獣害はもう1つの自然災害か?

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会報に2回にわたり清水大樹くんの狩猟見学記―実質は狩猟同行記ですがーをおもしろく読みました。そして思いました。

この数年、全国各地で野生動物が人の住宅地に入ってきて、けがをした、死者が出た…という事件が報じられることが多くなっています。人が野生動物の生活圏に入り、その生活圏を狭めたことの反作用でもあります。それを前提に考えてのことですが、野生動物への対応はこの見学記にもあるようにボランティアに相当に頼っていると考えさせられました。

十数人が、交通費・宿泊・装備品を自前でそろえて、さらに狩猟犬と一緒に参加します。見返りは確実性の保証のないクマあるいはシカなどの捕獲であり、全然割に合いません。愛好者の活動に頼っています。しかも猟犬の労働環境は重労働とはいえ、かなりホワイトのようです。ジビエ料理の普及という声を聴いたことがありますが、とてもそういうことではバランスの取れる対応策とも思えません。

日本は世界に名だたる自然災害国です。地震・津波・火山・台風・水害…毎年どれかが確実に起きています。それは国土の大部分が山岳地でありながら、水と温泉が豊かであり、海の幸・山の幸に恵まれ、住民の共同精神を生み出した土台でもあります。古くから精神文化が発展し、現代の高度技術社会を生み出してきた基盤になっています。

しかし、獣害がここに加える気持ちにはなれません。自然災害は地球のこの位置に日本があることによる避けられない要因によるものです。野生動物による災害は違うのではありませんか? 獣害がもう1つの自然災害にならないように…。

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