17日の夕方、画像ミニ教室を開きます

あゆみ書店のサイトをWikiページに移しました。
紹介する本・冊子は20点以上になります。これらの表紙をページに載せるために画像を掲載するためのミニ教室を行います。
1月17日(金)16:30~1時間程度
内容は、本の表紙を所定の場所に掲載することです。
①、スキャナーとパソコンを接続する。
②、スキャナーで本の表紙を画像としてパソコン内に取り込む。
③、サイト内に画像を置くスペースをつくる。
④、画像を所定スペースに掲載する。
⑤、画像だけを集め、保存するページをつくる(?)。
⑥、ネット上にある画像を、自前のパソコンにコピーして移す。
*あゆみ書店は現在ゼロショップ上に画像つきであります。これを移す作業です。
⑦、その他、質問により関連することをします。

参加者は3、4名を想定しています。参加してください。1時間ではできないときは延長か、別の日に機会を設けます。

保健師の自宅訪問による引きこもり対応のはなし

東京都世田谷区保健所の「対応方法」への回答にこう書かれていました。
「①相談方法:専門医師による個別相談・助言。事前に保健師との相談で予約をする(事前予約制)。
⑥保健師等の自宅訪問:必要に応じて。」

引きこもりへの対応として保健師さんが自宅訪問をする制度があるのです。
別の保健所に相談に行った人の話ですが、同じ回答をされました。
それで「せっかく来ていただいても本人は会わないと思いますよ」といいました。
そうしたところ「何度も訪問するうちに会えるようになる人もいます」というのです。そして「お母さんの健康相談のためということで訪問しましょう」と提案されました。
お母さんはどうしようか迷いました。保健師さんが来ている時間、本人は自室に閉じこもって出てこないだろうし、「あなたのために保健師さんが来る」といえば、訪問拒否が目に見えるからです。それではどちらにしても効果はないのではないかと考えたためです。
私はこの提案に乗ったほうがいいと答えました。特に繰り返してくる点に本気で対応しようとする点を感じたからです。
引きこもりが長期化してなかなか外出できない人には、人を避けながらも信頼できる人、できれば波長の会う人との遭遇を期待する人は多いものです。「人に会いたがっている」と一般論で誰でもいいのではありません。
こういうことに応えるためにはシステムとして、繰り返し訪問する方法がいいのです。人を求めながらも人に対して怖れや不信感になる体験をしていることは多いです。訪ねてくる人は、自室にこもっていても品定めできる可能性が高いのです。安心感を得れば、何らかの方法で、偶然を装うなどして顔を見せることはあります。訪問者は当事者の状態を見ようとしていますが、訪問者のほうが当事者から判断される対象でもあるのです。“合格”をもらわなければ会えるようにはなりません。

現実としてこのような体制になっている保健所は多くはありません。保健師さんの自宅訪問といっても本人が会わない(会えない)となると訪問ストップになることも多いと思います。保健所によっては引きこもり対応は原則としていないところもあります。そういう現状のなかで、この保健所、あるいはこの保健師さんには引きこもり対応のスタンスを感じました。

親が本音で語ると引きこもりの子の反応が違う

大人の引きこもりを考える教室に参加していた引きこもり経験者の感想を紹介しましょう。
親が堪忍袋の緒が切れた様子で引きこもりの娘に当たったようです。食事は自分で作らない、掃除・洗濯もしない、そういうのを怒って、自分で買い物をして自分で食事の用意をしてみなさい、というようなことだったとしましょう(この事情はちょっと変えています)。
娘さんからの反応は意外なものでした。
食事の準備をする段取りができない、といってきたのです。
買い物に行くこともたいへんでした。近くのお店に行くのに2時間かけて外出準備をしたのです。いったいどこに出かけるのかというほどの正装でした。
娘さんの心身の状態はこのようなものであったのです。それがようやく表面化し、親にもわかったのです。食事の準備といってもそのためのいろいろなことができない、家の外に出ることは荒野に乗り出すような決心と装備がいる、それが完全正装なのです。

