社会参加の形を遂げたらしい人も困難に直面しています

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居場所に来た人でAパターンに分類した人〔就業(社会参加)になっている〕をみましょう。2006年11月に仕事に就いていたSAMくんに体験を話してもらいました。SAMくんは当時28歳です。
*「Center:2006年11月ー引きこもり経験者の仕事に就く力」を参照。
SAMくんが働けるようになった理由の一つは“当事者の会に入り、数人の友人ができ、「ポツポツと本音が言えるようになったことだ」と言います”。居場所の役割の一つはこれです。
この仕事に就いた体験発表のときは、しかられたとき、ミス(失敗)をしたとき、仕事が遅いといわれるとき、わからないことを同僚や上司にうまく聞いていけない、グループや派閥的なものへの関わり方など、仕事経験のある引きこもり経験者からの質問に答えることになりました。引きこもり経験者が就職などで仕事に就いたときに経験すること、怖れていることが質問され、経験から答えられたのです。仕事に就いたときに出会う典型的な例という範囲です。
同時に長期の引きこもり経験者がなぜ仕事に就けないのかを知る機会にもなったのです。仕事についた人が質問し答えたのですから、引きこもりの多数を占める仕事に就いたことのない人のものとは違います。それなりのエネルギーのある人たちの感じ方や経験です。仕事に就いたことのない引きこもり経験者の状態はこれよりもさらに想像する困難や想定する事態は深いものと考えなくてはなりません。
SAMくんはその後、仕事を変わり、さらに仕事をやめています。私がAパターンと分類した人たちも決してスムーズな社会参加を続けているのではありません。その実例の1人がSAMくんです。すなわち不登校情報センターの居場所を利用し仕事についたAパターンの人の様子の一端です。
Aパターンの人もこのようにいろいろな問題を抱えています。なかには「便りがないのはよい便り」を思える人もいます。先日紹介した「引きこもり模索日記」を書いた森田くんはズーっと働いています。しかし、転職を考えているようです。I くんのように私と不登校情報センターへの攻撃を“仕事のように”続けている人もいます。全員は把握できませんが、社会参加を遂げたという人たちの様子はいくぶんは伝わってきます。
何らかの社会参加の形を遂げたAパターンの人でもこのような困難な状態があちこちで見られるのです。そういう視点から居場所の役割や必要な条件を考え、居場所をつくっていかなくてはならないでしょう。

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