生まれたワークスペースの内容

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「引きこもりの高年齢化の先」その6です。
2004年から不登校情報センターのホームページを、学校と支援団体の情報紹介のサイトにすることにしました。それまでは数人が自分好みの不登校情報センターのホームページを作っていました。そのサイトを学校や支援団体に共同の広報サイトに変えようというのです。
これは至上命令でもありました。それまではこの学校と支援団体の情報提供という不登校情報センターの本来業務は出版物によって続けてきました。それが社会情勢の変化のなかでネットに移行せざるを得なくなったのです。
出版社はこれまでの情報出版物の発行の継続を渋り始めていました。出版物に代わる先はネット上です。切り換えるタイミングになっていたのです。
私には情報を集めるノウハウはあっても、しかし、それをネット上のサイトにつくる知識・技術はありません。ここ不登校情報センターにはその技術を持つ人がいました。それは「不登校情報センターを働ける場にしてください」という30歳前後の人の会とは違いますが、年齢も状態も同じような引きこもりの経験者です。個人名は代わりますが同じ人たちです。
このサイト制作は、出版物と違って収入源がありません。そこは未解決の課題でしたがともかくはスタートしたのです。サイト制作グループがあゆみ仕事企画と重なりながらも平行して進む時期に入りました。2004年のことです。

2005年夏に事務所をマンションの一室に移転しました。この影響は大きいのですがそれにふれるのは別にします。
2006年秋にSAMさんの「就労して6か月」の体験発表をしました。就労したときの様子を一歩踏み込んで質問する人が出てきました。職場で叱られたときどうしていいますか、親しくなるのが不安(個人的な事情を詮索されると困る)などです。これらは既にいろいろな場所や機会に聞いてきたことです。こういうオープンな場で聴くと特にはっきりすることになります。
この就労への不安が「対人関係アレルギー」ともいえるレベルと結びついている人が多数いることが明瞭になりました。きわめて繊細であり、周囲にいる人の感情の動きをキャッチして大きく影響され、自分の状態を維持できなくなるのです。
これらを頭の片隅に置きながら流れに任せて「不登校情報センターを働ける場」の具体化を進めました。こうしてが高年齢化している引きこもり経験者の作業場スペースが生まれてきました。その作業設定条件を並べてみましょう。

私はこれを作業といいます。就労とは表現していません。一般の就労やアルバイトとは区別した方がいいという判断があるからです。作業費は支払うのを原則にしています。サイト制作による入金がない時からそれを始めました。ここが1つのポイントになります。
仕事をする人の条件には遅刻・早退はありません。作業時間は各自の判断によります。仕事やアルバイトを始めようとする人はそれを優先し、いつ辞めてもいいし、いつ戻ってきてもいいし、平行していてもいいのです。
作業日は週5日設けましたが、いつの頃からか作業日は週4日・火水金土曜日のうち可能な日です。作業時間の基準は45分の作業と15分の休みですが、その通りには作用していません。それでも必要項目です。
ほかにも気づかない不文律があるでしょう。さらに個人別にそれぞれの事情による例外があります。例外は全員の基準にはできないものです。
これが高年齢化した引きこもり経験者のワークスペース一般の基準になるとは思いません。不登校情報センターでは自然に流れてこうなった程度です。
常設的なワークスペース一般に適応はできませんが、各部分がどう取り入れられるのかを見る材料・視点にはなります。

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