当事者の感覚を生かして進む

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14日の「未婚主婦業ってありうるか」にコメントをいただきました。コメントの意見と私の考えていることはそう違いはないのですが、当事者と“支援者”の違いがあります。少し丁寧に説明したくなりました。
これは13日の行った第9回大人の引きこもりを考える教室の様子を追加報告することになります。

当事者が動き出すと一歩前進した状態になります。それは基本的には「そのままの自分」を肯定的に受け入れるものであり、「そのままの自分から変わった自分」によって達せられるものではありません。
家事などに動き出した引きこもる女性が変わってきたのは、自分への肯定感によるものです。それは手探り状態の不安定なところから始まりますが、周囲にはその状態を見るにつけ二歩も三歩も先に進んだ状態を考えてしまう人がいます。それは不当な干渉です。自分の課題であって、誰かの課題にすりかえられたくないものです。一歩進んだところの自分で体感し、自分で考えていくものです。それには試行錯誤や納得や定着のための時間が必要です。
他から指図を受けたくはないし、周囲の人は尋ねることに答えてくれれば感謝したいほどのものです。それを参考にできるかどうかは、自分が自分の状態と相談しながら手探りでたどっていくものです。
引きこもりを考える教室のなかで話したことではここは重要点です。先を読んで家族や“支援者”が先手をとらないで見守る意味や役割はここです。
しかし、“支援者”が当事者と同じでは力量不足です。その状態において先を見通す、選択の可能性や見当をつけておくことが求められます。そうでなければ質問されても何も答えることができません。答えると言っても頭の中にある回答を提出することではありません。当事者のたどる道を一緒に歩き応援するような感覚です。「未婚主婦業ってありうるか」は見当がつけられない私の状態を書いてもいるのです。私はこの問題に力量不足を示したのです。

第9回大人の引きこもりを考える教室の参加者は親8名、当事者などが5名の参加でした。なお1月3日書いた講義要項はかなり書き直し、総とっかえをしました。次回は2月10日(第2日曜日)です。

当事者の感覚を生かして進む」への1件のフィードバック

  1. 主婦業というのは収入がありません。そもそも未婚主婦とはなんぞやです。
    「主婦業」という言葉につられてそれが職業のように考えるならば、それは無収入の職業で、それは原稿料や印税をもらえない人が私は作家だと公言するのと同じです。
    それはともかく家事が好きならば家政婦などの職業は昔からあります。ただ、「当事者の感覚を生かして」というのがよくわかりませんが、とにかく自分だけが納得するような家事をする人は無理ではないでしょうか。

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