ひきこもり教室では事務作業グループの様子を話します

7月13日は「大人のひきこもりを考える教室」の月例会です。このところ参加者が多く、2時間では時間がたりません。改善策として「在宅ワーク・居場所ワークの説明会」の形で別グループをつくり、2つの小グループにしようとしたのですが、上手くいきませんでした(「在宅ワーク・居場所ワークの説明会」は続けますが)。

次の方法として、事務作業グループの取り組みを話し、居場所に参加するための個別相談を進めみようと考えました。明日はこれを話すつもりです。
通所している人はどういう経過で来るようになったのか、思い出してみました。
・親と一緒に相談に来てから通所するようになった人がいます。
・松田が訪問してきて何をするのかを話し、通所するようになった人がいます。
・集会・イベントに参加するところが始まり、来始めた人がいます。
・通所者から誘われてきた人もいます。
なぜ参加するようになったのかはそれぞれです。ほとんどが通所する前に何らかの相談をしています。どういう場なのかを知るのがポイントかもしれません。これを思い出した対応策です。

「大人のひきこもりを考える教室」を、各自の様子を深く考え、どうするかヒントを得る探る場にしたいのです。支援活動のスタイルなど対応方法はそこから考え出された面もあります。話しが表面的なことにとどまると何もつかめません。そうしないための対応策です。

質問コーナーを拡充・整理しつつあります

不登校・引きこもり質問コーナー」ページをかなり整理できました。「百里の道も九十里をもって半ばとする」ことわざに従えば、半ばにさしかかったところです。現状を整理できた時点でもかなり大きなサイトです。
(1)全体は4つのページ群で構成
①「不登校・引きこもり質問コーナー」トップ=構成の説明と質問を受けた項目一覧。質問項目数は約150件です。他にこの企画の範囲ではない質問と回答を一部未整理のままこの欄においています。これらを入れると質問項目数は約170件です。
②回答ページは220件ぐらいになります。質問項目ごとにわけて回答をおいています。回答は同じ質問に複数の人がしているときもありますし、まだ回答のない項目も12件あります。企画の範囲ではない質問と回答が別にあります。
③「質問のキーワード」を選び、それらをまとめています。合計で245件あります。これらのキーワードを10ぐらいにグループに分け、表にする予定です。この分け方は、他の「学校・支援団体の仕組みと対応例」や「サイト内の案内」の分け方にも共通するものにします。将来はこの3つを関連付けていきます。
④「回答者一覧」ページがあります。回答している人の名前、所属などの紹介ページです。回答者が複数いることは対応策も複数になります。

(2)「質問コーナー」成立の経緯と今後の予定
①このページは、2009年に始めた不登校情報センターの様子をアットランダムに書いていたブログ「スペース便り」(ライブドアのブログ)にあった数十件の質問への回答が元になっています。それを不登校情報センター独自のサイトをWikiシステムにするときに「質問と回答」部分を抜き出して「不登校・引きこもり相談の実例」としてまとめました。これは統合しましたのでそのうち削除します。
②昨年、新たに「不登校・引きこもり質問コーナー」を企画しました。質問の回答者を松田以外の方に広げようとする意図で企画しました。サイト全体を、学校・支援団体の情報の表示的なものだけではなく、協力者(支援者など)に“参加”していただこうとするものです。多くの方に、質問例を配布し、現在は12名の方から回答をいただきました。今年の6月に一応の設定を終えました。
③今回の作業は、「不登校・引きこもり相談の実例」をこの「不登校・引きこもり質問コーナー」に統合する内容です。全体を統一的に整理する基準を試行錯誤しながらつくりました。それが質問、回答、回答者、キーワードの設定になります。
それは、サイト全体をわかりやすくしようとして試みている「学校・支援団体の仕組みと対応例」や「サイト内の案内」を意識しています。将来はこれらをつないでいく予定です。
④サイト内のあちこちには、他にも「質問と回答」に類するものがあります。その一部は「不登校・引きこもり質問コーナー」トップに、“覚え書”のように置いています。さしあたりはこれらの散らばっているものを「不登校・引きこもり質問コーナー」に移行し統合します。
しかし、いちばん大きな未統合の「質問と回答」は、ブログ「センター便り」の中にあります。これはライブドアの「スペース便り」で始めた形を引き継いだものです。この移行作業も考えています。この質問と相談を現在のままで「センター便り」内で継続すると、同じ移行作業をこれからも繰り返しが必要です。ここは改善すべき点です。
⑤これからは質問と回答に相当する内容は、できるかぎり初めから「不登校・引きこもり質問コーナー」に書き込み、適時「新着情報」として伝えるのがよいと考えています。

