引きこもり系ブログにお願い

ある引きこもり当事者のブログが見て、不登校情報センターの体験者ブログ集に参加して欲しいと思いました。そこでお送りした依頼文です。当事者でブログを書いている方がいましたら、ぜひ連絡をください。

NPO法人不登校情報センターの松田武己(たけみ)といいます。
引きこもり・発達障害を含む支援団体等をサイト(http://www.futoko.info)で紹介するのを重要な活動内容としています。また当事者のブログの紹介もしています。現在は約15名のブログにリンクをしています。より多くの当事者の運営するブログとリンクしたいと思います。あなたのブログをこのブログ紹介ページに掲載しリンクをしたいと思いますがいかがでしょうか。
そしてもし可能ならば、そちらのブログサイトからも不登校情報センターのサイトにリンクをしていただければ嬉しいです。ご検討をお願いいたします。

NPO法人不登校情報センター:東京都葛飾区新小岩2-3-11-503(〒124-0024)、TEL:03-3654-0181、open@futoko.info

発達障害者の発表会あんない

2月11日に発達障害者の体験発表会をします。アスペルガー症候群などの直面してきた実例を話し合い、交流する場です。深刻なことばかりではなく意外な発見もありそうです。
発表者は30代以上の男女各1名が決まり、さらに発表できる人を募集しています。
この発表者2人に当日のスケジュールなどを送りました。おおよその内容がわかりますので、要点を紹介します。
(1) 参加者の見込みは15名から20名ぐらいになりそうです。
(2) 開始は1時15分。体験発表の2人がそれぞれ約15分話します。
(3) 体験発表の後、質問時間を設けます。質問の回答には発表者のほかに引きこもりの人への訪問活動の責任者(藤原宏美さん)にも答えてもらいます。
(4) 後半は交流会にします。2グループに分かれフリートークとします。終了は3時30分。

日時:2月11日(月曜日・祝日)午後1時15分~3時30分。
会場:葛飾区立新小岩地区センター3階第2会議室、JR総武線「新小岩」南口6分。
参加費:500円(当事者は無料です)。
主催・連絡先:NPO法人不登校情報センター(TEL03-3654-0181、open@futoko.info)。

親の会と子どもの外出の関係

シリーズ「なでしこ会講演その後4」です。引きこもりの子どもをもつ家族の親の会について話しましょう。
なでしこ会の活動はすばらしいので、私の経験談は簡単にすませます。実例は挙げませんが親の会を知らない人も読まれますから、なかなか短くはできません。その実際の役割を整理するとこうなります。
(1)親の会は子どもの引きこもりを親が理解していく学習の機会です。子どもの言動の基礎にあるものまで理解しようとすると、親子関係は徐々に好転します。親が教えよう・指示して動かそうとしても子どもは動きません。親が子どもを理解しようとし続けると子どもは親の言うこと・することに注目します。
この転換には時間がかかります。俗にそれ以前が10年ならばこの転換に10年かかると言われます。そのつもりでいることです。それは子どもの転換ではなく、親の生活スタイルやものの考え方を改善するのに時間がかかるからです。
親がゆっくり転換するのに合わせて子どもはそれより少し早く転換します。親から見ると自分は一生懸命やっているのに子どもはついてきていないように見えます。実際は親の転換が遅れているからそのように見えるのです。それは不思議なことではなく当たり前です。年齢が低いほど変化できるものです。
(2)親の会に参加し、子どもが親の言動に関心を持つようになると子どももその親の会、または親の会に参加するグループに関心を持つようになります。こういう引きこもり経験者は少なからずいます。目の前に可能なものが見えてはじめて自分にできそうなことがイメージできるのです。親の会はそのような役割をはたします。
そして実際に親の会に子どもが参加することもあります。10代ぐらいまでなら親子が同席することもありますが、20歳を超えると同席はしないものです。講演を一緒に同席して聞くことはありますが、自分のことや親子のことを直接に話す場面には出ないし、それは正常なことです。同席できるようになるのはその時代を終えたときです。
(3)こうして親の言動の変化により集まってきた引きこもり経験者が、単独でその親の会に参加してきた人たちと一緒になり当事者のグループができます。当事者の居場所の誕生です。当事者だけが自主的に集まる居場所もありますが、居場所の多くは親の会とつながっている理由の一つはこれです。
居場所ができると引きこもっている人の外出先になります。引きこもり経験者には心をくつろげて参加できるところは少ないものです。その貴重な居場所・行き場所です。
(4)親が熱心に親の会に参加し続けていても子どもは動かないことは多いものです。子どもにはそれだけの理由なり、背景があります。それを想定していなくてはなりません。