに基づいて入学している教育機関により選べる幅が制約されています。国籍差別、民族差別につながりかねないです。長きにわたって続いてきた慣行でしょうが、もはやそういう時代ではないと思います。
欧米系のインターナショナルスクールとの関係はこれほどのイレギュラー状態になっていないので、改善の余地はあります。学校間の段差があれば進学、転校したところでその段差を補正する仕組みにするのが正当であると思います。
日本への同化政策にするのではなく、民族性や各国の国情を認めながら段差を少なくする補正に向かうのです。これはいろいろな外国人が来日し、居住し、国際化が進む日本において、子どもの教育制度面から将来を見すえた対応策になるでしょう。
しばらく前に受けた相談を参考に考えてみました。

かつしか進路フェアの相談コーナーに参加

「かつしか進路フェア2016」に参加しました(6日)。かつしか進路フェア実行委員会と葛飾区教育委員会の主催で、今年で6回目です(会場はテクノプラザかつしか)。
かつしか子ども・若者応援ネットワークが担当する「相談コーナー」の一員としての参加です。かつしかネットワークとしては昨年に続く担当で、昨年よりは様子もわかり、少し準備もできました。
一般の参加者は、昨年の2800人よりは少ないかもしれません。昨年の経験から参加者が混雑を避けようとしたとか、オリンピックの開会式と重なったとの観測が流れましたが、正式な参加者数は集計されておらず、発表は後日になるようです。参加した高校は97校、ほかに資料参加校が多数あったといいます(スペースの関係で限界かもしれません)。
かつしかネットワークの準備は、「相談コーナー」の案内が全参加者に配られたこと、相談コーナーの他の2つの部分(スクールソーシャルワーカーと学費に関する社会福祉協議会)との関係が明確になったこと、担当の相談受付件数が15件になったことなどです。午前中に区長もコーナーにきて説明を受けていました。私は、寮のある高校の案内パンフをもって行きました。かつしかネットワークに参加しているサポート校で学習塾の翼学院高等部の方に相談に参加してもらう形で、その取り組み内容を聞かせていただいたのも勉強になりました。
区の教育委員会とPTAや青少年委員会など教育関係の総力で取り組む強力なイベントです。行政機関が取り組むものとしてあまり見られない規模と内容です。秋には足立区内で別の進路相談会があります。今回を参考に不登校を中心とする相談をさらに工夫したいと思います。

発達障害の受け入れ校を探す方はこちらをご覧ください

23日の不登校・ひきこもり親の会に初めて参加された方の子どもさんは発達障害があるといいます。
ある通信制高校に籍を置いていますが、うまくいかないようです。それで受け入れ先の学校を探しています。その日私は法事のため欠席していたのですが、東京近辺にはそういう学校はいくつかあります。
それをいくつかコピーして担当の藤原さんから渡してもらうことにしました。
実は、まだ情報紹介していない学校もいくつかあります(直接に情報を送っていただいたものをサイト上で紹介しています)。お気づきの学校等からの情報提供をお待ちしています。

進路フェアで配る「相談コーナー」案内をつくる

かつしか子ども・若者応援ネットワークの全体会がありました(19日)。
そのなかで8月6日の「かつしか進路フェア2016」の説明がありました。
ネットワークとしては昨年に続き「相談コーナー」の一部を担当します。当日は2500名を超える参加者です。昨年はそれを聞いて前日に急きょ案内資料をつくって配布したのですが、今年はもう少し準備したいと考えていました。
この全体会の場で、A4版4ページになる「相談コーナー」の案内を提案しました。20日にこの進路フェアの準備会があるので、それに間に合うよう帰ってからその案内(試案)をつくりました。見本も数部つくってみました。20日朝9時になって送りました。
内容は、「相談コーナー」の場所、相談内容、相談担当者の説明、これらが表紙で1ページ分。いちばん時間をとったのは「高校はこんな学校・教育制度が関係します」という通信制高校、高卒認定制度などを平易に解説する記事の見開き2ページです。最後に「宿泊施設があり不登校生の受け入れを公表している全日制高校」のリスト1ページ分を加えて一応完成です。

〔高校はこんな学校・教育制度が関係します〕
http://www.futoko.info/…/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E9%AB%…

通信制高校とサポート校に関する状況をお知らせください

文科省の広域通信制高校の緊急点検というのがありました。例のウィッツ青山学園高校の就学支援金不正受給と不適切授業を受けてのものです。
その結果が公表されたようですが、実はまだ正式には文書を見ていません。
しかし、新聞報道(31日付)によるとこれまで20年以上にわたりつくりへあげられてきた通信制高校とサポート校の仕組みを揺るがしかねない内容を感じました。
第一に考えるべきは、不登校の中学生の進路先、中退した生徒の戻り先を失わせてはならないことです。そこは充実させることが大事であって、なくすことではないからです。
これらの学校現場ではどうなっているのかをまず知らなくてはなりません。そう思いいくつかの学校に連絡し、状況を教えてもらうことにしました。4月2日(土)と4月3日(日)をそれに充てることにしました。
当然生徒の意見も聞きたいので、もし何かの事態がありましたら、両日の朝10時から夕5時まで(昼は30分ほど休憩)の間に連絡をください。FAXやメールによるものも歓迎します。「通信制高校とサポート校の件」として連絡をください。
TEL:03-5875-3730
FAX:03-5875-3731
メール:open@futoko.info

〔広域通信制高の点検強化 文科省、不適切授業受け〕
http://www.futoko.info/…/%E5%BA%83%E5%9F%9F%E9%80%9A%E4%BF%…

寮のある高校を探す再入学希望の18歳

3月も後半になりました。
スロースターターの多い不登校生、中退生です。ようやく4月からの入学・再入学に動き始める人がいます。
この日は「親から離れて寮のある高校を探している」という、高1の途中で中退した18歳の女子です。
いろいろ聞いたのですが、情報センターに保管している寮のある高校の学校案内書をまとめて送ることにしました(7校分)。それらを見て考えていただいたうえで、何かあればまた連絡をしてもらうことにしました。
親から離れたい、高校だけは卒業しておきたい、というのが動機のようです。親もこれを認めているようです。
高校入学・再入学の動きは、5月の連休近くまで続きます。