東京シューレや北星余市が参加

3月3日の進路相談会を改めてお知らせします。4月から通う高校が決まらない、迷っている、子どもに動く気配がない…そういう方たちの相談と進路探し、情報入手の場にしてください。
参加校は、梧桐学苑、アミータ福祉教育学院、和泉自由学校、大川学園高校、フリースクール東京シューレ、北星学園余市高校、わせがく高校、それに親と子の相談室soraと不登校情報センターです。
会場セシオン杉並にある杉並区社会教育センターはこの進路相談会を協同事業にしていますし、独自に不登校や引きこもりに取り組んでいます。今回も相談等にも参加します。
会場では全国の不登校生、中退者、引きこもり、発達障害の生徒を受入れている学校の案内書を多数集めて展示し、自由に持ち帰れるようにしています。まだ案内書が到着中ですが、160校以上にはなる見込みです。
予約による心理カウンセリングもしています(無料)。携帯090-9802-9328(松村さん)に連絡をしてください。
第16回進路相談会の準備は遅れ気味でしたが、ようやく整いました。

相談予約のキャンセル

相談の予約がキャンセルになり少し時間が空きました。
予約のキャンセルはさほど珍しいことではありません。先日の島田さんのセラピーも1人がキャンセルになりました。昨日の成人学習教室もキャンセルがありました。この予約キャンセルについて少々思うことを書きましょう。
電話相談などで来ませんか、というと「行けたら行く」という返事をよくいただきます。そのときの体調や家族の状況によって行けたら行くというのを省略しているのでしょう。そこには天候も関係していて、雨であれば体調にも影響するなどもあるようです。
要するにある程度の引きこもり経験のある人には、このような状況は“ありがちなこと”であって、決して珍しいこと、自分だけに起こっていることではありません。それを理解しておくといいでしょう。決して不誠実なのではありません。
そして、行動予約を控えるのではなく、そういう自分でも行動を促すように心がけていただきたいと思います。そうしないと「行けたら行く」と同じことでも「行けないかもしないから行こうと言わない」傾向が強まります。それは行動しないことにつながり、お勧めではありません。

これに関して調べたことがあります。かなり前のことです。
2000年4月29日、引きこもり経験者の参加を呼びかけ、ある集会をしたことがあります。そのときの参加者は20名だったのですが、予約者の多数は参加できず、予約者以外の参加者が多数を占めました。このことはある雑誌に投稿しました。
「この日の会合に参加を申し込んできた人は全部で26人いたが、このうち実際に参加したのは7人で、予約なしの参加者は13人いた」。
この傾向は現在でも多かれ少なかれ続いていることです。不思議なことに集会になると予約参加者は来られなくても、予約者の総数ぐらいの人は集まるものなのです。

質問コーナーに初回答が到着

「みんなの質問コーナー・仮」という質問と回答をやり取りするサイトを準備しています。すでに60項目の質問実例を示しています。今日それへの第1号の回答が送られてきました。回答されたのは「カウンセリングの部屋」の兵頭孝子さんです。実に嬉しく、本当にありがとうございます。
「質問48」への回答で、それを紹介します。

今22歳の女性と面接しています。2年になります。
高校1年から不登校になり、言葉に神経質すぎる障害があります。
根本的に傷を受けたのは,不登校になった時の親の反応でした。
誰でも学校は嫌なもの、我慢が足りなかったと言われ、何も手当をしてもらえなかった。本人は言います。
もし、その時点のカウンセリングで、辛い気持ちを掃出し、受け止めてもらえたなら、ことばの障害もここまで治りにくくはならなかっただろうと。

専用サイトは別に制作中で、表示までにはもうしばらくお待ち下さい。
いくつかのお願いがあります。
(1)読者からの質問を受け付けています。質問はできるだけ詳しく書いてください。質問はメール(open@futoko.info)で件名を「質問コーナー」としてお送り下さい。ネット上での掲載は個人を特定する部分を除きます。質問が長編になる場合は要点を載せることもあります。すでに60項目の質問を掲載しています。それに追加します。
(2)掲載されている質問への回答も求めます。回答はどの質問への回答かを質問番号で示し、100字~2000字以内とします。回答者名(仮名等もできます)、所属(学校・相談室など)と相談を希望する人を受入れるときは連絡先なども書いて下さい。
(3)そのほかのことはこちらを参照ください。

メール相談の扱いについて

相談活動のうち、これまではメールによる質問には答えてきませんでした。
質問者のお名前、住所、年齢、男女別、母親・父親・当事者・などの属性が書かれていないことが多く、回答しにくいことが要因です。ですが抽象的レベルでは回答可能なこともありそうです。できそうな場合は回答することにしました。
①必ず回答するというものではありません。回答の程度は質問の具体性に比例して具体性から抽象的までの範囲があります。
②回答をした場合は、一定期間後に原則として回答実例としてネット上に表示します。その際多少とも個人特定が伝わる要素は支障がないと思える範囲で差し替えます。

