ある就労支援団体の様子が情報センターと似ている点

昨日の夕刻にHくんが突然姿を見せました。次に行く予定があり、短時間の立ち寄りです。Hくんはサポートステーションに通い、その一方就職活動もしています。
サポートステーション通いとはいえ、実際にはそこから紹介をうけた場所で訓練を受けています。訓練生というところです。パソコンを使う作業をしながら技術取得をめざしています。この場所を仮称「ポラネ」として、ポラネの話をききました。
Hくんが言うには仮称「ポラネ」は不登校情報センターと似ているとのことです。似ているのは、①訓練生が「立ち止まるのを“よし”としている点」、②その人が好きなことを仕事に勧めようとしていること、の2点です。
不登校情報センターがそうしているのかといえば、そうなるしかなかったというのがより正確でしょう。それ以外には成り立たないとも思います。
仮称「ポラネ」にはHくんの予想ですが30人ぐらいいて、定期的に来るのは3、4名がレギュラー的といいます。人材不足気味です。朝の10時から夜の8時の間の来られる時間に来て作業をしながら教えてもらいます。Hくんは技術を身につけることが目標です。最初はよく通っていましたが、いまは2週間に1回ぐらいで、1日4~5時間いきます。
「バイト料というか作業費は?」と聞くと“ない”とのことです。行政からの援助資金は出ているのでしょうが、運営資金は出ても、訓練生の作業費は出ないというのは現実でしょう。Hくんはここが不登校情報センターとは違うといっています。しかし私の認識では系統的な指導計画はないのですから大差はありません。
他のこの種の若者就労支援団体の様子を聞いても、全体として仮称「ポラネ」と似ています。訓練生の就職実績を強くアピールするところよりも、こういうところが訓練生というか若者の実情にそった対応をめざしていると思います。何らかの法則的な力が働いているのです。

10日のサポステの報告と交流会は中止します

10日の「交流会 サポートステーションの現在」は中止です。
サポステに行っている報告予定のY君から連絡があり、当日は他の予定が入り参加できないということでした。
報告者がいないとなると難しいので中止にします。

サポステの様子を話します

ある地域若者サポートステーション(サポステ)に行っているA君が来ました。「サポートステーションの最近事情を話してみないか」と聞いてみると、フリースペース的な意味合いが少なくなっているようなのです。聞く人を複数の小集会にして事情を話してもらい交流会にしようと考えました。タイトルは「サポートステーションの現在」(仮)とします。関心のある人は予約のうえ参加してください。

引きこもりに対する葛飾区の事業状況

「引きこもり後を考える会の準備」の文を、東京都葛飾区の区議会議員に見ていただく機会がありました。
それを見て区議会議員が調べたところ、引きこもりに関して、東京都葛飾区が関係している事業はおおよそ次のような状況です。
(1)障害者手帳を受けている人を対象として、区施設ウィメンズパルで支援活動をしている。
(2)保健所は相談者を医療機関につなげる取り組みをしている。
(3)NPO法人かつしか夢プラスが行なう、引きこもりの就労支援事業を援助している。
(4)産業経済課(テクノプラザ)がニート等を含む健常者の就労支援をしている。
(5)隣接の足立若者サポートステーション(NPO法人実施で厚生労働省が支援している)に紹介をしている。
(6)厚生労働省の事業=小規模事業者が雇用をしたとき葛飾区として上乗せ支援をしている。

 個別の事情を調べていただく予定はしていなかったので、話を聴くときも、上手く聞き取れなかったのですが、以上のようにおおかたの見当はつきます。
(1)葛飾区としての引きこもりに関する事業は、NPO法人が事業をするときバックアップすることがある。
(2)周辺事業として障害者、失業者対象の事業があるけれども、引きこもり自体への対策は特にはない。

 これが自治体として平均的かどうかはわかりません。隣の千葉県市川市ではあるNPOの取り組みを支援する形で実質的な引きこもり支援事業をしています。
 不登校情報センターの取り組みへの行政区としての支援を提案できるかもしれません。

 そこで2009年7月に成立した「子ども・若者育成支援推進法」の東京都レベル、葛飾区レベルの実施状況を調べていただくようにお願いいたしました。
 また、厚生労働省の雇用対策対象事業所の条件(現在は終了している事業かもしれません)は、直接に産業経済課を尋ねてみようと思います。

理解する同年代とつながりたい

20代前半、高卒認定資格を取得し大学受験をめざす人から問合せがありました。
大学受験までには1、2年の先になります。
その間に同世代と人間関係をつくりたいと思う。
体調が下がる時もあるので、そういう事情を理解してくれる人とのつながりをつくりたい。
〔お答え〕
(1)引きこもり経験者の集まるフリースペースがいいと思います。
自助会のようなもの、カウンセリングルームにあるもの、親の会に関係するものなどがありますので、それぞれを探してください。
*不登校情報センターのサイトから探す方法もあります。
(2)地域若者サポートステーションやニートの就業支援をしている機関に似た状況が生まれています。そこの来ている人から情報を得る方法もあります。
(3)不登校情報センターで近く「引きこもり後を考える会」つくります。それに参加するのもいいかもしれません。
*不登校情報センターのワークスペースも上の(1)と似たところがあります。