全寮制高校での刑事事件の発生に際して匿名投書をもらう

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一通の匿名の手紙を受け取りました。
全寮制高校の卒業生で、卒業した高校の様子を詳しく書いたものです。
この高校では、数年の間に複数回の刑事事件が発生しています。
学校側は「生徒に対して口封じをするだけで積極的な改善策を講じようとしてこなかった」と判断しています。
事件は新聞等でも報じられ、完全に押し隠すことはできません。
それでもあまり詳しく情報が伝わらないようにしている事情があります。
匿名投稿者は「情報の非対象が起こっている」状況を是正するために、この手紙を私宛に送ってきたものと思われます。
書かれた範囲において公平な立場を維持するものと受けとめます。
しかし、私は学校名、登場人物の個人名を出すつもりはありません。
また内容から学校を特定できるようなこともしません。

一般論として、学校においてはこのような事件が起きた時には、可能な範囲で公表することを望みます。
不登校生・中退生を受け入れる高校で、事件がありそれを公表し、掲載された新聞等も自らお知らせに利用した高校があります。また、生徒募集につながる教育講演会で、その校長先生が責任を明確にするために「書類送検された」ことを話されたことも目にしています。
あらゆることを細かく説明することは不要でしょうが、このようなスタンスには信頼感がわきます。
十代の子どもたちが生活する学校、全寮制高校です。
全ての子どもが品行方正にしているのがむしろ不思議です。
そういう場所とは逆に管理体制が特別に強い所ではないかと疑ってしまいます。
教師・学校と生徒の関係が支配・従属的なものでないほど、生徒の自主性はあります。
自主性とは間違いを犯さないことではありません。間違いをしたときに自分で回復していく力を身につけていくことです。
隠ぺいではなく、公表が当然になるのはこの学校側のスタンスがあらわれます。
残念ながら世間的にはこのようなことはほとんど理解されていません。
隠ぺいはそういう世間だから採用している貧弱な対応です。

今回の匿名投書は、この学校の隠ぺい体質が、どのような背景に置いて生まれたのかを関係者に聞いていく中でクリアーにしています。
ときどきこの種の連絡を受け取ることはあります。
公職についていない人の固有名詞や状況から人物等を特定することはこれからもありません。
しかし、個別の相談において、公表はしないまでもお勧めや取りやめの意見には影響すると思います。
あくまでも個人的な情報としての活用に限られます。

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