子どもを親から独立した存在として認めるのが大事

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子どもの自立:その3
内向的な性格の子どもが親から自立していく意識を持つには、親のスタンスはかなり重要です。
子どもがそういう意識になりづらい環境条件の1つが、親の許容範囲の中で子どもを自立させようとすることです。こういえば穏やかですが子ども側の感覚では親の価値観の押し付け、意のままになる操り人形づくりです。
親は自分の人生で経験したこと以外は不安になりやすいのです。経験を超えたものがあるとはわかっていても安全をとりたがります。相当に意識してもそうなります。
こういう気質は親子に共通することが多いです。子どもを自分の目の届く範囲に、手元に置こうとしやすく、子どもは安住しやすいともいえます。これが子どもの自立の障害になります。ともに頼りがちな傾向を持ちます。
子どもの成長、すなわち子どもの人格の成長は親とは違って当たり前です。わかっているようですが、感情的には実行できないのです。
行動的な子どもは親がどうであれ、自分の道を進みます。それを行動や生活場面で実行します。子どもが何かを決め、そして親には報告、とくに事後報告します。
「〇〇大学を受験する」「住所を変え、別の仕事を探し別の生活をする」「〇〇と結婚する」…こういう人生の大事なことを自分で決め、親に事後報告をします。

しかし、親の承諾を得ないと何も決められない、進めないタイプの人は、親の承認を待ちます。親が反対すれば決めたように見えながら、実は決めていないし、実行はできません。かなりの時間がたってからあのときに賛成しなかった、反対したと蒸し返すこともあります。
親側も優柔不断のことがあります。明確に反対をしないで口を濁し、こちらの方がいい、もっと慎重に考えて…とかです。これらは親が子どもの自立を妨げているものです。子どもの意見を認めようとはしません。人生の先輩としても役目でもあるかのようにです。ナンセンスです。
子どもを囲い込み自立を妨害する親の手段です。種類はいろいろありますが、その妨害に苦しんだ子ども側の体験報告が文庫本になっています。『もう家には帰らない』(角川文庫、2000年、Create Media・編)。この本には極端な例が多いと思うかも知れませんが、そればかりではないでしょう。

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