Center:(2)精神的自立の程度を高めていく場
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2019年1月2日 (水) 16:34時点における最新版
(2)精神的自立の程度を高めていく場
この社会参加の前の動揺的な準備期の状態は、一般には2傾向の表われ形をすると私には思えます。
人によってどちらかにより重心がかかりますが、本来的には一つのことです。
一つの状況は、心に芯がない、精神状態がバラバラでまとまらない、心に穴があいている、心の土台がなくふわふわした状態……というもので、私が“心理派”と考えている人です。
もう一つは、何をしていいのかわからない、自分さがし中、熱中し打ち込めるものがない、興味・関心をもつものがない……というもので、私が“社会派”と考えている人です。
引きこもり状態を抜け出していても、これらの気分をもちつつさらに前に進もうとしているのです。
そこにいながら、さらに社会参加をするエネルギーがない、仕事に就く意欲がわかない……と、その課題に前向きになったり、後ずさりしたりを繰り返しているのです。
その状況を典型化して描いたのが前号(第18号)の「精神的な自立と依存」です。
ですから当事者の会(居場所)の基本的な役割は、そこにあると思います。
そこにいながら、そこから社会参加につながるエネルギーや意欲を少しずつ身に備えていく場です。
そのためには、ある程度元気な人(ボランティア的な参加者など)を含む雑多な要素が少しずつ加わった環境がいいと思います。
あまり純化された同質の人同士が集まる環境は、エネルギーの低いものになるでしょう。
それが精神的自立の程度を高めていくのには適していません。
私の率直な感想では、不登校情報センターは、それに適した居場所には安定的、継続的にはなっていません。
まだ不十分です。
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