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コーポラティブハウス

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コーポラティブハウス

周辺ニュース

ページ名 コーポラティブハウス  (住まいのニュース、) 
「居心地がいい場所」シングルマザー、強い味方になった近くの他人
復刻連載・核家族化の裏側で<4>
核家族だけでの子育てには限界がある。
地域の絆も薄れ、公的支援は不十分。
とはいえ、子どもは成長を待ってくれない。
手をこまねいているだけでなく、自分たちで子育て環境を整えようという動きもある。
二つの例を紹介する。
産後クライシス「出産後何となく」セックスレスに…
●集合住宅丸ごと家族
《10代から70代まで、総勢30人が私の“家族”です。うちの子はみんなに育ててもらいました》
シングルマザーの香さん(39)=仮名=が長男(15)、次男(10)の3人で暮らすのは「コーポラティブハウス」と呼ばれる集合住宅。
建築前に入居希望者が集まり、設計段階から打ち合わせを重ねる形式の新しい住宅づくりで、1990年代から各地で本格的に試みられてきた。
単身者、子育て中、高齢夫婦など世帯構成はさまざまで、間取りも各住居ごとに異なる。
生活空間を一緒に考える過程で人間関係も深まっていった。
入居時には既に顔見知りなので、香さんの子どもたちのことも気に掛けてくれる。
急な残業で遅くなれば、頼んでいなくてもハンバーグを差し入れてくれたり、自室に呼んで映画を見せてくれたり。
安心して働けた。
離婚したことで子どもに寂しい思いをさせるかもしれないという不安も、取り越し苦労に終わった。
ここには父親代わり、祖父母代わりが大勢いる。
息子が不登校になった時期もある。
その際は同じ経験をした母親が「大丈夫。焦らなくていいよ」と声を掛けてくれた。
今、反抗期で親子の会話は減ったものの、住民が「よくあいさつしてくれる」「大笑いして遊んでいたよ」と普段の様子を聞かせてくれるので、落ち着いていられる。
「あったかくて、居心地がいい場所なんです」
●第二のおばあちゃん
《キャリアウーマンの背後には実家があるという流れになっていた。
近所に人間関係がつくれない母親の「橋渡し役」になって、地縁、血縁のない中でも子育てと仕事の両立ができるような土壌づくりをしたかったんです》
高齢者への配食サービスなどを手掛ける北九州市の市民団体「高齢社会をよくする北九州女性の会」で代表を務める冨安兆子さん(79)。
20年前、子育てや仕事が一段落して身軽になった「おばあちゃん世代」と、子育て中の親を結びつける託児サービス事業「グランマ」に乗り出した。
利用するにはまず会員になり、子どもの年齢や要望に合ったグランマを紹介してもらう。
託児や家事支援付きの時間料金のほか、交通費を実費負担する。
各自治体が設置しているファミリー・サポート・センター事業(ファミサポ)の民間版といえる。
ただ、当時はまだファミサポが普及しておらず、開始4年目には年間活動数が900回を超えるなど好評だった。
利用する親たちから「第二のおばあちゃん」と信頼を寄せられ、子どもを預かる側も「もう一度、じっくり子育てや孫育てができる」と生きがいを感じているという。
現在はファミサポが普及し、民間のベビーシッターなど選択肢も増え、利用者は減ってきた。
社会的支援が行き届くまでの「橋渡し役」を果たし、冨安さんたちは次を見据える。
「子育て中にお世話になって自分が落ち着いたら、今度は手助けをする側に回る-そんな循環型の社会にしていきたいですね」
◆この記事は2013年9月5日付で、文中の年齢、肩書、名称などの情報は全て掲載当時のものです。 ◇    ◇    ◇
2013年に連載した「核家族化の裏側で」。
その狙いは「若い世代が働かなければ、社会保障制度は立ちゆかなくなる。
一方で、夫婦だけでの子育ては限界がある。
核家族の現状を探り、少子化対策に生かせることを考えたい」だった。
その後、核家族を取り巻く環境はどう変わったのか。
連載を読み返せば、その答えが見えてくる。
〔2021年4/7(水) 西日本新聞〕 

