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カウンセリングルームからの回答

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2018年、下記の問題意識をもっていくつかのカウンセリングルームにアンケートを送りました。
4か所からお返事をいただきましたので、紹介します。

カウンセリングルームからの回答

(1)東京メンタルヘルス(東京都豊島区)
(1)心理カウンセリングが軌道に乗りにくい原因について
〇心理カウンセリングが乱立している
確かに、玉石混合の状態で、支援提供者の訓練がほとんどない場合でも、広報がうまく、はやってしまうことで、問題も生じ、カウンセリングへの誤解を与えてしまう側面もあると認識しています。
〇クライアントの持つ問題が心理カウンセリング的な方法では改善・解決できないくらい大きくて複雑
そのために、スーパービジョンを受け、ケースを検討し、自分自身もセラピーを受け続けているのでしょう。
ただ、それが日本では制度として確立していないことは、本当に残念です。
〇日本の文化的な環境に心理カウンセリング的な方法はなじんでいない
それはないですね。
身近な人に言えないことを離れた人に言う、ということは昔からあったことです。
そこに、何らかの支払いが生じていたことも。
宗教的支援がその代わりをした部分もありますね。
支援はただだ、というのは、近年の日本に蔓延する風潮だと思います。
〇その他の原因・背景
日本が戦後、経済に舵を切って国を守る、ということに力を注がず、無責任にそこを米国にゆだねる、ということは社会的な影響を持ったことでしょう。
大きくは、様々な精神病理の問題は、その時代で注目されるもの、最近は発達障害ですし、少し前はボーダーとあるように、移り変わりつつ、その表現のされ方が変わってきます。
個人が持つ要素が、社会や分化に啓発される、ということは避けられないのでしょう。
弱者を助ける、ということは大切ですし、必要なことですが、弱者を仕立て上げ、その援助のためには何をしても良い、というマスコミを中心とした社会の動きには、大いなる問題を感じます。

謙虚さが、全くなくなりました。
(2)対応策として考えていること
〇カウンセリング的な方法の理解と普及(学習や養成的な取り組みをする)
実際に、書籍の販売や講演会、養成等は30年超続けております。
〇個人宅を含めて訪問カウンセリングを始める
訪問カウンセリングも、当社が「ひきこもり」を社会に訴えていた20年以上前から、 積極的に行ってきました。
現在も、少なくはなりましたが、維持しています。
〇 医療機関との協力関係をつくり、強める
幾つかの協力関係にある機関はあります。多くのカウンセラーが所属しており、カウンセラー其々が関わったり、つながりをつくってきているものも少なくありません。
これは、この先はまだまだ必要です。
日本は、医療信仰がありますし、国が一言言うとそちらになびくこともあり、様々なネットワークは必要だと思っています。
〇行政機関の取り組みに協力し、委託事業を増やす
実際に、入札関係も含め、様々な委託事業を行っていますが、この領域は、増やしすぎると縛られる部分と、展開できる部分があり、バランスを意識しようと絶えず話し合っているところです。
〇福祉分野・就労分野に活動を広げる
実際に、リワークプログラムの実施、NPO団体を立ち上げ、社会福祉への取組みを強める活動はこの数年、活性化させています。
もともと、EAP事業も広く展開しており、それらと組み合わせて、シナジーを目指しているところです。
〇インターネット、SNSの活用を強化する
社内規定も定め、広報の一環として力を入れていきたいところですが、マンパワーが足りず、できる範囲に留まる、とい運営実情です。
〇その他
様々な団体との協働をしていく、ということは上記SNSなどの反響を確認すると、とても有意義であることは明らかではないかと感じています。
東京メンタルヘルスHP:http://mentalhealth.jp/

(2)カウンセリングセンター聴心館(東京都港区) 
回答者:国府谷
(1)心理カウンセリングが軌道に乗りにくい原因について
〇日本の文化的な環境に心理カウンセリング的な方法はなじんでいない
〇その他の原因・背景
・心理カウンセリングの質の問題が大きいのではないでしょうか?
・不満のガス抜きという意味では傾聴カウンセリングは有効ですが、現実的な問題には適切な対応が必要であり、傾聴カウンセリングだけではクライエントのニーズに応えられないと思われます。
・さらに、カウンセリングの背景に、医学のような一貫した理論的背景がないと、場当たり的な対応になる。
心理学の各種の理論が、精神分析などを含めて、分析から対応策までの一貫した内容を含んでいる心理学が少なく、その結果、クライエントが離れていっていると思われます。
・個々のカウンセリング機関の問題ではなく、心理学の全般的な問題のように思われます。
(2)対応策として考えていること
〇理論的な一貫性を求めて、当館では医療寄りのカウンセリング、即ち認知行動療法を主体としたカウンセリングを実施しています。
・うつや対人恐怖、不安障碍、強迫性障碍、適応障碍といった患者さんを対象としております。
・さらにそこから進めて、疾患性の少ない、ネガティブ思考の改善や性格改善のようなクライエントにも対応しております。
・その背景にあるのは、認知行動療法の理論、精神医学の知識、脳神経科学の知識をカウンセラーが持つことが、必須としております。
・これによって<患者やクライエントの支持を得ており、かつ24回のセッションが基本となっておりますので、長続きするものになっています。
聴心館URL:http://www.choushinkan.com/index.html