ここで起きたことは、親が本音をぶつけてきた点です。それに対して引きこもっていた娘さんが自分の事実を糊塗しないで表したのです。親はこれまで娘さんの現実を知らないできたとも言えるわけです。子どもに向き合うとは本音で向き合うことであって、平穏自体を求めるのとは違います。もちろんこれで娘さんの状態全部がわかったとはいえませんが…。
本音を言い合う親子関係があればここまで娘さんの引きこもり状態が続かなかったのかもしれません。かといって親が怒るとか攻撃する形の本音表現がいいわけではありません。落ち着いたなかで互いに本音で語り合える関係になることが事態を改善するのに有効でしょう。それを堪忍袋の緒が切れた形でできたのです。
これを聞いて感想を口にした当事者には、自分の経験にも思い当たる節があるようです。参考になる話です。

自尊心は強いが自信はない

引きこもっている20代・30代の人を語るとき「自尊心は強いが自信はない」と説明されることがあります。このときは「自尊心は高い」ことも含めて否定的な評価になります。親が紹介するばあい、いくらかは謙遜というか自嘲気味なニュアンスを帯びます。
しかし、これは誤解を与えやすい表現です。なぜならこのばあい子どもが発信する「自尊心」は自分を守るための防衛的な外装だからです。そのままの自分を姿かたちに表していたのでは突っ込まれたときにしぼんでしまいます。そういう突っ込みというか関わり方をする人を交わし、予備防衛をしている、その形が自尊心の表出です。内容が薄さを自覚していて、そのぶん外面を強くカバーすると「自尊心は強い」ようになります。
ニュートラルなスタンスでその人に関わってみてわかることは、「自信がない」こと、自己否定感情が強いものです。
初めて会う人に初めからその弱さを見られたくないのです。信頼できる人には弱さを表しますが、どうでもいい人には弱さを知られたくないし、表したくはないのです。
これらの総合が少し関わりを持った人が受け取る「自尊心は強いが自信はない」状態をつくるのです。

引きこもり状態から抜け出す道-その3「手紙でつながる」

大人の引きこもりを考える教室の場で、引きこもりから抜け出す方法として手紙作戦を紹介しました。さしあたり該当者は現われませんでしたが、有効な方法と思います。
いずれもすでにサイト内に設定・記載していることですが、それをまとめてみるとこうなります。

(1)親を通して日記・手紙などで意見交流をすすめる
〔質問〕家から出られなかった引きこもりの子が外出できるようになった実例を教えてください。
〔お答え=木村茂司〕親、ほとんどが母親ですが、続けて相談に来てもらいます。相談をし、いろんな話をします。
本人の性格、行動、生育と親や兄弟との関係、家庭環境、学校についてなど。
この中で、親がよく把握していない場合もあります。わが子について、詳しく伝えられない場合もあります。
その時は、日記を書いてもらったり、いろいろとレポートのようにまとめてもらったりもします。これは、改めて親がわが子に向き合う1つの形でもあります。
こうした中で、ある時期に、私から本人に手紙を書いたり、マンガの本を貸したり、知恵の輪をもっていってもらったりします。
手紙の内容は、慎重に考えます。本人が見てくれないと何にもなりませんので、本人が興味や関心のあることを書きます。少しずつ少しずつ気をつかって書きます。それに対して母親に感謝や質問をしてくるようになれば成功です。
本人から返事の手紙が来ることもあります。
本人が読んでくれそうなマンガをもっていってもらったりもします。クレヨンしんちゃんであったり、ブラックジャックであったりいろいろです。読んでくれたり、注目が出てきたら成功です。
そうしている内に、中・高校生であれば勉強の問題を出します。その先には、進路について話します。そうしていると、マンガ本を選ぶためとか、いろいろのきっかけで私の所に来たりするようになります。
はじめに外出ねらいでなく、安心、信頼がもてるように母親を介して接触します。安心、信頼できる人を母親がみつけてきてくれた、となると本人と母親の間にも安心、信頼ができます。母親と私との間で、安心、信頼ができないと何も進みません。
こうした具体的な取り組みをすれば、だいたい何とかなります。中学生でも、高校生でも、大学生でも、だいたいこうした取り組みで進みはじめます。

