「引きこもり後を考える会」呼びかけ人の岡田誠さんと話しました。
10月の発表会を終えたあと、どういう方向を考えているのかを聞くためです。
11月には数人で美術館に行き、12月は忘年会を考えています。
しかし、体調も思わしくないこともあり、“しばらく休会”ということです。
弱気になっているというか、先が読めなくなっている感じがしました。
この会の発足の原点を聞いてみました。
「引きこもりの経験者として、支援を受ける・支援を待っているのではなく、自分の経験を生かし、自分にできることをする、何らかの支援をする側に回る、それを考えあいたい」
ということでした。
特に引きこもりの当事者やその親を対象とすることに限定はしていないのですが、その何らかの手がかりをつかみかねているように思います。
来年5月に創作展を考えていますが、それまでの期間に何かをしたいと思いました。
止まっていては、この大きな変動の時代に、たとえわずかでもそれなりの変化を期待できない気がしたからです。
何かありましたら、 tie-sunflower.fs32@ezweb.ne.jp
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「仕事づくり」体験発表会アンケート回答
2011年10月16日の「引きこもりから抜けだす仕事づくり」体験発表会の参加者に書いていただいたアンケートを紹介します。
実質回答は9人から寄せられました。それ紹介します。
(1)島田邦子=メイクとオーラソーマの話
①本来、明るい、人好きのタイプ。人を引き込む力もあり、楽しいお話でした。私はノーメイクなのですが(親です)。化粧も楽しそうですね!
③自己否定してきた経験、一人で取り組める仕事の経験などを通して、おのれの良さに気づき、認めるようにつとめているご様子を伺えてよかったです。
④私共のひきこもりちゃんは女の子で年齢も30歳となっていますので島田さんのおしゃれやメイクによってまた、一つの状況が変わるうるということ、また人それぞれに向き合ってそれを生かしてやることが大事ということはとても参考になりました。
⑤よかったです。
⑥がんばり過ぎでは。
⑦いい話ですが、自分がやりたいことと違って…すみません。
⑨オーラの色、体のチャクラの色の話は、以前から知っていて、身近に思いました。聞いていて楽しかったし、うれしかったです。
(2)岡田誠=引きこもりから抜け整体師に向かう
①「何とかしなきゃ」と思える気力があったというだけ立ち直り可能性レベルが高くてよかったのだと思います。
②一番参考になりました。
③対人恐怖への自分なりの取り組み、具体的でわかりやすく、よかったです。
④岡田氏の具体的な療法(まず出来ることからやってみてノートに書いてみる)など、とても参考になりました。
⑤非常に参考になりました。免許証でバイトをしたという話は参考になりました。いま息子に勧めていますが、なかなか行きません。
⑤正直なお話を聞かせていただきました。
⑥一歩ずつ前進がよかった。
⑦いい話ですが、自分がやりたいことと違って…すみません。
⑨「資格がなくても整体師になれる」…いいことを教えていただきました。新聞をポストに取りに行くのも怖かった…このあたり、共感しつつ聞いていました。
(3)NPO法人FDA(ヒューチャー・ドリーム・アチーブメント)の話
①企業さんがそのようなことをしてくださるのは、たいへんありがたいことです。
②とてもよい方法だと思います。
③このような団体があることをはじめて知りました。情報としてはありがたかったが、どう受けとめていいのかわかりかねている。
⑥就労支援…期待したい。
⑦いい話ですが、自分がやりたいことと違って…すみません。
⑨(私には合うか不明ですが)合う人にはいいトレーニング・カリキュラムだろー名、と思いつつ聞いてきました。
(4)二条淳也=特別の話:引きこもりでも彼女ができる
①まじめ~なお話でした。素顔は柔らかそうですね!
③自分で自分を認めている方だなあと。さまざまなあり方があっていいと思います。
④わが家は世間でいわゆる適齢期と呼ばれる子が3人おります。それぞれみな現在、恋人はおりませんが何かすくわれる気がいたしました。
⑥「仕事で失った自信は仕事で取り戻す」が印象的。
⑦いい女をゲットしてやろうかな。
⑧ひきこもりの人は穏やかで、誠実、思いやりがありそうの話に共感。親孝行したがっているという見解にも同意見です。
⑨ひきこもりの人の「誠実さ、繊細さ、穏やかさ」…このことばが、とても心に残りました。
(5)司会・進行について
③規模もわからず出かけてきた。相談に移りますといわれて…面くらっています。
④わかりやすくてよかったです。
⑦スムーズでした。
⑧話をまとめることが難しいスピーカーについてはインタビュー形式、対談形式もいいかもしれません。個別相談の前に質疑応答の時間がほしいです。
⑨最初は声が聞き取り難かったんでマイクがあって助かりました!