11月20日「体験発表会」の参加者内容

本日の「引きこもり経験者の職業体験発表交流会」の参加者内訳です。多くの参加をしていただきありがとうございました。内容的にもとても充実できたと思います。

(1)誰が参加したのか…合計55名(53組)。
当事者21名=男14名(2名)、女7名(3名)…( )内は発表者。
家 族26名=父親11名、母親13名、祖母1名、いとこ1名。
支援者等8名=学生、カウンセラー、ジャーナリストを含む。
*両親の参加者があります。カウントが少し合いません。

(2-1)参加した当事者の男女別・年代別の内訳
    10代 20代 30代前半 30代後半 40代 不明  合計
男性  0   2     5      4      2   1    14名
女性  0   1     1      3      1   1     7名
合計  0   3     6      7      3   2    21名

(2―2)家族の当事者の子どもの男女別・年代別の内訳
    10代 20代 30代前半 30代後半 40代 不明    合計
男性  6   5     2      3      2    1     19名
女性  0   3     2      0      1    0      6名
不明  0   1     0      0      0    0      1名
合計  6   9     4      3      3    1     26名

(2)=(2-1)+(2-2)当事者の男女別・年代別の内訳
    10代 20代 30代前半 30代後半 40代 不明  合計
男性  6   7     7      7      4   2    33名
女性  0   4     3      3      2   1    13名
不明  0   1     0      0      0   0     1名
合計  6   12    10     10      6   3    47名

(3)集会をどうして知ったのか
不登校情報センターの案内…14名(ネット1名)
朝日新聞………………………25名
知人に誘われて………………6名
不明……………………………8名

(4)出席の予約・問い合わせのうち実際の出欠が確認できた人
出 席…13名=59%
欠 席…9名=41%
*この出席率はどちらかというと高い方です。

不登校・中退の子どものミニ相談会

不登校・中退の子どものミニ相談会
*基本的には毎月最終日曜日に行ないます。
*進路相談会を予定する月は、ミニ相談会は設定いたしません。
内容(1)=一般相談・訪問(メンタルサポート)相談。
 相談員・藤原宏美(訪問サポート・トカネット代表)。
内容(2)=一般相談・進路(山村留学、海外留学、成人の中学校教育を含む)。
 相談員・松田武己(不登校情報センター代表)。
日時=2011年11月27日(日)午前11時~12時、個別相談、2名までの予約制。
*次回は未定(日)です。
相談料=500円(通常の相談料は5000円です)。
予約先=藤原宏美(090-4953-6033)、松田武己(03-3654-0181)。
主催・会場=不登校情報センター(東京都葛飾区新小岩2-3-11-503、JR総武線「新小岩」南口5分)。

「訪問サポート発表」の新聞記事を紹介

11月5日の読売新聞・江東版に「不登校生にサポートを」ということで、11月6日の「訪問サポート活動発表会」が紹介されました。
トカネットのブログに新聞記事を掲載しました。参照してください。
その「訪問サポート活動発表会」を明日に控えて、今日は最後の準備に追われたのがトカネットの藤原さんです。ほぼ確定した当日のタイムテーブルをみたら、私(松田)は初めにあいさつをすることになっていました。参加者は果たしてどれくらいになるのでしょうか。今のところ20名以下なのでもう少し多くなっても十分なのですが…。

「不登校克服体験発表会・東京」は終了

「不登校克服体験発表会・東京」は無事終了しました。
会場の中野サンプラザの会議室は100名が入る広さでしたが、満員になりました。
体験発表は、(1)不登校情報センター訪問サポート部トカネット、(2)北星学園余市高校、(3)自由の森学園高校、(4)つげ野高校、(5)WSOセンターの5団体です。
先生・スタッフ、生徒・卒業生、父母も交えて10名余が2時間にわたりぎっしりと発表しました。
ここまで濃密な発表会はここしばらくはお目にかかれません。多数の人が参加し、これだけ深い取り組みができることを知っていただき、主催者としてもホッとしています。
その後の面接相談も、時間いっぱい、時間不足で打ち切りの状況になりました。
不登校生への対応は、生徒の状況にもよりますが人との関わりを重視し、生徒個人の特質に会った方法が取れればかなりできる実質を見ました。

このような場を継続するための提案を各校の担当者の渡しておきました。
またこんなに人が集まったのには何かがあったかと思うのですが、会場責任の方に聞くと「特に何もしていない」とのことです。アンケートをお願いしたので後日それを見せていただくことになっています。
不登校情報センターとしてもそれなりの広報活動をしました。しかし、どこまでの効果があったのか半信半疑が正直なところです。9月25日の杉並の進路相談会に続き、今回も多数の参加者に来ていただいたのに何がしかの役割をしたことは確かです。
明日は名古屋で、明後日は大阪で「不登校克服体験発表会」を開きます。無事終了を願うところです。