〔3〕家族こころ相談室(埼玉県川口市)
Counseling Room Fairy きくちみよこ
(1) 心理カウンセリングが軌道に乗りにくい原因について
〇日本の文化的な環境に心理カウンセリング的な方法はなじんでいない。
〇その他の原因・背景
個人の資質にもよります。
以前(当所開業当時)よりはよくなったと思いますが、カウンセラーを目指す人の資質にかなり問題があったと思います。
カウンセラーご自身が抱える課題と向き合っていなかったり、経営にあたる前の心構え、経営者としての資質も問われていると思います。
カウンセラーは心理学だけでなくあらゆる分野に興味関心をもつ「視点」が不可欠です。
しかし、多くのカウンセラー希望者は、たとえば「自分が対人関係で悩んでいたから勉強した」などというようにピュアカウンセリング的な角度から入られていることが多く見受けられます。
それも必要ですが、しかし、他者の人生に寄り添うということは、歴史、文化、科学、社会、経済あらゆる面から人間を捉えて学んでいく必要があります。
さらに知識だけでなく実践でも応用活用していくことや、オリジナルの手法も生み出して実践していくことが必要です。
その辺をご理解なさっておられない方が多いように感じます。
すると、人を惹きつける魅力に欠けてクライアントさんとの信頼関係も築きにくいのではないでしょうか。
よって、リピーターが少ないとか、評判がよくないといった結果になってしまうのだろうと思います。
(2)応策として考えていること
〇カウンセリング的な方法の理解と普及(学習や養成的な取り組みをする)
〇個人宅を含めて訪問カウンセリングを始める
〇行政機関の取り組みに協力し、委託事業を増やす
〇インターネット、SNSの活用を強化する
〇その他:質問のその他でお答えしたように、他分野に渡り関心をもって学び、地域の商工会議所、役所、経済団体などの会に入会し、人脈を広げ、経営者としての資質も磨いていくことが 対策として必要だと思います。

〔4〕TELLカウンセリング(東京都港区)
回答者:ウィルトン裕子マーサ TELLカウンセリング クリニカル コーディネーター
Samuel Annesley; Michael Nevans
私共のカウンセリングサービスは対面カウンセリングが主ですが、ひきこもりの方、様々な理由で家を出られない方々に対して、スカイプによるディスタンスカウンセリングも行っております。
また、私共のカウンセラーの多くはバイリンガルで、海外での学位、ライセンス取得者ですので海外へ留学をお考えの方々に日本のカウンセリングスタイルとは違うセッションを経験して頂くことが出来るかと思われます。
ぜひ弊社のサイトにてカウンセリングサービスの内容をご参照下さい。
(1) 心理カウンセリングが軌道に乗りにくい原因について
〇日本の文化的な環境に心理カウンセリング的な方法はなじんでいない
(2)対応策として考えていること
カウンセリング的な方法の理解と普及(学習や養成的な取り組みをする)
〇福祉分野・就労分野に活動を広げる
〇インターネット、SNSの活用を強化する
インターネットやソーシャルメディアを使ったカウンセリングへの普及への具体例としまして、弊社では定期的にフェイスブック、インスタグラム、チャット等を利用したサービスを特に若者向けに展開しております。
こちらは東京英語いのちの電話の活動の一環で、対象者は英語を話す方(帰国子女、海外での勤務をされて日本に戻られた方、在日の外国人の方々)が主ですが、こちらのサービス利用者がいずれプロによるカウンセリングにも興味を持って頂ければと思っております。
▼その他
ご質問等がございましたら、ご遠慮なく当カウンセリング受付(日本語での電話:03-4550-1147 月~金 9時から5時)までご連絡頂けますよう、よろしくお願いいたします。


(参考)不登校情報センターからの依頼文(要旨)
心理カウンセリングをしている複数個所から「経営難」の声を受けています。
おそらく「経営難」はあちこちで起き、休業・廃業・転業も聞いています。
心理カウンセリングは事業として成り立ちにくいという声は前からありましたが、加速しているかもしれません。
そこで、心理カウンセリングを継続している相談室に状況をお聞きし、どんな困難があり、どういう対策を考えているのかを、質問に答える形でお聞かせいただければと思います。

(1)心理カウンセリングが軌道に乗りにくい原因について
□心理カウンセリングが乱立している
□クライアントの持つ問題が心理カウンセリング的な方法では改善・解決できないくらい大きくて複雑
□日本の文化的な環境に心理カウンセリング的な方法はなじんでいない
□その他の原因・背景
(2)対応策として考えていること
□カウンセリング的な方法の理解と普及(学習や養成的な取り組みをする)
□個人宅を含めて訪問カウンセリングを始める
□医療機関との協力関係をつくり、強める
□行政機関の取り組みに協力し、委託事業を増やす
□福祉分野・就労分野に活動を広げる
□インターネット、SNSの活用を強化する
□その他

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