(6)手渡した冊子について
①メモ取れる余白がある方がよかったです。
③自分がいかに大変な状態の中に置かれているのか理解できた気がする。少しのんきであったかもしれない。
⑦事務の仕事…の項で、自分の考えを話せるようになるのに滑舌の訓練が役にたったという経験を付け加えます。
⑨情報等や発表する人のことがのっていてよかったです。
(7)即売会について
②本を買いました。
③ごめんなさい、欲しい物がなかった。目的がつかめない、団体への資金源にするのであれば、売れそうなものを考えた方が――。作者を応援する認めてあげる意味で少しわかりますが――。
⑥1冊買いました。
⑦『ひきこもり、セキラララ』のノアさんは文章も上手だなあ。
⑨『狂詩曲』買わせていただきました! 自分も展示できてうれしかったです。
(8)全体の運営について
③体験発表の時間が短かすぎる。
⑦問題ないと思います。
⑨Good!です。
(9)これから期待することがあれば
③閉鎖された家庭環境にいながら参加された方も多かったと思う。親はどのように関わり、当事者は家族とどのように関わっていまに至ったのか、キーパーソンは誰か、そのあたりの体験も含めて話を聞きたかった。
⑥就労支援…いろんな仕事と訓練所の紹介。
⑦「夢を持て」という言葉が坂本龍一あたりは嫌いのようだけど、小さな夢を少しずつ積み重ねるのがいいんでなかろうか。みんな自分が夢追いしないので書いてみました。
⑧高年齢化、長期化しているひきこもり問題についてのイベントを実施していただきたいです。
⑨また来年想造展をやってほしいなあと思っています。
(10)あなた自身の伝えたいことがあれば
⑧高年齢化、長期化しているひきこもり問題に取り戻すため起業準備中です。弟が当事者15年引きこもり、35歳。
(11)そのほかに自由意見を
②はじめて参加させていただきました。とても参考になり資料も求めることが出来ました。親もひきこもりにならないようにと思います。
⑤みなさんのお話を聞かせていただき、非常に力をいただきました。ありがとうございます。
「仕事づくり」体験発表会から告知能力を判断
「仕事づくり」体験発表会の参加者のアンケートからの告知能力を判断します。
参加者は30代以上の引きこもりの親が多く、ネット情報の役割は低いことが確認できます。
◎全参加者40組43名の内訳です。
不登校情報センター・発表者からの連絡……14人。
「東京新聞」10月9日告知記事………………15人(当事者3、親10、不明2)。
ネットの告知記事………………………………3人。
友人・知人から聞いた…………………………4人(東京新聞関係2名以上)。
不明……………………………………………4人。
「東京新聞」告知が4割で、それを見た知人から聞いたという間接の「東京新聞」告知を含めると半分です。不登校情報センターからのお知らせや発表者から聞いたものなどがそれに続きます。ネット情報は7%、特に60代以上の人にはネット情報は機能しないと判断できます。ネットで参加した人は20代、30代の人です。
また事前の問合わせをされた人7、8人の名前がわかっています。FAXにより会場地図を送信した人もいます。多くは「東京新聞」のよるものです。このうち5人が出席していません。かなりの高率です。推測の理由は、参加の確信が持てない人だから問合わせをしてきたのかもしれません。遅れてきた人に地理案内が不十分の人がいますので「場所がわからなかった」のかもしれません。
事前問合わせは20人ほどでしたから、欠席の5人以外に問い合わせなく参加した人が5人以上になることも確認できます。
これは以前に調査したとき(2000年7月)と似ています。
ネット情報に頼るイベント企画は依然として成り立たないことがわかります。過信してはいけないということです。新聞依存に代わる独自の情報発信手段はいまだ手にしていません。
というわけで「東京新聞」には感謝いたします。おかげでこの企画が成立したともいえます。
「仕事づくり」体験発表は無事終了
今日の「引きこもりから抜けだす仕事づくり」体験発表会は無事終わりました。
“30人以上、40人までの参加”の予測どおりで、40人になりました。
会場を貸していただきました代々木高校さんにはいろいろ気を使ってよくしていただきました。とても感謝しています。
会の終了後、残った資料などを荷造りしたのでデータ的なことは資料が到着した後にします。手元に取っておいたアンケートには、具体的なことが書かれています。これからの方向や改善点も出てきます。
次の集会イベントは11月6日の「訪問サポート体験発表会」です。
明日は、不登校情報センターの通所メンバーたちと柴又の帝釈天に行くことになっています。今日に続いて晴れ模様のようです。
「仕事づくり」体験発表会の事務的準備
10月16日「仕事づくり」体験発表会の事務的準備が続いています。