(2)〔メール相談受付〕事情をメールで詳しく書いて送ってください。手紙に書いていただいてもいいです。回答は有料で1件1000円(切手代金を含む)。
http://www.futoko.info/postmail/postmail.html
回答者は次の3名です。

(2-1)二条淳也
「高齢ひきこもり」というブログを運営しています二条淳也です。
私自身、十年近くひきこもっていましたが、最近、動き始め、徐々に働き始めています。
ひきこもっているあいだ、私は「死ぬまで働かない」と親に断言していました。
遺書めいた手紙を親に送ったりしていました。ところがいま、私は少しだけ働いています。
年齢に関係なく、ひきこもりの方たちには「動き出す可能性」があると思っています。親子関係や労働現場での出来事など、自分の体験に基づいて相談に対応するつもりです。
私のブログをご覧になり、「意見を聞くに価する」と思われましたら、ご相談下さい。誠実にお返事します。

(2-2)島田邦子
(1972年9月19日生まれ富山県出身)
幼少の頃より姉妹の中でも感受性がつよく、小学校ではいじめを経験(拒食症になる)、大学に入学以降、本人でもわからない症状(対人恐怖、過食&拒食症、リストカットなど)で引きこもりと社会復帰への挑戦を繰り返す。
仕事を常に探して社会復帰がテーマの人生を送る中、専門学校にも行って手に職をつけるが、その後7年間のうつ病を患い、点滴と通院、カウンセリングの日々を送る。
闘病のために増え続ける薬の副作用から、ついには心身がもたなくなり、医師には止められながらも自らの力で薬を一切止める。
その後は、自分で自身を治すためにカラーセラピーを始め、メイクアップの勉強、資格をとり、自宅サロン(自由が丘) で心身をご自身の力で元気にさせていく「パシュパラ」の開業現在に至る。

(2-3)松田武己
相談を受けた件数は数百件か千件を超えるでしょう。しかし、相談の受け答えをするだけでは求められる解決・改善には届いたかどうかは確認できません。
居場所づくり、自宅訪問を実行しているのは相談の枠を超えたことが必要と考えたからです。
手紙相談では子どもが実際に何かの動きに移せるのを確認する機会は限られるので、できれば数か月から1年後の様子を知らせてください。訪問になる、居場所に出かけられる、親が親の会に参加するのも一つの前進です。

事務作業グループの担当制の方向を決めました

きょうの事務作業グループも3名参加です。
前回に続き「メンタル相談」施設への情報の更新の案内などをFAXで送信です。
同時にこれまでのFAX送信で届かなかった「メンタル相談」施設の宅配のメール便を送る手配をしました。これで東京都分の「メンタル相談」施設へのこの作業は終わります。全国の40%弱になるはずです。

また、事務作業の分担制について方向を決めました。その文書です。

事務作業は範囲が広く、通常の週2回・各2時間では全部の処理ができません。
個人の関心を生かす方法として事務作業の可能な部分を個人分担にします。
(1)個人で担当をしたい部分があれば申告をしてください。
*事務作業のうち可能な部分を個人担当にします。試運転から申告できます。
*個人担当になっても全てをその担当者が処理するわけではありません。
*向かう先は、担当者が担当部分を統括する形です。
(2)事務作業グループの2時間はこれまで通りに行います。
個人担当のものは、事務作業グループの作業時間以外に各自の判断ですすめます。
個人担当になっている部分を事務作業グループの共通の作業にするときは、個人担当者が段取りを指示できるようにします。*事前の準備が必要です。
(3)事務作業となっている作業の項目(2013年11月26日の改定版)から、個人分担の希望を申告してください。大きな分担項目はたとえば地域を限定するなどの工夫をして実施になります。

