ときどき電話をくれる人がいます。携帯電話からかけてくるので、いつもは短時間で終わります。
その日の電話は初めから長くなる感じがしました。
うつ症状で、一時はそのための過食が続きました。体重はどんどん増えました。そんなある日、母親から「死んじゃえ!」と言われたようです。これまでも親が病気をまったく理解せずいろいろな暴言を受けてきました。
朝はウォーキングをしています。それだけではストレス解消にならずタバコをよくすいます。こうじるとタバコを食べてしまいそうなほどです。
数か月の間にダイエットで20%ぐらい体重を落としました。自分なりにできることはしているのです。
障害者年金を受けているのですが、独り暮らしはできません。日常生活がうまくいかないだけでなく、死にたい衝動が強くなることもあります。近所迷惑になることをするかもしれない衝動を感じることがあります。だから家族と離れて暮らせません。それは自分に対して攻撃的な母親と一緒に生活することです。
その日は、「このままだとお母さんを殺しちゃいそう」という衝動が強くなって、ストレスのはけ口を求めて電話をしてきたのです。話しながら嗚咽(おえつ)しています。自分にはできることをしているのです。しかし、わかってもらえません。行き場所はありません。本当に死ぬしかないのか、とても追い込まれた状態です。「このままだとお母さんを殺しちゃいそう」という切迫感が伝わってきます。
私には聞くことしかできません。この日の話は長くなりました。聞いているだけではダメなのではないかと思いますが、それしかできないのです。
このままだとお母さんを殺しちゃいそう、と嗚咽(おえつ)
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