適応指導教室と教育委員会のFAX番号を調べる

事務作業グループは適応指導教室と教育相談室の情報収集に着手しました。
はじめに現状と情報収集の特色をメモにしてメンバーにわたしました。マニュアルに準じるメモです。

「適応指導教室のサイト作成のための情報収集について」
(1)このページは、サイト内において最もアクセスが多い可能性があります。
確認できないのはWikiシステムへの移行が遅くなり、アクセス件数を他のページのアクセス数と比較できないためです。
2012年11月25日にページを設定して(461日)、アクセスは15272件。これは少ないレベルではありません。
(2)全部で1000か所以上の教室がありますが、詳細ページに当たる情報を得ているところが少ない(数十か所)のが現状です。
情報収集は基本的にFAX送信により依頼するのですが、適応指導教室のFAX番号がわからないところが多いのです。ここには依頼文が届いていません。もちろん依頼が届いたとしても回答率はそう高くはありませんから、二重の理由で詳細ページが少なくなります。
(3)教室の個別の情報を入手するためには、従来の方法を超えたやり方が必要になります。これを打開する方法を調べました。
①、適応指導教室の都道府県単位のリストをコピーしてそろえる。
②、九州・沖縄を対象にFAX番号のないところを追跡しました。
* 教室にはFAX機がないところが少なからずある。これには推測も混じります。
* 連絡先が教育委員会関係になっているところが少なからずある。これは確認でき、教育委員会にはFAX番号がわかるところがある(わからないところもある)。
* 教育委員会は市町村役所内にあることがあり、市町村役所にはFAX番号がわかるところがあります。
* TEL番号とFAX番号が同じ(TEL・FAX兼用機)ところもあります。
(4)これらを総合して、情報依頼文が相手側に届く可能性を格段に高める条件をつくります。九州・沖縄について調べましたので、これを全国に広げて調べます。
適応指導教室の詳細情報の依頼は教育相談室の情報提供の依頼を同時に行うので、教育委員会に情報提供を依頼するのは悪くはないです。
(5)最後は依頼文の郵送も考えたいですが、必要経費を見ながら判断します。

事務作業の後半は、この調査に基づきネット上から適応指導教室と教育委員会のFAX番号を調べる作業をしました。事務作業メンバーはパソコンを使わない人中心です。このような面からパソコンに慣れる、検索に取り掛かってみるのもいい経験です。固定的な手順はありませんが自分なりの使い方ができてくるでしょう。本日は参加者5名です。

“学びリンク”と不登校情報センターの比較

簡単な研究として事務作業グループに紹介したものです。
定時制高校を例にとってサイトに掲載する“学びリンク”と不登校情報センターの比較をしてみました。事務作業グループの参加メンバーにネット上の情報をコピーするのではなく活用する視点を持ってもらうことを目的にしたものです。

(1) 掲載する定時制高校数の総数は、不登校情報センターが学びリンクよりも数倍(たぶん5倍くらい)多くなります。
しかし、学びリンクに掲載されているのに、不登校情報センターに掲載されていないものが24校(統廃合などによる校名変更を含む)あります。学びリンクの元データが新しく、不登校情報センターの元データは古いものを使っているためです。
不登校情報センターには閉課程・閉校になったところも含まれています(これは申し出により閉課程・閉校を処理しているためです)。また申し出による新しい定時制高校の掲載がないことも影響しています。

(2-1) 学びリンクは基本的に相手校HPにリンクをしています(リンクできるものを掲載しているのでしょう?)。各校の独自ページはつくっていません。リンクをすることで情報紹介は完了しています。
(2-2)不登校情報センターは、基本的に全部の定時制高校を県単位の表リストで掲載し、そのうえで独自に定時制高校の紹介情報の提供を受けて各校の詳細ページをつくっています。詳細ページを作っている割合はまだ高くはありません(87校を掲載)。相手校が申告してきたときに相手校HPにリンクをしています。
各校の詳細ページは所定のフォーマット用紙(書式)に書いてもらいます。書式がそろっているので、アクセスする人が基本情報を得やすく各校の比較をしやすい利点があります。
*各校のHPはそれぞれの制作方針があり、掲載個所などがそろいません。
サイトを制作する立場では、独自の紹介情報を得る過程を通して昼間定時制高校の広がりなど定時制高校の状況の変化をとらえることができます。

(3)定時制高校の大部分が公立高校であるために、サイト上で紹介するに当たり有料掲載にすることが困難です。その意味であまり手間隙をかけられない事情があり、それは学びリンクのほうに負担が大きいと思います。

以上が簡単な比較です。この簡易な調査結果を見るとサイトを充実させるには何が必要かがわかります。比較対象を学びリンクに限定せず、また定時制高校以外の学校、相談室、親の会など不登校、引きこもり、発達障害に関わる巷間の情報を有益に使いたいものです。新聞や書籍などを含めて相手先の情報を侵害しないで、サイトにアクセスする人の動向も見ながら独自の企画力を持てるのが目標です

