ひきこもり国語辞典・辞書編な行
(→二度と行けない(にどといけない)) |
|||
57行: | 57行: | ||
自分だけが勝手に思いつめていただけでした。<br> | 自分だけが勝手に思いつめていただけでした。<br> | ||
〔TT、1311〕 | 〔TT、1311〕 | ||
+ | |||
+ | ====二度見(にどみ)==== | ||
+ | 〔2014年4月〕<br> | ||
+ | 一瞬、または少し間をおいて確認のためにじっくり見るときが二度見です。<br> | ||
+ | 自分が二度見されるときとは、だいたいにおいて気になっている弱点、劣等感の根源になっているものを確認されるときです。<br>ハンディキャップを負っている人にとっての二度見とは、自分の価値判断を低く決められる気分になる周辺(すれ違いの人も含む)の人の振る舞いをさします。<br> | ||
====日本人(にほんじん) ==== | ====日本人(にほんじん) ==== |
2014年4月11日 (金) 21:37時点における版
お知らせ
掲載していた内容は『ひきこもり国語辞典』[1](2013年4月1日発行)に移しました。
278語、A5版110ページです。
定価400円(税別)、送付するときは1冊500円(送料含む)です。
目次 |
な行
生意気(なまいき)
十歳は年下の高校生くらいの男の子がいます。
友だち数人に囲まれて堂々と主張をしています。
生意気な感じですが、自分にはとてもできずうらやましいです。
私は自分の実際の状態よりも大きく見せないと周りと釣り合いが取れない気持ちでいます。
子ども時代は少し生意気ぐらいがいいのです。
名前(なまえ)
ペンネームやハンドルネームを考えるのが好きです。
なりたい自分を名前から探しているのだと思います。
ペンネームなんか次つぎ変えたので、本命は何かがわからないほどです。
親にもらった名前はそっと保存しておきます。
別名をつけるのは自分の実体を隠しておきたい、知られたくない雰囲気もあります。
生身の人間(なまみのにんげん)
生身の人間のコミュニケーションによる人間理解を助けるのが文字(本)による人間理解です。
しかし生身の人間による人間理解を超えることはありません。
文字による人間理解ははるかに届かないし、生身の人間の代用品にはなりません。
〔関連事項〕猥雑(わいざつ)。
鉛(なまり)
「風林火山」では、動かざること山のごとしです。
私は動かざること鉛のごとしです。
山ほど大きくないけれども、小さな鉛の重さを自分の体に感じます。
西日(にしび)
夕方、水平線(地平近く)にある太陽。
昼夜逆転の生活になり、午後遅くなって目が覚めます。
ぐずぐずしていると西日がさしてきます。
西日は妙にまぶしく、少しもの悲しい。
自分の人生が少なくなっていくような気がします。
煮つまる(につまる)
心の中にゴミがたまっていく状態をさす。
家にいて楽しくなくなる。
この状態を何とかしたいと思うのですが、どうにもならず親の責任にしたくなります。
変なことをしそうになります。
そういう気分が「煮つまった状態」です。
全体としては否定的な語感をもつ言葉です。
従来の用法ではむしろ肯定的な意味があります。
『新明解国語辞典』では、「煮えて水分が無くなる。会議などで議論が出尽くして、論点が限定され問題が解決に近づく意にも用いられる」とあります。
ただこの意味の変化は、たんに引きこもり世界にいる人間独特のものではなさそうです。
若者に広くみられる用法です。
二度と行けない(にどといけない)
ある居場所に何度か行ったことがあります。
そこの責任者らしい人と話したのですが、机にゴミがあったのでティッシュを出してとりました。
家に帰ってから思い返してみると、馴れなれしくてとても失礼な行動をしたと思いました。
もうあそこには二度と行けません。
しかし他に行くところがないのに気づき、丁寧にお詫びをするつもりで出かけました。
ところが真剣に謝っても、相手はちっとも覚えていなくて、何のことなのか話しが通じないのです。
自分だけが勝手に思いつめていただけでした。
〔TT、1311〕
二度見(にどみ)
〔2014年4月〕
一瞬、または少し間をおいて確認のためにじっくり見るときが二度見です。
自分が二度見されるときとは、だいたいにおいて気になっている弱点、劣等感の根源になっているものを確認されるときです。
ハンディキャップを負っている人にとっての二度見とは、自分の価値判断を低く決められる気分になる周辺(すれ違いの人も含む)の人の振る舞いをさします。
日本人(にほんじん)
私は争いがきらいな内向き人間です。
友達づきあいは苦手です。
細かなことによく気付き、自作のモケイを作ったときは深みにはまりました。
そのモケイを見た人が「精巧で見とれるほどですね」と感心していました。
これって世界から見た平均的な日本人じゃないかなと気付きました。
「平和的、外交ベタ、高度な生産技術を持った人」ですよね。
猫(ねこ)
猫は大好きです。
私も猫のようになりたいです。
猫はマイペースです。
飼い主がどうであろうと自分のやり方を変えません。
私が猫のようになりたいのはそこです。
私は「飼い主」ばかりか、周囲のあらゆる人たちにふり回されている気がしています。
寝覚め(ねざめ)
目が覚めました。
枕もとの時計は6時を指しています。
室内も外も暗くて、いまは朝なのか夜なのかさえよくわかりません。
自室での睡眠中心の生活ですが、その割には睡眠不足でもあります。
寝覚めたとき周りが暗いとそれだけで悲しい気持ちにとらわれます。
ねむだるい
ねむたるい、ともいう。
眠くてだるい。
年中、この状態ですごしています。
そういえば大地震のとき、目の前の机が動いたので思わず力を出してとめました。
意識も目も覚醒した感じです。
でもまた日常のねむだるいに戻りました。
年賀状(ねんがじょう)
交友関係の程度がわかるのが年賀状だといいます。
数枚出して数枚もらうだけなので、交友関係が狭いことがわかります。
自分の出していない人から年賀状をもらいましたが、その人には返しませんでした。
その人ともらった年賀状の枚数を比べたとき、少ないと負けた気になるというのが、心の奥底で働いていた気がします。
一枚の重さが違うのです。
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編あ行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編か行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編さ行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編た行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編な行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編は行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編ま行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編や行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編ら行
⇒ひきこもり国語辞典・辞書編わ行
⇒引きこもり生活事典・辞書編あ行
⇒引きこもり生活事典・辞書編か行
⇒引きこもり生活事典・辞書編さ行
⇒引きこもり生活事典・辞書編た行
⇒引きこもり生活事典・辞書編は行
⇒引きこもり生活事典・辞書編ま行
⇒引きこもり生活事典・辞書編や行
⇒引きこもり生活事典・辞書編ら行
⇒引きこもり生活事典・辞書編わ行