重点項目カテゴリーページの設定企画

「タグの検索」ページを設定しました(トップページに窓があります)。
不登校情報センターのサイトには多くの情報内容があります。「タグの検索」は書かれた情報を探しやすくするために発想したものです。Wikiシステムではすべてが階層のあるカテゴリーにより構成されます。「Category」ページはWikiシステムでは自動的にできます。しかし、必要なのはすべての言葉の検索ではなく、まとまって書かれている記事の検索です。(Wikiシステムでは各カテゴリーおよび各ページは互いに平坦な条件におかれます)。

別にブログページがあります。ここでも蓄積された情報を有効に活用できるように考えました。その結果、ブログページでは、カテゴリーとタグをそれぞれ定義づけ、組み合わせる方法を考えました。一応の実現ができたのは「センター便り」ページです。他のブログはそこまでは必要ないはずです。
昨年まで記録したドメイン〔futoko.co.jp〕外のブログはドメイン内のWikiシステム移行しつつあります。これはカテゴリーおよびタグ分類の対象です。
こういう経過の中で「タグの検索」ページをどう発展させるのかを考えているうちに重要なことに気付きました。タグまたはカテゴリーとしてピックアップすべきものを明確にしなくてはならないのです。それらを重点項目カテゴリーに選び、重点項目カテゴリーページを設定しようと考えました。
*タグは、使用した用語のうち重要なもので、カテゴリーと重ならないものとします。したがって「タグの検索」はページ名変更を考えます。

(1)重要カテゴリーとその設定

まずピックアップする重点項目カテゴリー(候補)を列記します。大きく4つに分類できます。これは書かれた記事を読んで作成したものではありません。当事者として関わった人たちの「状態像」を整理したものです。
〔1〕社会的状態・身分に関するもの
 不登校、引きこもり、ニート。(高校中退)
〔2〕身体的条件・症状に関すること
 発達障害(アスペルガースペクトラム、学習障害)、不眠状態、過敏性腸症状、アトピー性症状。
〔3〕精神状態・症状に関するもの
 対人恐怖(神経症の各種)、依存傾向、薬物依存。
〔4〕特異な行為と身体表現
 いじめ、虐待、拒食(摂食障害)、自傷(リストカット)、家庭内暴力。(非行)。

これらを重点項目カテゴリーとしても、不登校情報センターのサイトに豊富な書き込み情報がそろっているのではありません。ほとんど記述情報がないものさえあります。「不登校、引きこもり、発達障害と周辺事情」として扱うときの状態像の範囲を考えるとこのようなものになるのです。
この意味するところは、不登校と引きこもりをベースにして、周囲の状況を取り込んでさらに一回り大きなサイトを設定することです。それは必ずしも広げた範囲の情報を自力でカバーしていくのではありません。自力で書き込むのもよい、既にネット上に出来ている情報を取り込んでいくのもよいものです。それなりの拠点があれば、合理的な範囲でそれなりに広げてもいいのです。結果は、むしろ信頼性を高めるものになるでしょう。
なお「高校中退」と「非行」は重要カテゴリーにしなくてもいいのかもしれません。また、これ以外にも重点項目カテゴリーにすべきものがあるかもしれません。

重点項目カテゴリーの各項目は、次の3つの内容で構成されます。
(1)不登校情報センターのサイト内にある掲載ページの紹介とリンク。
(2)中立的で非営利的なウェブサイトの紹介=リンク集。
(3)事業者の広告。

現在の不登校情報センターのサイト情報で予測してみます。
「引きこもり」ページは上記(1)の掲載ページが多くなります。
参考例は「不登校」ページです。すでに一部が出来ています。サブカテゴリーの設定によりより細かく分類しています。「引きこもり」ページも同じようにサブカテゴリーで分類する必要があります。「不登校」ページと「引きこもり」ページ以外は、サブカテゴリーは必要ないかもしれません。
「薬物依存」や「自傷」などは、ほとんど書き込みはないはずです。それに代わり信頼できるネット上のサイトへつなげていきます。
それぞれの重要カテゴリーにあわせて対応機関からの広告掲載に取り組みます。

関連する状態を取り扱い、いわば「不登校情報センターが取り上げている(必ずしも推奨しているのではない)対応者」につなげることは、意味があるし、利用者に役立つものです。広告収入が加わるならば、運営も助かります。

(2)「当事者の状態像」「対応方法」「対応機関」の3つが構成要素

重点項目カテゴリーの設定は、「不登校、引きこもり、発達障害と周辺事情」として扱う状態像です。それに続くのが、それらの状態への「対応方法」です。その部分のカテゴリー分類はできていません。おおよそ次のようなことが予測できます。
(1)医学的、精神・身体的な対応=医療、心理療法、各種療法。
 *薬物療法、カウンセリング、認知行動療法、箱庭療法、家族療法…。
(2)教育的方法=人間関係、学習指導。
 *当事者の会、フリースクール、適応指導教室、山村留学…すでに出来ています。
(3)職業導入=技術習得、就業支援、障害者雇用。
 *若者サポートステーション、ワークスペース…。
(4)福祉的対応=ソーシャルワーク。
(5)各種の公的制度=

この対応方法に続くのが支援機関です。不登校情報センターのサイトにある「スクールガイド」「メンタル相談・各種療法」「自立・就業支援」「親の会ネットワーク」などの個別の学校・支援団体情報は、これに該当します。
不登校情報センターのサイトは「支援機関」情報を中心にして、いくつかの要素が加わったものといえます。「学校教育団体」「相談・支援・公共機関」などはカテゴリーのいくつかを含むカテゴリーページ群です。「支援機関」情報を中心に「当事者の状態造」と「対応方法」が全体構成を意識されない形で加わっているのです。
「支援機関」情報のカテゴリーは、実際にはすすんでいるのですが、この時点で整理しなおすことはできません。これまでの実際の制作作業の中で自然に出来てきたものです。
 
不登校情報センターのサイトに書かれている情報は「当事者の状態像」「対応方法」「対応機関」の3つの内にすべてが含まれるのではありません。それらの大分類に並ぶ項目もありうるのです。
例えば、当事者の会は「対応方法>人間関係」に含まれるでしょう。では創作活動は何に含まれるのでしょうか。もしかしたら「職業導入」に「作品制作」を設ければいいのかもしれません。これは未解明としておきます。サイト内の書かれた情報を評価・点検するなかでこのような未解明なものがさらに出てくるものと予測しておきます。

ブログにカテゴリーとタグを設定

これまでにこのブログ「不登校情報センター・センター便り」に書きました139件を「カテゴリー」にわけ、「タグ」を付ける作業をしました。
不登校情報センターのウェブサイト全体に通用する「カテゴリー」、「タグ」を設定したいわけですが、Wikiページにはタグを付けにくいので「不完全にはなるけれどもかなり有効」というのが求めるレベルです。
「カテゴリー」は、あるテーマについての概念的なまとまりで、階層構造を持つことができるもの、したがってウェブサイト全体を意識するものになります。
「タグ」はある説明に“マークアップ言語”とありました。文章の中に出てくる言葉のうちある重みを持つものという基準をつくり、実際の作業のなかで多少のゆらぎを感じつつ終了しました。
既にウェブサイトの一部に「カテゴリー」と「タグ」を設定し始めています。これからは設定作業をしつつ、より的確なものにしあげていくつもりです。