宅配にした施設にカンパをお願いし負担が縮小

メンタル相談ページのFAXでの更新依頼のときです(更新や掲載は無料)。
かなり多数のFAX未到達が生まれました。これらをそのままにしておくことは不十分な情報紹介になります。そこでこれらを宅配便で送ることにしました。FAX送信よりははるかに割高になります。数十件の宅配便になると運営費に事欠く不登校情報センターにとっては負担感が出ます。
苦肉の策として、これらの宅配にしたメンタル相談施設に「送料ではなく、有志のカンパ」をお願いしました。その結果、3か所から合計8000円のカンパ応援金をいただくことができました。送料におおよそ匹敵する額です。ありがたいことです。
カンパをいただいた1つ、カウンセリングルーム青い鳥(愛媛県今治市)から手紙が届きました。要旨を紹介します。

定年退職後、ボランテイア的な活動を続け17年になります。毎年延べ50名ほどの方がカウンセリングを行い、現在に至っています。ネットのサイトで知ったという方が年に何人か来室されます。これからもよろしくお願いいたします。
連絡いただいた用語の説明と、掲載内容の訂正と追加は別紙のとおりです。
こちらのHPはプロバイダーを変更してから公開はしていません。公開できるようになったら改めてお願いします。

研究者・大学院生のみなさん、研究テーマを探しませんか

いま「保健所における発達障害への対応」の調査をしています。回答は50か所以上の保健所からあります。まだ回答は続いています。
2年前に「保健所における引きこもりへの対応」をお願いしました。このときは100か所近くの保健所から回答をいただきました。全保健所の状況とはいえませんが、ある程度の様子はうかがえる程度の回答をいただいたと判断しています。

これらの調査は私が企画してきました。十年以上前から情報提供の出版物発行のために企画してきました。いまはネット上に掲載する学校や支援団体の情報を提供するためです。この取り組みも少しは前進して、調査用紙の発送とネット上への掲載はそれぞれ分担できるようになりました。
事務作業グループはこの調査に続いて「不登校と家庭教師」のテーマで家庭教師グループに所定のフォーマット用紙を送りました。事務作業グループではこのような作業を次つぎと繰り返しています。それに応じて情報提供いただくための企画が必要です。
先日の事務作業グループでの話しです。これらの企画による情報収集はある種の社会状況の調査になります。しかるべき研究者などが来て、フォーマット(調査項目)の企画・作成を見てくれればまた違ったものができるのではないか(事務作業グループですから請求書の発行とか、台帳の整理など研究の対象にはなじまないものもありますが)。何を調べるのかはその分野の現状を理解し、どういう問題意識をもつのかに関係します。それなら若手の研究者や大学院生の参加を期待していいのではないか。学部学生の卒業論文のテーマにできるものもあるかもしれません。
調査は不登校、引きこもり、発達障害と対応する学校や支援団体、行政機関などに関係します。分野はいろいろに及びます。どういうテーマを設定するのか、これまでは基本的に私一人が考えてきました。教育系、心理系、福祉系、行政制度、社会制度、社会学など社会問題のテーマを考えるにはぴったりのものもあります。
そうは言いながら制約もあります。そういう研究者や学生を恒常的にお世話していける余裕はありません。いちばんやりやすいのはこの事務作業に加わっていただくことです。ちょっと無理なお願いかもしれませんが、毎週水・金曜日の午後2時から2時間行っています。参加できる日に来ていただいていろいろな雑談をしながら状況を話していくとテーマが見えてくると思います。

簡単な問合せ・申込用紙を作りました。事務作業グループの参加メンバーから「居場所などにくる研究者などに渡せるようなものをつくってはどうか」という話しがあったからです。

子どもの自立の兆候を示す言葉は見逃されやすいもの

2月22日、不登校セミナーという月例の親の集まりを開きました。今回は参加者が多くて10名以上になりました。感じたことを一つだけ書いておきましょう。

親は当然のことですが、子どもの自立を望んでいます。
不登校状態、引きこもり状態の子どももまた自立できることを自然に望んでいるものです。そして子どもはその兆候を示すことがあります。
親はそれを見逃しやすいものです。なぜ見逃しやすいのでしょうか。子どもの表現は親が望む形で、親が望む方向で、親が望む程度や速度では表現されないからです。
子どもの自立とは、親の望みとは別物のはずですし、親もそれは承知しているはずなのになぜ見逃しやすいのでしょうか。それは子どもの表現が反抗的になるからです。受け取る親はそれへの対抗気分が優先し、子どもの示す自立の兆候とは思わないのです。
私の知る範囲のことですが、不登校や引きこもりの子どもが親の望む形で「いままで引きこもっていてすみませんでした。これからは親の望むような自立の道を進みます」というようなところから、自立に進んだ人は一人もいません。これからもいないはずです。
なぜなら自立とは何よりも親からの自立であり、そのとき子どもの頭の中に占める自立のテーマは「親をいかに超えるのか」だからです。もう少し普通に表現すれば、「親をいかに否定するのか」だからです。
私の息子が中学生の頃、朝早く「おい、カラッキシ! 今日はゴミの日だから袋に入ってゴミと一緒に並んでいたらどうだ」と来たことがあります。いま思い出してもおかしくなります。カラッキシとは、前日にでも覚えたばかりの言葉でしょう。思いっきり親をおとしめる表現に腐心した兆候があって実に反抗期にふさわしいものです。
引きこもりになる子どもの表現はかすかなものになるか、追い込ませて切迫した強い言葉になりがちです。そう心得ておくといいでしょう。