あす不登校対応セミナーを開きます

中止の予定であった不登校対応セミナーを明日11日(土)午後1時から急遽開くことにしました。担当の藤原さんはいませんが、田中登志道さんと松田が運営します。
連絡できない人には申し訳ありません。不登校の中学生、高校生のいる方が参加対象です。急に決めたことなので参加者は少ないはずですが、いろいろな事情があっても定例化したものはなるべく欠かさずに継続をしていきたいということです。
場所は、不登校情報センター(江戸川区平井、JR総武線「平井」南口5分、TEL03-5875-3730)。参加費は500円です。

なお、あさって12日(日)の大人の引きこもりを考える教室は予定通りひらきます。新しく2人の方が参加する予定です。

着ぶくれしないのが防寒対策では

昨年の冬、オーバーコートを着たのは2日でした。
夏との違いは普通の背広が半コートの上着に代わるのとセーター1枚が多くなります。
私の防寒対策は、寒さに強くなるように日ごろから薄着でいることです。
今年の冬もできればコートなしをめざしますが、本当に寒い日は無理をせずコートを着用します。
私よりはるかに若い人たちの着ぶくれを見ると、それではまるで風邪を引きやすい体質をつくっていると思うほどです。帽子、マスク、マフラー、手袋…などがそれに加わります。。
私のやり方がベストとは思いませんが、ほどが過ぎる厚着の防寒対策は軟弱体質をつくります。結局、防寒対策にはならないのではないですか。

松田武己のアスペルガースペクトラムの現われ

松田武己が自身のアスペルガースペクトラムを紹介しているのに関心を寄せる人が少なからずいるようです。たしかに「そういう関心の持ち方ってあるな」と改めて納得しています。
SNS「ザ・インタビューズ」のなかで私がいろいろな質問に答えたなかに、その特色は随所にあると思います。そのために答えてきたようなものです。
先日、この質問への答え500項目をまとめました。数が多いので4つに分類しました。
そのなかの1(松田武己個人1)の「性格と気質」4(社会の関係)の「エッセイ」に分けたところに比較的わかりやすいことが多く書かれていると思います。私の場合はこのような形で現われたようです。典型とは思いませんが1人の実例になるでしょう。

療法の平易な説明をメンタル相談施設に求める作業をしました

新年初めの事務作業グループは年越しになっている「メンタル相談」ページを充実させる取り組みです。東京都内の「メンタル相談」施設へ、①情報の更新、②紹介情報内にある対応方法・療法をよりわかりやすく書いてほしいというお願い、③そしてリンクの依頼、をFAXで送信しました。
特に②のお願いはどう書けばいいのかを考えます。マイクロカウンセリングというのがあります。手元の『カウンセリング辞典』にも載っています。実施している人には説明不要の療法でしょうが、私たちにはわかりませんし、ネット上で見る人にもわからない人が多いと思います。それを平易に説明してほしいとお願いするのです。
このような質問にどのくらいの返事をいただけるのかはまだ見当がつきませんが、「ホリスティック学の会」「気功エンカウンター」「実存エンカウンター」への回答、「野口整体の愉気法」の回答と2か所から4件の回答をいただきました(まだ掲載はしていません)。この部分が充実すればこのページ全体がよりわかりやすいものになるでしょう。
直接的には、これらを話している私たちの勉強になります。これはそのうち何かの形で生きてくるでしょう。
この作業は全国の「メンタル相談」施設が対象になります。東京都は3回目ですがまだ終わっていません。全国を想定するとまだ2か月はかかるでしょう。その間にも事務作業として処理すべきものが挟まりますから、個人分胆して追求するかもしれません。