参加者名簿(一覧表でなく、一人ひとり申し込み用紙に書きます)、アンケート用紙、相談用紙などを作りました。
当日の資料は段ボール箱にいれて、会場の代々木高校に送りました。
会場設営、受付担当などを決めますが、少ない人数のなかで開始直前に到着になる人もいてなかなか大変です。会場の案内掲示、相談者の表札、マジックペン・サインペン・ボールペンなど…。
なお、集会用に作成しました冊子は、集会後に必要な方にお渡しいたします。A4版16ページです。受取人払いの宅配便(300円ぐらいしそうです)か、100円切手同封で申し込んでください。
集会で配布する冊子を作成
10月16日の[仕事づくり]体験発表会の場で配布する冊子を作成しました。
いわば引きこもり当事者支援のコンパクトな集約版です。A4版、表紙も入れて16ぺージです。
発表する仕事づくりに関係することを重視しながら、当事者が不登校情報センターにつながるあれこれの方法をまとめてみました。そのためにウェブサイト内にある「有料お手伝い・あゆみ仕事企画」と「不登校情報センターにどうつながるのか」の部分を読み直し、文章を変えました。
有料お手伝い・あゆみ仕事企画」は、これまでは注文を受けたことの記録でしたが、これをまとめました。
「不登校情報センターにどうつながるのか」には「成人中学教育のスペース」と「個別パソコン教室」を加えた点が中心です。
集会以降も関心を持つ当事者に渡せる内容なので多く印刷しました。
「仕事づくり」体験発表会は誰が対象か
10月16日の「仕事づくり」体験発表会の問合せの続きです。
この発表会の対象者は誰になるのですかというものでした。小学生や中学生の親を対象にするのかどうかの確認でした。
この日の対象者は20代・30代の引きこもり状態にある人と家族です。また引きこもりを経験して社会に出よう、仕事に就くのにはどうするか考えている人、就職にチャレンジした人、心の内で考え迷っている人が対象です。
一言でいえば引きこもり経験がある20代・30代の当事者とその家族の人が対象になります。
31歳の女性の母親、27歳の息子の父親などから問合せが入っています。40代に入った本人からも参加申込みがありました。このような人が対象です。
「仕事づくり」体験発表会の問い合わせ
10月16日の「仕事づくり」体験発表会の問い合わせがボツボツ続いています。
そのなかに「本人が行くかどうかわからない。一緒に行きたいけれども本人が行けなかったら親だけでもいいですか?」というのがありました。
また、「(本人はすぐには動き出せそうにないけれども家族以外の人との接触を図るための)相談をしたいのですがかまいませんか?」というものもあります。
両方とも歓迎します。引きこもっている人が家族以外の人と接触をするには、はじめに家族との関係がないと事実上できないことが多いものです。そういう機会に活用していただくのもいいと思います。
「仕事づくり」発表会への参加
10月16日の「仕事づくり」発表会に参加したいという問合せがありました。
(1)数人の問合せが入っています。会場は100名が入れるので大丈夫だと思います。予約制ではありませんので、直接に会場に来ていただければOKです。
問合せが増えれば、事前に問合せをした人に制限するかもしれません。
参加費は当事者(20代・30代)は無料、一般と親は500円です。
(2)会場の代々木高校は、JR山手線「代々木駅」から6、7分のところです。
住所は渋谷区千駄ヶ谷5-8-2です。ネット上で調べる。FAXのある方には当日のスケジュールとともに地図をお送りいたします。
連絡先=不登校情報センター(TEL03-3654-0181、FAX03-3654-0979)。
『東京新聞』に16日の集会案内
「引きこもり 抜けるには」の見出しで、『東京新聞』10月9日付け号に16日「引きこもりを抜ける仕事づくり・体験発表会」の告知記事が掲載されました。
ベタ記事ではなく、やや取材記事的になっています。
「引きこもりの状態から社会参加に至るまでの道筋を考える『引きこもりを抜ける仕事づくり』体験発表会が16日午後1時から、東京都渋谷区の私立代々木高校で開かれる。NPO法人不登校情報センターなど主催。
引きこもり経験者の中には、組織で働くことが苦手でも、一対一で顧客と接する仕事を始めた人たちがいる。実際にメークや整体の仕事をしている三十代の経験者が自分の体験を発表。編み物指導やパソコン修理の仕事に就いている人たちの事例も紹介する。
また、こうした経験者が仕事の一環などで訪問することで、現在、引きこもり状態にある人たちが安心して]人間関係を築き、次のステップを踏み出せるようにする方法も模索する。相談会や、引きこもりの当事者たちの作品の販売もある。
参加費五百円(当事者は無料)。連絡先は同センター=電03(3654)0181」。
集会イベントを紹介する記事の書き方の勉強になります。