思春期の終わりに反抗期がセットされているのは、この状況が不登校や引きこもりの子どもに固有のことではなく、人間一般の成長コースであることを示しています。
子どもの反抗的な態度が見えたときこそチャンスです。そのときこそ親の、親としての力量が示されるときではないでしょうか。とりあえず子どもの反抗表現を「オッ、来たか!」と思い、できればどう表現するのかおもしろがりましょう。

延長戦は通信制大学やカウンセリングの話に進む

事務作業グループの参加は5名でした。
前回にひきつづき「家庭教師」ページの新規情報提供のお願いと更新の依頼です。参加者が多くて予定の作業が早く終わってしまいました。
そこで残り時間の最後にこれからのサイト制作の課題をいくつか話しました。
アクセスの多い通信制大学ページを充実するためには、通信制大学にどのような情報提供の依頼をすべきか。⇒そのうち「通信制大学」情報収集の所定用紙案ができそうです。
そのあと医療機関にどう質問すべきか。⇒投薬治療のほかにどういう対応しているのか。作業療法(OT)とカウンセリングが代表になりそうですが、ここからカウンセリングの話しが発展しました。
こんな話をしていたら、予定時間をオーバーしていました。

事務作業グループで「家庭教師」ページの情報収集に着手

事務作業グループは「家庭教師」ページの更新と新規の掲載募集の案内をしました。
紹介ページを作っているところは30か所くらいと少なく、なかなか手がつけられていません。ページ群としては不十分です。今回はFAXで未達になれば宅配にするつもりで取り組みます。手元にある団体・グループ数も多くはないので、調査によりこれを増やしていく作業も必要です。できれば100か所以上はサイト内で紹介したいところです。次回21日(金)もこの続きをします。

今日の事務作業グループ参加者は、久しぶりに4名になりました(ほぼ6名がメンバーといえます)。事務作業グループが定例化することで、これまでは後回しになっていた分野にも手が伸ばせるようになりました。家庭教師以外にも、十分に手が届いていない分野もあります。私の事前準備との兼ね合いもありますが、徐々に担当者を決めて担当者が独自に進めていくようにするつもりでいます。
新しくこのグループから情報センターの居場所にくる人を歓迎します。条件は引きこもり等の経験がある人です。女性がもう少し多くてもいいと思います。

スウェーデンの研究者は五月下旬に来日します

(1)研究者からの連絡:
メールどうもありがとうございます!「留学」ではなく、「見学」だけを望んでいます。翻訳するときに間違えました。すみません。
松田さんにお会いできれば結構です。松田さんがどんなお仕事をされているのかに興味あります。なので、他の人に会う必要はないです。奨学金がでれば5月23日から30日まで日本に行く予定なので、その期間で一度松田さんとお会いできればとても嬉しいです。よろしくお願いします。

(2)私の答え:
了解いたしました。あなた方の私個人への取材・インタビューをお受けいたします。
その上で言いますと、可能な条件があれば引きこもりを経験した人たちから話を聞くようにおすすめいたします。彼ら彼女らから話を聞けるだけの条件ができれば、私の話よりもさらに人間の真実に触れることができるからです。ただし、彼ら彼女らは警戒心があリ誰に対してもそうやすやすとは心の内を明かさないものです。
あなた方の今回の調査は短期間であり目標がどこにあるのかはわかりません。しかし、本格的な研究の始まりになることを期待いたします。
(2014年2月15日)

雪のヴァレンタインデイは早めに店じまい

東京の本格的な積雪は今年2度目という珍しいことになりました。
遠方から歩いて来るNくんが今日は休みになりました。それでも数人は来ましたので、ヴァレンタインデイのチョコレートがあったのですが、それもいつの間にかなくなったようです。
事務作業グループは本日の参加は2人。準備不足でしたが、人数が少なくて時間いっぱいの作業になりました。
電車は動いているようですが、今日は早めの退去になりました。

カラーセラピー次回は3月13日

昨日は島田邦子さんのカラーセラピーの日でした。わたしは外出をしましたので詳しいことはわかりませんが、予定の3名はセラピーを受けました。
次回は3月13日(木)を予定しています。関心ある方は松田まで連絡をください。