「総勢30人が私の“家族”」シングルマザー、近くの他人が強い味方に
復刻連載・核家族化の裏側で<4>
核家族だけでの子育てには限界がある。
地域の絆も薄れ、公的支援は不十分。
とはいえ、子どもは成長を待ってくれない。
手をこまねいているだけでなく、自分たちで子育て環境を整えようという動きもある。
二つの例を紹介する。
●集合住宅丸ごと家族
《10代から70代まで、総勢30人が私の“家族”です。
うちの子はみんなに育ててもらいました》
シングルマザーの香さん(39)=仮名=が長男(15)、次男(10)の3人で暮らすのは「コーポラティブハウス」と呼ばれる集合住宅。
建築前に入居希望者が集まり、設計段階から打ち合わせを重ねる形式の新しい住宅づくりで、1990年代から各地で本格的に試みられてきた。
単身者、子育て中、高齢夫婦など世帯構成はさまざまで、間取りも各住居ごとに異なる。
生活空間を一緒に考える過程で人間関係も深まっていった。
入居時には既に顔見知りなので、香さんの子どもたちのことも気に掛けてくれる。
急な残業で遅くなれば、頼んでいなくてもハンバーグを差し入れてくれたり、自室に呼んで映画を見せてくれたり。安心して働けた。
離婚したことで子どもに寂しい思いをさせるかもしれないという不安も、取り越し苦労に終わった。
ここには父親代わり、祖父母代わりが大勢いる。
息子が不登校になった時期もある。その際は同じ経験をした母親が「大丈夫。焦らなくていいよ」と声を掛けてくれた。
今、反抗期で親子の会話は減ったものの、住民が「よくあいさつしてくれる」「大笑いして遊んでいたよ」と普段の様子を聞かせてくれるので、落ち着いていられる。
「あったかくて、居心地がいい場所なんです」
●第二のおばあちゃん
《キャリアウーマンの背後には実家があるという流れになっていた。
近所に人間関係がつくれない母親の「橋渡し役」になって、地縁、血縁のない中でも子育てと仕事の両立ができるような土壌づくりをしたかったんです》
高齢者への配食サービスなどを手掛ける北九州市の市民団体「高齢社会をよくする北九州女性の会」で代表を務める冨安兆子さん(79)。
20年前、子育てや仕事が一段落して身軽になった「おばあちゃん世代」と、子育て中の親を結びつける託児サービス事業「グランマ」に乗り出した。
利用するにはまず会員になり、子どもの年齢や要望に合ったグランマを紹介してもらう。
託児や家事支援付きの時間料金のほか、交通費を実費負担する。
各自治体が設置しているファミリー・サポート・センター事業(ファミサポ)の民間版といえる。
ただ、当時はまだファミサポが普及しておらず、開始4年目には年間活動数が900回を超えるなど好評だった。
利用する親たちから「第二のおばあちゃん」と信頼を寄せられ、子どもを預かる側も「もう一度、じっくり子育てや孫育てができる」と生きがいを感じているという。
現在はファミサポが普及し、民間のベビーシッターなど選択肢も増え、利用者は減ってきた。
社会的支援が行き届くまでの「橋渡し役」を果たし、冨安さんたちは次を見据える。
「子育て中にお世話になって自分が落ち着いたら、今度は手助けをする側に回る-そんな循環型の社会にしていきたいですね」
(おわり)
◆この記事は2013年9月5日付で、文中の年齢、肩書、名称などの情報は全て掲載当時のものです。
◇    ◇    ◇
7年前に連載した「核家族化の裏側で」。
その狙いは「若い世代が働かなければ、社会保障制度は立ちゆかなくなる。
一方で、夫婦だけでの子育ては限界がある。核家族の現状を探り、少子化対策に生かせることを考えたい」だった。
その後、核家族を取り巻く環境はどう変わったのか。
連載を読み返せば、その答えが見えてくる。
〔2020年12/18(金) 西日本新聞〕 

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